個性、海賊。ヒーロー向きじゃないって?これ以上ない英雄の個性だろ! 作:紡縁永遠
海璃Side
「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイト、それともう一人の三人体制で見ることになった」
委員決め翌日の午後、ヒーロー基礎学にて、相澤先生がそう話した、見ることに「なった」って事は元々は別の体制で見るつもりだったのか?
「はーい!!何するんですかー!?」
「災害水難なんでもござれ、人命救助訓練だ」
「レスキューか、海難なら大抵はできるぞ」
「お前の場合は陸上が問題だろうが」
「はい…」
相澤先生が「rescue」と書かれたカードを取り出した。俺の個性は船も出せる。かの有名な、アン王女の復讐や黄金の鹿号も出せるのが強みだ。つまり、海上に置いて俺の隙はなくなるのだ!
昨日の件で、出久が飯田に委員長を譲ったので飯田の指示に沿ってバスに乗る。
「………誰呼ぼうかな……」
「私思ったことを何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」
「あ!?ハイ!?蛙吹さん!」
「梅雨ちゃんと呼んで、―――あなたの個性、オールマイトに似てる」
この数日で、個性も割れてきたということで、質問が始まるバスのなかで、誰を呼べばいいか考えていた。誰も救助に向いた奴は居ないと感じるのは海賊だからだろうか?いや、アイツラも身内には優しかった…身内にしか優しくねぇから意味ねぇや。
「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しねえぞ」
オールマイトに似ている、か、確かにあの怪力はオールマイトににているが毎回のように腕を壊しているのだ。確かにおかしな話だ。個性は3から4歳頃に発言して心身の成長とともに、強力になっていく、まるで制御の利かない暴風のようだ。
「体があってないとか?たまにあるだろ、炎熱形個性を持った人間が、熱に弱かったり。まぁ、今回の場合は、肉体が個性についていけていないという事例のなかでも特殊だろうけど」
「しっかし増強型のシンプルな個性はいいな!派手で出来ることが多い!俺の硬化は対人じゃ強えけどいかんせん地味なんだよな…」
「体を硬くできるのも利点だと思うんだが、」
「派手で強えっつったらやっぱり轟と爆豪、それに世渡もだな」
「ケッ」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそう」
「んだとコラ出すわ!!」
「ホラ」
「まぁ、俺の場合は、調べたからな、何ができるのかできないのか、何でか知らんが、カルヴァリン砲を使えるようになったのも、フランシス・ドレイクが女だとわかったのも調べたからだし、」
性別が違うのはマジでなんでだ?と聞いてみれば、ドレイクの場合は性格が男勝りなのだ。そりゃ、女と書くよりも男と書いたほうが整合性が取れる。まぁ、女性差別による、男性化は昔からあるみたいだけどな。
「そろそろ着くから気を引き締めろ」
「「「「はい!」」」」
着いた場所は、
「水難事故、土砂災害、火事……etc。あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も【ウソの災害や事故ルーム】!!」
「Usono Saigaiya JikorumuでUSJね、西に対してそこはかとない侮辱があるがいいのか?」
「大丈夫です、えーでは訓練を始める前に小言を一つ二つ…三つ…四つ…皆さんもご存じだと思いますが、僕の個性は《ブラックホール》どんなモノでも吸い込んでチリにしてしまいます。
「はい。13号先生はその個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね」
「えぇ……しかしです、この個性は簡単に人を殺せます。世渡君、貴方のカトラスだって本気斬れば簡単に命を奪えるでしょうし、他の皆さんの中にもそういう個性がいるでしょう」
「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで、一見成り立っているように見えます。しかし、一歩間違えれば容易に人を殺せる、いきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないで下さい。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したと思います。この授業では心機一転!人命のためにどう個性を活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない、助けるためにあるのだと心得て帰って下さいな。以上!ご清聴ありがとうございました」
「世渡、お前は特に聞いておけよ、めちゃくちゃな戦いをしやがって」
「すいません」
怒られた。俺関係なくはないけど。関係ないのに!
「全員一塊になって動くな!!13号!生徒を守れ!!」
「あ?」
USJの広場に、黒い靄が広がり、底から大勢の人間が出てきた。あんな物があればバスで移動せずとも………いや、そう楽観視できる状況じゃないな。
「動くな!アイツらは敵、ヴィランだ」
「カルヴァリン砲用意」
「聞いていたか?」
「すぐに反応できるようにしたほうがいいでしょう。〈どうやって〉は、転移系の個性が見たから、そこを押さえる。〈何の目的で?〉は、話してくれるとありがたいな。あとは、」
「13号に…イレイザーヘッドですか…先日頂いた教師側のカリキュラムにはオールマイトがここにいるはずなんですか……」
「昨日のマスゴミはコイツラの援助あり、か」
「どこだよ……せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ…オールマイト…平和の象徴……いないなんて…子供殺せば来るのかな?」
「〈目的〉、オールマイトから、生徒に変更………正確には平和の象徴か」
「お前がいると、冷静になるな。情報が整理しやすい」
「ありがたいですね、それよりも、あれ何だと思います?」
「知らん、常人では無さそうだが」
黒い靄から現れたのは脳がむき出しの異形。警戒対象、LUNATICは2体、脳がむき出しの異形、空間接続が可能な黒い靄見たいな厄。HARDは手みたいな奴を全身に着けている奴かな。さてと、どうしようか。