まだ人間だと思ってた頃の話。トリップしなかった場合のもしも話です。よって性格は大体変わらない。アリスさんと。
「あれ、どうしたの」
いつも通り中学校に通う。が、ちょっとした人だかりがあったので寄っていってみる。
正直自然の摂理にしたがったり大勢の人に流されたり常識に縛られたりするのが大嫌いな私はあまりそんなところに行きたくないんだけど仕方ないね。知的好奇心には逆らえないよ。
まあ流石に飼ってる猫解体は我慢したけどね。流石にイラっときたからってやっちゃだめだよ。うん、自重大事。
個性的なのもあるけど生粋のジャパニーズ気質で気遣いちゃんとしてるつもりだし、なんか男らしいとか紳士とか言われるのもある…かもしれないからか、私は結構顔が広かったりする。
8:1:1で他校・他校・母校という割合の中知人なんかも居なかった上、ちょっと小学校でガキ大将みたいになってたからいろいろ心配だったけど、そんな心配は無用だったぜ!
オタ仲間も居たし成績もオール4以上、割と充実してるね、やったね!
…とまあそんな話は置いておいて、この人だかりの中にはもちろんオトモダチが居るからその人に聞く。
「おー、なんかねぇ不審者だって」
「また?ってかだからってなんでこんな人だかり出来てんの気持ち悪い。酔うよ、いい加減酔うよ。」
「うんなんかねえ探し人がいるらしいんだ。月も気を付けなよ」
「探し人なんてさあ聞くなようちらに…。」
「それがなんと中学2年生、なんだって」
「えっ」
「しかもこの学校なんだって」
「ナ、ナンダッテー!?何でそんな…漫画みたいな!」
偶然にしてはあれなんだがちょっとなあ。この治安の悪い所でそんな話聞くと怪しさしか感じない。悪意が見えるようだよ。
「でもさ、聞かれるだけならいいじゃん」
「見た目が不審者なんだってさ。ほらあれ見なよ」
中心まで行って紙を見てみると、不審者の見本とでも言うかのような背格好だった。なんか…劇団とかでつけるマスクと、ピエロっぽい服装にシルクハット。いやいやこれ不審者って言うより奇人じゃない?そのうちクラゲかぶり出すよこの人。
…でも確かに見た目アレだけど、なんで聞かれただけで…。私なら「怖え」って思いつつネタにするけどなあ。つか会ったことない。
ハブか?ハブなのか?いやいや(笑)そもそもこいつが誰かも知らないしそれはないね。まあ関係ない話だわな、ほっとこ。
放課後
「ちょっといいですか?」
なんて声が後ろから聞こえた。誰だよ話しかけられてんの災難だなあと思いつつ振り向くとあの不自然な背格好の不審者がいた。…えっ死亡フラグ…?
いや、でも質問に答えれば…!
「貴女は何月生まれですか?」
「は?……12月」
「!!…何日?」
「2日です。えーと、早く帰りたいんでいいですか?」
「この!この書類を受け取ってください!!」
「えっちょ」
ぐいぐいと厚さ0.5㎝の書類の束を押し付けられた。え、なにこの人怖い。
「あの、でもこれ…」
「貴女に逢えてよかった。私たちがしたことは決して許されないことですが、無事で良かった!どうか憎しみに染まらずに、記憶も戻さないでいて下さい…」
そう言って男は去っていった。誰だよ。そして何なんだよ。え、セールス?何?何なの?
書類をどうしようかと迷ったがパラパラめくって変なものが無いか確認しておいて(無かったよ!)鞄に入れておくことにした。
たまにその辺に紙とかチラシとか捨てる人居るけど本当やめて欲しいよ。塾の広告とかさ、消しゴムとか受け取った後ポイすんなよ。
あとあと塾の人が拾ってる時マジで哀愁漂ってるから。悲しいから。
現実逃避は程々にして、私は家に帰ることにした。明日美也さんに話そう、そうしよう。小説読んでて相手してくれなくても勝手に言おう。
誰だよ、不審者。
導入のために作った適当なキャラ。誰だよ男。
名前すらない。一応何で話しかけたのかとかはできてるけど名前すらないとはこれいかに。