個性、海賊。ヒーロー向きじゃないって?これ以上ない英雄の個性だろ! 作:紡縁永遠
海璃Side
「………」
「とりあえず、警告射撃か?」
「いや、無理に刺激するな。上鳴、個性で通信を試せ」
「はい!」
「でも、どうして襲撃なんかを、オールマイトがいるってのに」
「それが当初の目的だろ、対処できるから来ている。全員、あの、脳がむき出しのやつには警戒しろ、異形系個性にしては、異質すぎる」
「一人、頭のキレる生徒がいるみたいですね。初めまして、我々は敵連合。僭越ながら、この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈、ですが、何か変更があったのでしょうか?まぁ……それとは関係無く……私の役目は」
「オラァ!!」
「うぉおっ!!」
「その前に、俺達にやられる事は考えなかったか!?全砲門展開!」
「危ない危ない‥‥‥。そう‥‥生徒と言えど優秀な金の卵……」
「っ!?」
「散らして嬲り殺す!」
黒い靄が一瞬で広がり、視界が変わる。
水難ゾーンか、悪手だな、こっちの個性は知らないのか?まぁ、そうか、メディア進出してないし、生徒だしな。まだ公表される時期じゃない。
でも、その前に、
「黒髭、
「どうしたんでつか?マスター」
「敵襲!切り替えろ!」
「アイ、キャプテン」
クイーン・アンズ・リベンジを出して、黒髭を呼ぶ。
「海璃ちゃん!」
「蛙吹か、登ってこれたのか、出久、と、峰田もいるのか、他は?」
「他はいなかったは、たぶん別の場所」
「そうか、なら、今から海難エリアにいるヴィランを殲滅する!指示に沿って動いてくれ!」
「わかった!」
「ええ、」
「待ってくれよ!なんでそんなに冷戦なんだよ!相手はヴィランで、オールマイトが狙いなんだろ!俺たちじゃ勝ち目ないだろうが!」
「本当にそう思うか?」
「え?」
さっきから、ヴィランが攻めてこない、攻めあぐねているのでというのが、こちらの様子を見ている。まぁ、巨大船が急に出てきたら警戒もするし、でも、それは、ヴィラン自身の実力を表している。
実力差も分からない馬鹿ではないが、実力差を理解して突っ込めるだけの気概はなく、機転もない。
「俺達の個性は割れていない、何より、俺をここに配置する理由がない。生徒の利点は情報規制されていることだ。先生と違い、俺達には個性の開示というデメリットがない。そこを突く」
「なるほど?」
「ともかくとして、相澤先生の確保は優先だ、抹消は必要だ、絶対に失うな!俺が砲撃を開始したら、広場にのこって一人で戦ってる相澤先生を回収してくれ、必殺技を叩き込む」
「まって、どうやっていくの?」
「………捕まれ、蛙吹、準備はいいか?」
「え、ええ、」
「それじゃあ、逝ってこい!」
出久と峰田をぶん投げる、まぁ出久は黒髭にぶん投げてもらった。流石に体格差があるからな。てか、高校生で110って、どんだけちっさいんだよアイツ。
「全砲門展開、撃ぇ!黒髭!乗り込んできた奴は叩き落とせ!」
「わかりましたよ!」
「英雄を一人だけしか呼び出せないのは要課題だな、射手が欲しくなる」
「カルヴァリン砲連射しているマスターのほうが怖いですが」
「いいんだよ、勝てば。それに、平和の象徴を相手にする気なら、これくらいの気持ちでやらなきゃ死ぬかもしれないしな………ん、合図が来た。黒髭、頼んだぞ、」
「ドゥフフ、わかりましたよ―――」
「拙者の怒りが有頂天!」
「行くでござる行くでござる!拙者自慢の大砲も大変なことに!?《
クイーン・アンズ・リベンジの一斉砲撃を、脳味噌が飛び出たヴィランに叩き込む。防具撃って動くとは思わんが………?!
「黒髭!一旦戻れ!宝具を撃ってまで維持はできん!アイツはまだ動く!――アルゴノーツ、メディア―」
体力がこっそり削られたが、不味いな、無理にでも、もう一回宝具を使うか?いや、駄目だ、それで倒せなきゃあとがない。それに、砲撃は当たっていた。つまり、ダメージはあるはずだ。
メディアの力で空を飛び、個性で錨を作る。
「動くな!」
「………」
「ちっ!打撃は効かないのかよ!」
「世渡、お前は退け、疲労が目に見えている」
「それでも、転移系の奴がいる時点で、逃げるのは難しいですよ、13号先生と交代してください。抹消は空間接続系と相性はいいでしょう、逆に、あの異形には抹消は効かない。たしか、異形系には抹消が聞かないんですよね」
「………わかった、死ぬなよ?」
「ここで死ぬつもりはないし、首がなくても戦いますよ」