TS転生者、魔法少女世界に転生するも洗脳悪堕ち魔法少女にされて妹と戦わされる   作:辻契約マスコット

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↑一日二回投稿!前話見てない方は先にそちらへ。

祝!タイトル詐欺回避!
短いっ!のでゆっくり読んでくだされば...。(傲慢)


必然の結果

───〜☆〜───

 

 私の決意を知ってか知らずか、目の前に怪人が飛び出してきた。

 

「か、怪人!? なんで急に!?」

 

 私も衝撃を受けていた。

 

「クーって語尾外れることあるんだ……!」

 

「そ、そんなことはどうでもいいクー!」

 

「アァーーァク!!!」

 

 怪人は私たちの漫才などお構い無しに襲いかかってきた。

 

「おっと危ない。」

 

 とりあえず後ろに跳んで避ける。

 

 一般的に、魔法少女の戦闘能力は魔法八割、フィジカル一割、心一割と言われている。

 つまり、魔法が使えない私はどうやっても通常の魔法少女の二割の戦闘能力しか持たないということ。

 それでも、怪人の戦闘スタイルや創意工夫次第によっては撃破できないこともない。実際、この前の初戦は怪人が遠距離攻撃タイプで、創意工夫で撃破できた。

 

「でも......っ危な!」

 

 今回の怪人は近接攻撃タイプ。しかも変な触手を振り回して中距離もカバーしている。

 

「正直っ! 避けるだけで手一杯だね。」

 

「今応援を呼んだクー! 頑張って持ちこたえるクー!」

 

 応援。他の魔法少女が来てくれる。

 クーが応援してくれる。それだけで、なんだか力が湧いてくる。回避に専念すれば、多分他の子が駆けつけるまで持ちこたえれる。

 

「でも、それに甘えてちゃお姉ちゃんを助けられない。」

 

 どうにかして怪人にダメージを与えなければ。

 

 そうして回避を繰り返しつつ思考を回していると、何かにぶつかった。

 

「……シャボン玉?」

 

 気がつくと、辺りには黒いシャボン玉がたくさん浮かんでいた。

 

「なんでシャボン玉が……っ!」

 

 怪人の攻撃が勢いを増す。

 シャボン玉が障害物になって避けにくくなっている。

 何故かシャボン玉が割れる気配はない。

 

「近くに幹部級の闇の魔力を感じるクー! この泡は多分その幹部の仕業クー!」

 

「嘘でしょっ! ...二戦目で幹部登場!? ...まぁそんなもんか。」

 

 魔法少女アニメだと最初から幹部いるし、別におかしくない気がする。

 

「普通にピンチだクー! 撤退もアリだクー!」

 

 と、そこで幹部らしき影が電柱の裏に見えた。

 

「撤退はナシ! もっとキラキラな話しして!」

 

 撤退はもう無理そうだ。

 泡が周囲を囲んでいて出られそうにない。

 

「え?えっと...ス、スパークルキラキラクー!」

 

 でも、この泡を出してる幹部を攻撃できれば、隙ができるかもしれない。

 

「最高っ!」

 

 私は怪しい電柱に向かって魔法少女フィジカルで踏み込んだ。

 

 

 そして、その姿を見た。見てしまった。見つけてしまった。

 

「おねえちゃん…………!??」

 

「へ?」

 

 髪色も、服も、あらゆるものが違うのに。どう見てもお姉ちゃんにしか見えなかった。

 

 何が何だか分からなくって、足を止めてしまった。

 そこに、怪人の触手が叩き込まれた。

 

「うぐっ。」

 

 痛い。少し吹っ飛んだ。

 でも頭の中はお姉ちゃんでいっぱいだった。

 

 どうして?どういうこと?なんで?

 これはなんの罰なのか。なんの冗談なのか。

 お姉ちゃんは悪の組織の幹部になってて私に怪人を差し向けて私を襲ってた。

 全然分からない。何が起きているのか。

 

 怪人の触手がまとわりついてきた。

 

 そもそもあれは本当にお姉ちゃん?

 どう見てもお姉ちゃんだった。

 お姉ちゃんに嫌われてた?だからこんなことに?

 そんなわけない。

 

「かひゅーっはひゅーっ」

 

 息が分からない。一体何が。何もままならない。

 

 かいじんが、めのまえに。

 

 わたし、ここで、しぬのかな。

 

 ごめんなさい。

 

 おねえちゃん。

 

ごえん、がっ...い。(ごめんなさい。)

 

 おかあさん。

 

 めのまえが、まっしろになった。

 

 

───〜○。゚〜───

 

 わけがわからない。

 

 怪人が飛び出したあと、魔法少女を倒せば成果になるかと思って、泡で怪人を援護してたら、魔法少女がこっちにとびこんで来た。

 そして、その魔法少女が夢愛(ゆあ)だった。

 

 わけがわからない。

 

 頭を過ぎるのは、パラドクスの台詞。

 

「アナタは魔法少女を超え、貶め、その希望を撃ち砕く悪の魔法少女となるのです。」

 

 その言葉を、理解していなかった。

 いや、理解していたはずだった。

 

 妹は魔法少女になることを夢見ていた。

 僕が悪になれば、戦うのは必然だった。

 

 そんなの、死んでも嫌なハズなのに。

 僕は悪の魔法少女になっていた。

 

 だからこうなった。

 

「けひゅっ。かひゅっ。げふっ。うぐっ。」

 

 こんなつもりじゃなかったのに。

 

「うおえええええええぇぇぇ。」

 

 少ない胃液がアスファルトに溢れる。

 胃が痛い。吐くものがない。

 

「けふっけほっ。」

 

 嘘を嘘のままにして、夢の泡に夢中になった(溺れていた)

 その業が夢愛(ゆあ)を襲った。それが何よりの罰として、僕を襲った。

 

 でも、僕はこの夢の泡を降りれない。一度手にした自由を投げ捨てれない。

 

 もう、殺して欲しかった。

 

 

 

───〜☆〜───

 

 

 しろいひかりに、かいじんが消し飛ぶ。轟音がなる。

 

「げふっ、ごほっ。はーっ。はーっ。」

 

 息が、できる。

 

「可愛い後輩からの応援要請に、喜び勇んで飛んで来てみりゃ……──」

 

 空に、太陽の様な魔法少女が居た。

 

「──これ、どーゆー状況?」

 

 

───

 




では、深呼吸しましょう。すー。はー。

次話……ねてまって。(懇願)
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