プロローグ
ウィンターカップ決勝
4Q残り16秒
78対76
3P1本で逆転の場面
「さあ、残り時間も少なくなってきたこの場面。2点差を追いかける清稜高校、ボールを持つのはやはりエースの勝馬君です」
「渡辺さんこの場面どう見ますか?」
「そうですね、清稜としては何としても得点をしたい、そのため勝馬君で決めきろうというのがわかります、逆に大濠としてはここを絶対に守りきるという気迫が見えています」
「そうですね、残り時間10秒を切りました」
「!!!勝馬が中へ切り込んだ!そして十八番のバックステップ!」
「あー!DFについていた櫻井が転けてしまった!」
「そして、この位置から撃つ!!!」
シュッ
ビー
スパッ
「決まったー!!!勝馬決めきりました!ブザービーターで見事試合を決めてみせた!」
「2027年 第80回 全国高等学校バスケットボール選手権大会 その栄冠を手にしたのは東京都代表私立清稜高校!!!」
あの日、高校最後の年。
俺はやっとチームを優勝まで導くことができた
エースとして、チームを引っ張ってやっと掴んだ栄冠
インターハイでは決勝で敗れ惜しくも準優勝、そのときも最後は俺だった
しかし、ウィンターカップでは決めきった
それが本当にうれしかった
その後NBAにも行った、第二のアレン・アイバーソンとして世界でも名を挙げた
NBAファイナルMVPも受賞して、日本人史上最高のバスケットプレイヤーと呼ばれた
一般的に言えば俺は、最高の人生を送ったと言えるだろう。年齢もまだ34
この先コーチをやったていい
自分のチームを持ったっていい
何でもできるだろう
だけど
憧れは捨てられなかった
シャキール・オニール
身長216cm体重156kg、ピーク時には179kgにも達していたという、NBAでも屈指のフィジカルを持った歴代最高センターの1人に名を連ねるその人に
俺はなりたかった
圧倒的なパワーで相手をなぎ倒し、ゴール下を蹂躙する怪物に俺はなりたかった
バスケをやる上でお世辞にも大きいと言えない俺はセンターをやることはなかった
PGやSGといったポジション、できてもSFまで、必死にハンドリングを磨いてシュート精度を高める
それでやっと世界にでれる
肉体だけでは勝負にもならない
世界に通用するとわかってもやはり思ってしまう
あんな肉体が自分にあればと、もし生まれ変わることがあれば今度は、圧倒的なフィジカルをもった、、、、、
最高のセンターになりたいと
なんて、妄想をしてしまう。
はぁ、もういい年なのにな
そういえば、酒を切らしていたな
コンビニはすぐ近くだし買いに行こう
酒を飲んで酔い気味で、布団に入る
この年にもなってあのような妄想をしてしまうのは恥ずかしいものだな、それでも憧れを捨てなかったからここまでこれた
俺がこの憧れを、夢を忘れることはない
それこそしわくちゃになっても死ぬまでこの心に残るだろう
眠くなってきた
明日も早いしさっさと寝てしまおう
z
zz
zzz
オギャー
オギャー
ん、なんだ、赤ん坊の声がする
うるさいな、この辺に子連れなんていただろうか
ん?喋れない、それにあまり目が見辛い
なぜだ?
うぉ!誰だ俺を持ち上げるのは!
離せ!
目が見えてきた
一体誰なんで、俺をもっているのは、
か、
母さん!?
まさか、
ほんとうに、
生まれ変わったのか!?
主人公
勝馬 真(かつま まこと)
身長180cm
体重82kg
ポジション PG.SG.SF
身長にこそ恵まれなかったものの身体能力が高くアジリティのある優秀なスコアラー。高校時にはu18の国際大会でアメリカ相手に40点以上を獲る爆発力があるが、国内の大会は怪我が多く長時間のプレーができないこともあった。そのため冒頭のようなスコアになったりもしている。
私立清稜(せいりょう)高校
東京都屈指のバスケ強豪高校。優勝回数こそ少ないものの毎年必ず全国四強に入る強さを持っている。主人公はこの高校で1年のウチからスタメンに絡んでいるが、怪我の影響でウィンターとインハイのどちらかしか出場出来ておらず、最後の年もウィンターカップは準決勝までは、1Q分の時間ぐらいしか出れておらず、決勝も24分未満という出場時間である。
できるだけ早く投稿できるようにします。