剣持志郎…少々弱気で考え込んでしまう小学生。
ブルート…名前、製造目的不明のフレロボ。物静かな性格をしている。身長:210cm(角除いて180cm)、体重101Kg。
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園山留依…志郎の同級生で、何事にも負けない前向きな少女。
スナイル…明るく、気さくな性格をしたフレロボ。留衣の子守り担当兼ボディーガード。
身長:198cm(アンテナ除いて178cm)、体重85Kg。
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嵯峨山紅蓮…志郎達の同級生である乱暴者。金稼ぎの為ならなんでもする。
ディッキー…紅蓮の家で働くフレロボ。粗暴だが、紅蓮の事を心配している。身長:200cm、体重190Kg。
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ワイルダー…一明博士の下で働くフレロボタウンのリーダー。身長:174cm、体重71㎏
園山一明…フレロボ発明、開発始祖にして第一人者の好々爺。留依の祖父。
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ブロッサ…志郎達のクラスの担任フレロボ。教育熱心で生徒達の将来を心配している。身長:163cm、55㎏
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4-1
「…というわけで今週末の土曜日、学校裏の空地にて多くのアスリート、アーティストがこの街で頑張る人達を応援しに来られます。課外授業の一環なので皆、是非来て下さいね」
ブルート達が野城と別れて数日、ブロッサは帰りの会で受け持ちの生徒に向けて連絡を行った。
「…うっふふ、遂に来た」
留依はその知らせを聞いてウキウキかつソワソワした。が、それに反して周囲の席は僅かに顔を見合わせてざわついていた。
「…嬉しいけど、なんでいきなり、そんな事するんだろう?」
ある女子生徒は疑いの目を向け、
「行ってなんか意味あるのかな…」
またある男子生徒はそれ自体に必然性を感じ、
「なんだよこっちの予定もお構い無しかよ…まるで突然法改正する政府だな…」
そして紅蓮は不平不満をぼやくだけであった。そんな彼らに向けて、ブロッサの隣に立つ学年主任、柊は教壇にトン、と手を置いた。この行為は『注意される前に静かにしなさい』という意味であった。教室は瞬く間に静かになった。
「…このチャリティーは授業の一つですので出席扱いとします。それと、これは人財管理局という国の活動です。当校で行われるのは光栄で、またとないチャンスなのです。必ず参加するように」
「それと、お昼が無償で提供されるのでお弁当類はいりません」
ブルートと出会った以前と比べて、穏やかで満足げな笑顔を浮かべる柊。生徒は投げ掛けたい疑問と不満が山ほどあったが、触らぬ神にたたりなし。
「お、お昼出るの!?」
「やった、絶対行こうっ!!日本代表の国田選手とかも来るかな?」
顔色を伺った上で、半笑いで嬉しそうに反応するだけであった。帰り会を終え、気が付けば外は夜の闇に包まれている。職員室に戻ったブロッサは、内蔵機能である通信機能を使って通信を始めていた。
「もしもし。ブロッサ、どうした?」
3コール目に応答した通信相手は、ワイルダーであった。
「お久しぶり、ワイルダー。こうして対話するのは三年と四日、十三時間と二十分十五秒かしら。用件は、例のチャリティーの報告なのだけど」
「あぁ。それでどうだった子供の反応は?」
「突然の事で戸惑いつつも喜んでいるわ。なんだかんだいってもやっぱり子供、有名人に会えるのは好きみたい」
「そうか…そういった好奇心は大事にしてあげたいものだ…でなければ、俺と君の仲間が命を懸けて戦ったのが無駄になる」
「ワイルダー…やっぱり、まだ『ガーディアン隊』の頃を想っていたの…?」
「…あの頃は今と違ってバックアップはなかった。だから、一度破壊されれば人間と同じで二度と蘇らない。俺達の小隊は防衛と問題の早期解決の為のマシン開発と、戦闘活動の両方を行っていた」
「そして、俺が部隊から離れ、長期のオーバーホールを君から受けていた時…部隊の全滅を知った。それと、エリカ博士も…」
「…そういえば、ワイルダーはエリカ博士と特に仲が良かったわね」
「そうだ。一明博士同様、若くしてフレロボ開発の第一人者であった博士は、俺を人間と同じく愛してくれた。勿論、俺もだ。だがその博士もまた、外海から襲って来たセルトランスに、殺された。残ったのは、俺だけになった…」
「その時、俺は人間らしい感情である悲しみをより深く知った上、決意もした。アイツらが残した平和を、子供達の笑顔を汚させはしないってな…!!だが、今は…!!人の価値を、勝手に上だけの人が決めて…!!」
「ワイルダー…」
だんだんと語気を強めるワイルダーに、ブロッサは席に座ったまま俯き、彼の名を呼ぶ他なかった。すると、気持ちを察してかワイルダーは再度冷静な口調に戻った。
「…ハッ!!すまない、話がかなり脱線してしまった。とにかく、人財管理局がいきなりこんな事をするなんてなにか裏があるに違いない…あっ、この通信は体外スピーカーで流れてないだろうな?」
「体内受信にしてるから大丈夫よ。でも、管理局がそう考えてるって本当?」
「多分な。人財管理局といえば、政府の勅命でこの国のありとあらゆる分野を従えて管理している組織だ。その範囲は生産業だけじゃない、スポーツや音楽、漫画や文学といった文化もだ。それから…人体発電機も」
「『浪費の削減』『適材適所』を名目にしているがその実、連中は大企業や専門家に自治体を従えて一方的な価値観で好き勝手やっている。才能や家柄のある者には徹底的な支援と将来性を与え、反対の者には、削減を盾にして自由や夢を奪って現実と半強制的な仕事だけ残し、その末路には人体発電機へ行かせる、といった感じでな」
「つまり、そんな『価値なし』の烙印を押した相手に突然なにかを与えるというのはどうもきな臭い…と、俺個人は思う。ところで、ブルートは来るのか?」
「えぇ、志郎くんはブルートと行きたいって言ってたので多分来るかと…」
『…せい、ブロッサ先生!!なにボーッとしてんです、こんな所でっ!!』
突然、ブロッサからの通信に柊の声が割り込んだ。ブロッサは「あ、すいませんっ!!」と彼女に返すと一旦体内通信に変えた。
「ごめんなさいワイルダー!!また後で連絡しますっ!!」
彼女は慌てて通信を切り、席を立つ。眼前の柊は完全に苛立っていた。
「全くなにを無駄話をしているのっ!?それより保護者用のプリントは完成したの!?」
「す、すいません…それはまだ…」
「なに、まだっ!?これじゃあフレロボを雇ってる意味がないじゃないっ!!人間のサポートが完璧に出来てこそあなた達は価値があるんですからねっ!!」
「はいっ!!」
「じゃ早くしなさい、私はパソコンが出来ないんですからね」
ブロッサは慌てて座り直し、内蔵コンピューターで書類作成に取り掛かる。この状態になると、彼女は効率アップの為に起動時に必要最低限な機能、集音スピーカー以外を停止させるのだ。そうとは知らず、職員室にはもう自分一人しかいないと思い込む柊は懐からおもむろに生写真を取り出した。それに写るのは他者と一線を画す茶髪の爽やかな若きイケメンで、写真左下には『fire-busters』とロゴがプリントされていた。柊は彼の顔を見るなり、口角を高く、高く吊り上げた。
「ん~、フジミヤく~ん!!もうすぐあなたの天使の歌声が生で聴けるのね~ん!!この仕事、生徒はろくすっぽ働かないし、上は生徒のノルマが達成出来てないってプレッシャーかけるし、待遇も非正規雇用でほぼ土日出勤で最低最悪だけど、あなたに会えるまで桃子頑張るわ、んんん~チュバッ、チュバッ!!」
「…」
写真は、柊の執拗かつ一方的で連発する接吻で口紅が色濃く付着する。ブロッサはそれを耳にしながらも黙々と文字を打ち込むのであった。
どうも皆さん!!
今回はタイトルの通り四分割となります!!
今までと違って短いので読みやすいかなーと思います!!
もし、読み足りないなと思ったら、ぜひ次をご覧くださいませっ!!
では~っ!!
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