転生したらキングメーカーだった件   作:ヴァシレフスキー

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04.地上へ

 転スラ世界に転生した俺は"エリゾ=テンペスト"と名付けられた。

 

 (水刃!)

 

 リムルの刃がトカゲに直撃する、首と胴がおさらばしてしまっている。グロい.....

 リムルのスライムボディがドロリと、トカゲを覆う。

 トカゲからはご存知『身体装甲』がゲット出来る。俺は既に所持しているスキルだが、そんな事知る由もないリムルは俺に話しかけてきた。

 

 (そういえばエリゾ、お前は『抽出』ってのが使えるんだよな)

 

 (ああ、使えるとも)

 

(そのトカゲ、抽出してみたらどうだ?スキルが習得できるかもしれないぞ?)

 

 (残念、既に抽出して『身体装甲』を持ってるんだよ)

 

 リムルは中々驚いた様だった。喰らって、スキルを習得するのはリムルだけの特権じゃ無いんだぞ!、少し得意げになってしまった。

 

 (そうなのか...随分先をいってるんだな)

 

 (リムルなら直ぐに追いついて来れるさ!)

 

 そう言うと、リムルは調子を取り戻した様で、また進み始めた

 ムカデからは『麻痺吐息』、蜘蛛からは『粘糸』と『鋼糸』が得られた。そして蝙蝠からは…………

「あーえーいーうー」

 

 『超音波』で、発声が可能になったようだ。

 いやこうして見てると、リムルってマジでチーターだよな。大賢者が有能すぎるんだよね。俺のスキルも大概だけど、やっぱり主人公補正はレベルが違うと実感するのであった。

 

 

リムル視点

 

 

 エリゾと洞窟内部をうろつき、魔物からスキルは充分に確保する事ができた。

 発声も出来るようになり、出来ることの幅も格段に広がった。そろそろ地上に出てもいい頃合いではないだろうか

 

 ......それにしても、エリゾはなぜこんなにスキルを使いこなせているのだろうか?大賢者みたいなスキルを持っているのか?

疑問はどんどん出てくる。......本当はいけない事だと分かってはいるが、ついやってしまった

 

 (大賢者、エリゾのスキルを解析してみてくれ。)

 

 《了、エリゾ・テンペストを解析します.......失敗、対象を認識できません》

 

 (はあ!?、認識できないってどうゆう事だ?)

 

 《不明です、エリゾのスキルどころか正確な魔素量も観測できません

。おそらく『万能物質』の影響かと思われます。その万能物質は捕食無効が掛かっている様ですので、捕食して解析、突破する事も不可能です。》

 

 (マジか...仕方ない大賢者。解析は諦めよう。)

 

 《.......了。》

 

 少し不服そうに大賢者は解析を取りやめた、エリゾは一体どれぐらいの力量なんだろうか?

 

 (ん?、リムルどうかした?)

 

 (いやいや!なんでもないんだ!!)

 

 (そう?まあいいや)

 

 エリゾは勘が鋭い時が少しある。あまり疑うのも悪いし、今は忘れよう

しばらく歩いていると、重厚なドアが現れる。

 ドアに近づくと、突然ドアが開いた。急いで俺は扉の隙間をすり抜け、エリゾは精神体となり、姿を隠した。

 

 冒険者達は何か話しながら、奥に進んで行った。

 

 

エリゾ視点

 

 

 地上に出る寸前で、"予期していた"出会いに遭遇したが俺たちはついに光が眩い地上に出る事ができた。

 この世界で初めて浴びる太陽の光、元の世界では何千、何万何十万回と浴びてきた光だが、やっぱり感動する物だ。

 

「おお……やった、外に出た!」

 

 リムルが、透き通った日差しの中、ポヨポヨと跳ねていた。

 この風景の中で跳ねるスライム。転生したと分かっていてもどことなく浮世離れしていて、幻想的とも言える光景であった。

 

 (この風景を見れただけで、転生した甲斐があったな)

 

 そうぽつりと呟いた。

 森の中は平和そのものだった。

 気ままに散策しながら、周囲の目に付いたものを片っ端から『抽出』しスキルをさらに充実させる。

 

 そういえば、以前の洞窟内は太陽の光がなかった。一番試したかった事が試せていない、太陽の光を抽出し太陽の情報輪を手に入れられるか試してみたかったのだ。

 

 (太陽光を『抽出』、指導者、できたか教えてくれるか?)

 

 《教、太陽情報の抽出ができました。新たに陽光魔法と太陽の行使が可能となりました、『万能物質』を使えば再現可能です。》

 

 太陽の、行使.....?何やらとんでもない単語が聞こえたが、ここでは試せない。人も自然もない場所で試すとするか。

 

 スキル使用をお預けにして、森の中をスキルで高速移動していると、数匹の狼に遭遇した。

 

 狼は俺たちを一目見て、そして.....

 

 「キャイ〜ン!!」

 

......情けない声をあげて一目散に退散して行った。

とまあ、わかりきっていた事ではあったが案の定遭遇したが餓狼どもは俺たちを一目見て逃げて行った。

 

 

そりゃそうだ、リムルはオーラを隠していない。俺は魔素を別次元に格納し、オーラを抑えて身体を万能物質で覆っている。

 側から見たら、オーラも魔素も全く無い植物、無機物の様な異質の存在にしか見えなかったろう。異次元のオーラ、オーラの欠如。野生の動物から見ればあまりにも自然の摂理に反した異常存在でしかなかったのだから。

 

 無論、リムルはそのことに気づいていない。

 あまつさえ情けない狼達とも言っている。

 

 実際はリムルが異常すぎるだけなんだけどね......

 

 さて、原作ならぼちぼちこの辺りで彼らと遭遇するはずだ。

俺の、俺たちの建国の物語はこの場所から始まるのだ。

 




ステータス
名前:エリゾ (工藤 匠)
種族:人魔族
称号:なし
魔法:地属性魔法 陽光魔法 太陽行使(各種格撃魔法)
加護:暴風の紋章
ユニークスキル:『万能物質』『抽出』『指導者シメスモノ』
エクストラスキル:『魔力感知』
コモンスキル:『念話』『粘糸、鋼糸』『麻痺吐息』『超音波』『身体装甲』『熱源感知』『植物操作』
耐性:物理攻撃耐性、痛覚無効、捕食無効



※太陽行使の中には、各種格撃魔法が入っています。使用しようと思えばニュークリアフレイムやらデスストリークを使えますが精度は悪いです。
アビスコアを再現できれば使いこなせますが、まだまだ先の話になるかと思います。
太陽そのものを掌に作り出し、解き放てば周囲を焼き尽くす事もできますが、自身も少なからずダメージを受けます。
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