遊戯王デュエルモンスターズ ─Reverse Side─   作:sumi kaito

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1、初期ライフポイントは4000、デッキ枚数は40枚以上。先攻後攻を決め、互いに手札5枚からゲームスタート。

2、魔法、罠は1ターンに それぞれ1枚、手札から発動またはセットできる。伏せた魔法カードは自分、相手ターンにいつでも発動可能。

3、手札は7枚まで。エンドフェイズ時にそれ以上あれば、7枚になる様に捨てる。

4、相手モンスターを破壊、相手ライフにダメージを与える魔法カードの使用は禁止。 「ファイヤーボール」「ライトニング・ボルテックス」等。

5、上級モンスターの召喚には、星5・6の場合は1体、星7以上の場合は2体の生贄が必要。特殊召喚されたモンスターは そのターン中 攻撃不可。


第1話(後編)

遊天 LP4000

石島 LP4000

 

 

 

「先攻は俺だ、ドロー」

 

 先攻はクラスメイトの小波君からだ。

 

「『シルバー・フォング』を召喚、攻撃表示」

 

 

 

シルバー・フォング ATK1200

 

 テーブルに置かれたカードの上に白銀の狼が現れ、ワオーンと吠える。うんうん、やっぱ男の子って ああいう感じのモンスターを使うよね〜。私のデッキは可愛いのばっかだし───って

 

「これは⋯ソリッドヴィジョン!?」

「嘘!? カードからモンスターが出てきた?」

「どうなってんの?」

 

 KC社(海馬コーポレーション)がデュエルモンスターズの為に開発・導入したシステム。この店にあるなんて⋯。

 

「驚かれましたか、お客様?」

「あ、あなたは さっきの⋯」

 

 1階にいた女性スタッフさん。

 

 

 

「カードを2枚伏せてターンを終了する」

「俺のターン、ドロー! こっちは『魔物の狩人』を召喚、攻撃表示だ!」

 

 

 

魔物の狩人 ATK1500

 

 石島という大男は剣を持つ狩人の戦士を召喚した。カードに描かれたモンスターがカードから現れる。

 

「バトル! 『魔物の狩人』で『シルバー・フォング』を攻撃だ!」

「くっ⋯」

 

 

 

遊天 LP4000→3700

 

 狩人の剣が白銀の狼を一刀両断。双方、カードの上に乗るサイズの大きさだけど、凄い迫力ね⋯。

 

 

 

「うわ⋯狼が真っ二つ」

「最近のカードゲームって進んでるのね〜」

 

 隣で友達2人が話し合ってる中、女性スタッフさんが口を開く。

 

決闘者の王国(デュエリスト・キングダム)で使われた本格的な物では ありませんが、当店はM&W(マジック&ウィザーズ)の普及の為、そして大勢の方に使用していただくためにKC社(海馬コーポレーション)の許可の下、ソリッドヴィジョンを設置しています」

 

 な、なんてこと⋯。憧れのソリッドヴィジョンを使ったデュエルがこんなところで出来るだなんて⋯。

 

 ⋯⋯大会が終わったら使わせてもらえないかしら?

 

 

 

「モンスターがバトルで破壊されたことでトラップカード、『命の綱』を発動! 俺の手札(3枚)を すべて捨て、破壊されたモンスターを、攻撃力を800上げて復活させる! 蘇れ、『シルバー・フォング』!」

 

シルバー・フォング ATK1200→2000

 

 凄っ! 攻撃力2000のモンスターを召喚したわ! でも手札が0枚に⋯。 

 

「ハハハッ! とんだヘタクソがいたものだ! 序盤で手札を使い切ってしまうとは。俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」

「ターンの終わりに伏せておいたもう1枚の伏せカードを発動、 『強欲な壺』」

「なっ⋯!?」

 

 上手い! カードを2枚引くことができる『強欲な壺』を一緒に伏せておくことで『命の綱』のデメリットを軽減させるなんて⋯!

 

「じゃあ、俺のターンだ。ドロー」

 

 彼の手札は これで3枚。

 

「バトル。『シルバー・フォング』で『魔物の狩人』に攻撃!」

「甘いわっ! トラップ発動、『ライジング・エナジー』! 手札を1枚捨て、俺の場のモンスターの攻撃力をこのターン中 1500ポイント アップさせる! これで『魔物の狩人』の攻撃力は2倍だ!」

「なにっ!?」

 

魔物の狩人 ATK1500→3000

 

「『シルバー・フォング』を返り討ちだ!」

「ぐっ⋯!」

 

 白銀の狼は再び狩人によって葬られた。

 

 

 

遊天 LP3700→2700

 

「⋯すまない、『シルバー・フォング』。俺はモンスターを裏守備表示で召喚し、さらにカードを1枚伏せてターンを終了だ」

「クククッ⋯⋯さっきのお前のマネを させてもらうぜ? リバースカード、『死者蘇生』発動! 俺の墓地の『バーバリアン1号』を特殊召喚!」

 

 

 

バーバリアン1号 ATK1550

 

 伏せた魔法カードによって、大男のフィールドに赤い皮膚の蛮族が召喚された。えっ? 石島(アイツ)の墓地に あんなモンスターなんて───あっ。

 

「『ライジング・エナジー』で手札から捨てたカード、それが『バーバリアン1号』だったのさ! 本来なら1体の生贄が必要な このモンスターも、このやり方で簡単に呼び出せるぜ! 俺のターン!」

 

 カードを引く石島。ドローしたカードを見てニヤリと笑う。

 

「『魔物の狩人』を生贄に『バーバリアン2号』を召喚、攻撃表示だ!」

 

 赤い蛮族の隣に緑の蛮族が並び立つ。さらに

 

 

 

バーバリアン1号 ATK1550→2050

バーバリアン2号 ATK1800→2300

 

 攻撃力が上がった!?

 

「ハハハッ! バーバリアンは場に揃うことで、互いの効果でパワーアップするのさ! さらに装備魔法『伝説の剣』を『バーバリアン2号』に装備だ!」

 

バーバリアン2号 ATK2300→2600

 

 どんどん攻撃力が上がっていく。これって不味くない!?

 

 

「バトルだ! 『バーバリアン1号』でセットモンスターを攻撃!」

「⋯セットされていたのは『魔導雑貨商人』。これは裏側から表側になった時に効果が発動するリバースモンスターだ。

 

 その効果によりマジックかトラップカードが出るまでデッキの上からカードを めくり、最初に出たマジック・トラップカードを手札に加えさせてもらう」

 

 説明を終えた小波君は1枚⋯2枚とデッキからカードをめくっていく。12枚めくっても未だ魔法・罠は現れず⋯。

 

 

 

「⋯13枚目『月の使者』、14枚目『ダブル・アタック』、マジックカードだ。このカードを手札に加え、めくったカードは全て墓地に送られる」

「今更そんな事しても(おせ)ぇんだよ! 『バーバリアン2号』でプレイヤーへダイレクトアタック!」

「ぐああっ!」

 

 

 

遊天 LP2700→100

 

 ライフが一気に100!? あの大男 滅茶苦茶 強いんだけど!?

 

 

 

「おいおい、噂のデュエリストも この程度かよ。まだ一度も俺のライフを削ってねぇぞ?」

「⋯⋯⋯」

 

 小波君⋯。

 

 

「大丈夫よ」

「えっ?」

 

 隣の女性スタッフさんが微笑む。

 

「ライフ100まで削られたのは驚いたでしょうけど、ここまでは彼の想定内だと思うわ」

 

 

 

 

 大男はうつ向く小波君を鼻で笑い

 

「諦めたか? 俺はこれでターンエンドだ!」

「⋯⋯⋯ふっ」

 

 あれ? なんか彼、笑ってる? そんなことを考えていると彼は場に伏せていたカードを表替えした。

 

 

 

「リバースカードオープン、『戦士の生還』。墓地の戦士族、『月の使者』を手札に戻す」

「あ? 今更そんなモンスターを手札に戻して どうすんだ? 壁にすらならねぇだろうが」

「ドロー。⋯壁にはしない、する必要がない。すべては このモンスターの能力を活かすため⋯⋯⋯召喚」

 

 

 

 小波君は1枚のモンスターを場に置いた。それは⋯⋯⋯えっ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『カオス・ネクロマンサー』、攻撃表示」

 

 

 

カオス・ネクロマンサー ATK0

 

 攻撃力⋯⋯⋯0!?

 

 

 

「さらにマジックカード『ダブル・アタック』を発動。手札のレベル4の『月の使者』を墓地に送り、それよりレベルが低いモンスター、つまり『カオス・ネクロマンサー』は このターン、2回攻撃が可能」

「攻撃力0で何ができる!」

「『カオス・ネクロマンサー』の攻撃力は、俺の墓地に眠るモンスターの数×300となる。俺の墓地のモンスターは15体、つまり──」

 

 

 

カオス・ネクロマンサー ATK0→4500

 

 こ、攻撃力⋯4500!? あの『青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)』と同じ⋯!?

 

 

 

「う、嘘だろ⋯こんな事が!」

「バトル。『カオス・ネクロマンサー』で2体の『バーバリアン』を攻撃、俺の勝ちだ!」

「ば、バカなああぁぁー!!」

 

 

 

石島 LP4000→0

遊天 WIN

 

 

 

「まじ?」

「彼⋯勝っちゃった」

 

 友達2人が驚愕する中、私は別のことを考えていた。

 

 

 

「⋯⋯みつけた」

 

 

 

 

 

 ⋯⋯やばっ

 

 

 

 

 

 ⋯⋯いたよ

 

 

 

 

 

 ⋯⋯強い人。

 

 

 

「ね、ねえキミ!」

「ん?」

 

 

 

 席を立ち、受付へ向かう彼。そんな彼を、私は気がつくと呼び止めていた。




とりあえず前書きにバトルシティルールをまとめてみました。
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