──────地球。アメリア大陸、ニューアーク州にある地球連邦本部。
地割れが起こったかのように荒廃した街の地面からは、虹色に輝く太い糸の束が大樹の根のように這い出ている。
本部ビルの目の前は巨大なクレーターのように窪み、その中心にはあの繭が覗いている。
空には連邦軍やエリュシオンのモビルスーツ、そしてイベリア率いる銀色の機体達が浮かび、お互い背を向けて周囲を警戒しているかのようだ。
大地にもそれぞれのモビルスーツが大勢、皆専用アタッチメントを装着して地面を掘削し、そのクレーターを広げている。
本部ビルの瓦礫に腰掛けてその様子をぼーっと見つめているマルコ。
背後からリリアが歩いて来て補水パックをマルコの頭に乗せて隣に座り込む。
「リリア・・・あぁ・・・ありがとう・・・」
頭に乗せられたパックからチューブを伸ばし飲料を飲む青年。
その行為に特に言及する様子は無い。
「・・・え・・そのまま飲むの?・・・器用ね・・・じゃなくて!どうしたのよボケ〜ッとしちゃって!」
ほぼ1吸いでパックを飲み干したマルコはチューブを口から離し、頭にパックを乗せたままリリアに語る。
「いや・・・本来これがモビルスーツの使い道だよなぁ〜って・・・掘るの早いなぁ〜って・・・」
「何バカみたいな事言ってるのよ?まだ終わってないのよ?緊張感!」
マルコの頭の上のパックを取り上げて眼前で振りながら喝を入れるがイマイチピンと来ていないようだ。
「あぁ・・・いやそうじゃなくて・・・気がついたら皆団結してさ・・・すげぇなぁ〜って・・・そもそもモビルスーツって戦争向きの形してないよな?何千年も前から人型のままっておかしく無いか⁉︎」
「今そんな事どうでもいいでしょう!そうじゃなくて!じゃないわよ!・・・お父様の事考えてるの・・・?」
マルコは力無く視線を落とし、ため息をついた。
「あぁ・・・初めて父上と
また深くため息をついたマルコ、刹那破裂音が鳴り響くと共に背中に衝撃と激痛が走る。
「ぃぃいっ・・・たぁいぃっ‼︎」
リリアは飛び上がり跳ねながら回り悶えるマルコを微笑みながら見つめる。
「なっ・・・何笑ってるんだ君は⁉︎いきなり何するんだ!めちゃくちゃ痛いっ!」
「フフッ・・・お疲れ様!かっこよかったわよ!お父様も・・・後悔しても償いきれないことだけど・・・でもあなたと本音で話せてよかったと思っているはず!」
「・・・そう・・・だといいな・・・父上は事実上大罪人・・・でもいつか・・・また腹を割って話せる日が来る・・・かな・・・」
「何モニョモニョしてるのよらしくもないっ!」
「いや!もう大丈夫!結構ですっ!」
また手を振りかざして張り手の準備をするリリアを制止して距離を取る。
そこに近づいて来る人物。
金色に輝く髪を靡かせた褐色碧眼の女性。
イベリアはニヤニヤと軽薄な笑顔を浮かべてサンダルをペタペタと鳴らせながら歩いている。
その隣にはディスケが付き添っている。
「いや〜君達お手柄ぁ〜!お疲れさんっ!熱血親子対決だったねぇ〜!」
「・・・なんと・・・美しい・・・」
イベリアを見るマルコは目を見開き棒立ちのまま固まってしまった。
夕陽に照らされたその眼球はキラキラと輝いている。
それをジトッとした侮蔑の目で見つめるリリア。
だがイーの写真を見るリリアもこんな感じだったので同族嫌悪とも言える。
「お二人とも!このお方が先程の虹色の機体のパイロット!イベリア様です!いや〜いつもラジオ聴いてたのですがまさかご本人にお会いできるとは!」
「ラジオ・・・どの局ですかっ⁉︎周波数はっ⁉︎」
リリアは突然暑苦しくディスケに詰め寄り困惑させるマルコを素早い動きで羽交い締めにする。
いい所にキマったのかその顔は徐々に青ざめて来ている。
「えぇ〜とですね・・・辺獄周辺じゃないと電波が入らないのでなんとも言えないのですが・・・」
「お祖父様も真面目に答えなくて結構ですっ!」
「すみませんっ!」
「あっはっはっは!君達面白いねぇ〜!世界崩壊紙一重だったのに!」
そうあっけらかんと笑うイベリアの一言でその場の者達は固まる。
そう、今まさに世界を滅亡に導く白い悪魔『ガンダム』が目の前で採掘されている。
養分を送り込んでいたと思われるケーブル類は全て抜き、機器も破壊した。
後はこの虹色に輝く表層をどうにか破壊し、中に眠る本体を駆逐する。
だが肝心のその破壊の仕方が分からない。
イベリアの乗る
結果、効いたは効いたが即座に破損部分を糸が覆い、修復されてしまった。
なので消耗戦に持ち込もうという事で、全体を掘り起こし、舞雛率いる銀色のモビルスーツ隊の総攻撃、そして修復中に全勢力で再度総攻撃を繰り返そうという案に至った。
イリスとイワオの演説のおかげで全世界から連邦軍が次々と集結し、イベリア達のおかげでエリュシオン勢も何故かノリノリで協力してくれている。
頑なに上裸だけは譲らないがそれは目をつぶればいい。
今全宇宙が一丸となってガンダムに挑もうとしている。
マルコは感無量であった。
1人の少女がぶち壊した大人の常識。それが波紋を起こし、連鎖反応のように全てが常識はずれに転がって今に至る。
マルコは空を見上げた。
夕陽に小さく映る影。アクシズを。
「ヒメノ!ヴェン!・・・無事で帰って来い・・・群雲は・・・お前達を待っている!」
マルコとリリアは強い眼差しで夕陽を見つめている。
その奥で大勢のむさ苦しい男達に連行される2人の初老の男。
ヴェルヘルム・ビエラと地球連邦政府大統領、ジェームズ・イータ・ラカーユ。
後悔と懺悔の感情が押し寄せるも息子の確かな成長を感じ、僅かに微笑みを浮かべる。
そしてもう1人の男。大統領は拘束されながらも繭を見つめ続けている。
惜しがる様子など無く、ただ真っ直ぐに見つめている。
それを不審がり大胸筋をモールス信号のように交互に痙攣させる男達。
そんな中イベリアとディスケは別の何かを感じたような不安げな顔でアクシズの影を見た。
「ボス・・・?」
「ライラ・・・!・・いけないっ!」
怪訝な表情を浮かべるディスケ、そして恐らく初めて不安げな表情で焦りを露わにするイベリア。
2人の視界は暗く歪み、その意識は突然黒いモヤに包まれてゆく────────
──────黒いモヤが立ち込める暗く湿った空間。
黒い水面に浮かぶ1組の男女。
水面に仰向けになり苦しみながらも歪んだ笑顔を向ける隻眼の男、アクィラ。
男にまたがりその首を絞める手に力を込める女、ライラ。
突然ライラの手が何かに引っ張られた。
振り向いた瞬間ライラの頬に衝撃が走る。
頬を赤らめ唖然とした表情で向き直ると白金色の長い髪の女性が立っていた。
目元を濡らし怒りを露わにするエマ。
「・・・エマ・・・?・・何でここに・・・」
「・・バカ・・・っ!」
エマは突然ライラの背後に周り羽交い締めにして立ち上がらせる。
「なっ⁉︎お前何やって・・・⁉︎」
「ヒメノッ!今っ!」
今まで絶対に有り得なかったエマの攻撃的な行動。困惑するライラはエマの叫びを聞いて前を振り向き目を見開く。
「ぉぉぉぉおおおっ!何やってんだバカァァァッ‼︎」
雄叫びを上げながら薄汚れた少女が走って来た。
黒い水面がバシャバシャと揺れ、ライラまで後一歩のところでその水面を蹴り、飛びかかる。
拳も蹴りも構えずに背筋をピンとさせてまるでロケットのように突っ込んで来るヒメノ。
ライラに頭に強い衝撃が走ると共にゴツンと鈍い音が響き、視界が揺らぎ倒れ込んでしまう。
目を開くと涙と
「ウワッ!きったねぇっ!何すんだおたまじゃくしっ‼︎」
「何すんだじゃねぇよバカッ!バカライラッ!」
ヒメノの叫びを受けてハッとするライラ。泣くのをグッと我慢しているようでその声は震えて裏返っている。
「何処にも行かないって言ったじゃん!こんなジメジメウジウジライラらしくもないっ!さっきまでの威勢は何処行っちゃったのさっ!バカァッ!」
「・・・ヒメノ・・・・・っ!」
ライラは自身に馬乗りになり喚き散らす少女のさらに向こうを見て目を見開く。
「人が真面目な話ししてんのにどこ見て・・・っ!」
叫ぶその口は強い衝撃と共に閉じられる。
ヒメノの体に重くのしかかる物体。
硬くて柔らかく、そして暖かい。そしてやはり重い。
リルとノウェが勢いよくダイブして来たのだ。
押しつぶされるヒメノは息もできない。ライラは「うっ!」となっただけなのが積み重ねられた鍛錬の違いだろうか。
「ボスッ!なんかベタベタして気持ち悪りぃよここっ!」
「なんか臭いよここ!ヒメノの言う通りらしくないっ!臭い!」
3人にのし掛かられた挙句、その状態で自分の責ではない事でいちゃもんをつけられたライラは苛立ち始め、黒い水面に頭をつけたまま怒りをぶつける。
「テメェら勝手に入って来てグァッグァうるせぇんだよっ!何しに来やがった⁉︎」
「何しにじゃないでしょ!宙域中がドロドロしててキモいっ!もっとサッパリしてなきゃダメでしょっ⁉︎」
「アルと一緒にこっち飛んでたらさ!すっげーキモい感じしてさ!バァ〜ッてなったらここよ!超キモいここっ!」
ライラにのしかかる状態でなおも文句を垂れる2人、ヒメノは口を塞がれ息の限界のように顔が赤く腫れ上がっている。
「キモいキモいって無礼な!知るかそんなの!私のせいじゃない!あの馬鹿野郎のせいだろ!」
そう横を見るとアクィラの姿はどこにも無い。
目を見開き舌打ちをして水面にバシャッと八つ当たりをする。
突然ノウェとリルが浮き上がり、黒い水面に叩き落とされた。
限界を超えたヒメノが全力を振り絞り立ち上がる。
「ぐぁぁっ!重い!暑い!ベタベタするぅっ!」
2人が倒れた拍子に黒い飛沫がヒメノの体にかかる。
それに眉と口の端を痙攣させながらライラに向き直りビシッと指す。
「このベタベタも臭いのもモヤモヤも全部ライラのせいでしょ!ライラがそんな感じだからこんなんなのっ!」
「何言ってんだ!そんな感じってどんな感じだタマ子野郎!」
「カッコつけて出撃したくせにどんよりしんみり!ライラそんなんじゃ無いじゃんっ!ダッセェよっ!」
小娘にピーピー言われっぱなしのまま反論できずに唇を噛むライラ。
そこにパシャパシャと足音が近づいて来た。
気がつくと黒いモヤが晴れて薄雲った灰色の世界に変わっている。
その奥から近づいて来た者達。
「いや〜1時は焦ったけど大丈夫そうだねぇ〜!よかったよかった!いい仲間達じゃないっ!」
「ボス!心配しましたよあのやな感じ!ヒヤッとするのでやめてくださいっ!」
能天気な調子で手をヒラヒラ振るイベリアとディスケだ。
イベリアに至ってはガニ股で酔っ払いのように水面を蹴るように歩いてくる。
「イベリア!クッソどいつもこいつも人様の頭に土足で入りやがって!そっちはどうした⁉︎」
「バッチグー!」
イベリアのその一言でライラの眉間の皺がより一層深くなる。
ため息をつきながら立ち上がるその姿には先程の汚れが消えていた。
「ハッ!ダッセェ死語使ってんじゃねぇよ腹立つな!」
「あ!ベリィ姉ちゃん!」
「おお!姉さんだ!やっほーっ!」
「誰この人超絶美人じゃん!カッコいい〜!」
先程の態度とはうって変わって目をキラキラさせている少女。
まるでディスケが視界に入ってないかのような頓珍漢2人。
皆にウィンクを返し手を振るイベリア。
またも鳴り響く大きな舌打ち。
「ああ〜君がヒメノちゃんだね!いや〜すごいね君!ライラ!将来安泰じゃない⁉︎」
「何がだバカ女!何しに来た⁉︎」
「何しにって・・・応援?励まし?・・ん〜とにかくめげるなって思ったんだけど・・・」
「余計なお世話だ!アンタらもっ!」
ライラは全員を指差しながらグルグル周り威嚇する。
やれやれと言った調子のイベリアはニヤニヤしながらため息をひとつ。
「いや〜案外ヒメノちゃん達来なかったら危なかったよ〜?本当にらしくないじゃんって!」
「だから余計なお世話だっつんだ!この世界で最も見目麗しい大天使様が何を心配される事がある!」
「それ関係なくね?」
ジトッとした目で見つめる少女にシャーッと威嚇する大天使様。
その様子に皆笑顔を浮かべて安心したようだ。
「クソッ!あ゙ぁ〜もう分かったよ!心配かけてすまんなっ!エマまで笑いやがって!」
「本当すごいねヒメノは・・ライラも感謝しなきゃ・・危なかったと思うよ?」
ヒメノの肩に手を置きながら笑顔を向けるエマ。
ドヤ顔で大天使様を見つめて踏ん反りがえる少女。
「ハッ!感謝⁉︎・・・フンッ・・・まあそうだな!・・感謝申し上げる!」
ライラは腕を組みながらそっぽをむく。
先程の曇りがかった灰色の空は晴れ、黒い水面はいつの間にか草原に変わっている。
向こうには小川が流れ、その近くにはポツンと家が一軒建っている。
「・・・ありがとう・・・ヒメノ・・・」
「え⁉︎声小さくて聞こえないなぁ!何⁉︎」
「調子に乗るなよおたまじゃくし!・・・フンッ!」
耳に手を当てて乗り出す少女、それに舌打ちで返しながら少し微笑むライラは奥の家を見ながらそちらに歩み出し始めた。
「・・こんなもんにしがみついてたせいかな・・・あの馬鹿野郎・・・」
「・・・ライラ?」
「アイツがいなければこんなもん用無しだってな!ハハッ!」
ライラはズカズカと家の中に入ってゆく。
それを静かに見守るヒメノ達。
しばらくして何やら満足そうな面持ちでゆっくりと扉を開けて出てきたライラ。
その扉の引き手を握り、懐かしむように扉を撫でてゆっくりと閉じた。
窓からは赤い光がゆらゆらと覗いている。
「え・・・あれ燃えてない?大丈夫・・・?」
「ん?・・・コンロの火、タオルにつけて放ってきた!」
「「「え゛‼︎」」」
徐々に屋根から上がる炎。
時を待たずして爆炎に飲み込まれる一軒家。
「ぉおおおっ‼︎放火じゃんっ!ヤバいじゃん!何してんのさ⁉︎」
「ボス!八つ当たりの度合いヤバすぎじゃねぇ⁉︎過去一犯罪じゃね⁉︎」
ライラは慌てる皆を鼻で笑う。
イベリアもその様子を満足そうに笑っている。
それを見てディスケは青ざめた顔で引いていた。
「グァッグァうるせえって!いいの!どうせ本物は何百年も前に潰れてるだろうしよっ!あ〜スッキリした!」
崩れ去る家を背景に腕を天にん〜っと伸ばすライラは実に清々しい笑顔を皆に向ける。
そこに1人の男が近づいて来た。アクィラである。
燃え尽きた家をしみじみと見つめてからライラに向き直り微笑みを浮かべる男。
「あ!イケメンクソジジィ!またでやがったクソ野郎っ!」
2人の空気を読んで、喚き始めたヒメノを取り押さえる一同。
アクィラはそれを横目に笑う。
振りほどかれていて乱れていた髪は後ろで縛られて整っており、黒い水や煤で汚れていたはずの衣服や肌もその面影は見られない。
「・・・全部・・燃え尽きたな・・・もういいのか?」
「フンッ!何を偉そうに!出たり消えたり忙しいやつだな!」
2人は並んで立ち、黒い炭と化した家の残骸を見つめている。
アクィラに憎悪をぶつけていたライラはもういない。
何か憑き物が落ちたかのように穏やかな笑顔。
「・・帰る場所ならもうある・・とびっきりうるせぇ家がな・・・」
後ろを振り返り皆を見渡しながらそう言うライラを見てどこか嬉しそうな男。
「確かにヒメノの言う通りだ・・・こんなしみったれた感じ・・・私らしくないな・・・アクィラ!」
アクィラは突然腰に手を当てて自身に指を指してくる大天使様にも動じない。ずっと嬉しそうに笑っている。
「お前をぶっ殺すのはやめだ!コックピットから引きずり下ろしてボッコボコにして泣かせてやるよ!覚悟しろ馬鹿野郎!」
「ハハッ!私をいくつだと思っている?・・・そう簡単には泣かないよ・・・プッフフ・・・!」
そう笑いながら消えてゆく男をムスッとした目で見つめる。
草原にはそよ風が流れ込み、銀色の長い髪が更にキラキラと輝いている。
まるで天の川のように。
「ライラ・・・」
ヒメノは不安げにライラを見つめる。
しかし他の皆は笑顔。少女だけがこの状況の理解に追いついていない。
「何?ビビってんの?」
「え・・・いやだって・・またどっか行っちゃいそうだから・・・」
ズンズンと歩み出てヒメノの肩を抱く。
「なぁ〜にしおらしい事言ってんだよらしくもないっ!どこにも行かないさっ!ここが帰るとこだからな!」
皆に1人1人目で挨拶するように見渡し、もう一度ヒメノの目を見る。
おたまじゃくしのくせに人の心配をするなとでも言いたげである。
「ピョロピョロタマコに伝説の英雄ってもんを教えてやるよ!よく見とけヒメノ!」
皆ニヤニヤ顔で2人を取り囲む中ヒメノだけが目を見開いて棒立ちになっている。
初めてライラをカッコいいと思った。
正確には資料写真を見た時思ったが本人を前にしてかっこいいと思えたのは初めて。
普段強いだけでチャランポランな人物と思っていた。
しかし今目の前にいるのは過去のしがらみを自ら切り落とし、自らの足で前に進む大人の女性。
少女はこんな大人になりたいとライラを見て思う。
それを察してか少し照れくさそうに笑うライラ。
彼女は青く広がる雲を見上げて語る。
「アイツもガンダムもまとめてぶっ飛ばすぞ!」
伝説の英雄の掛け声に皆が一斉に声を上げる。
皆の気合いを受け止めた空は雲一つなく晴れ渡っていた────