よりによってこいつか・・・   作:駄作

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第8話 激闘は憎しみ深く

出撃。

目の前に広がる荒野にザクが7機。

 

「ふぅー・・・!」

 

深呼吸して震えを抑えながらプロト・ガンダムにビームライフルを構えさせる。

照準はコクピット内でカメラと合わせて間髪入れず三発だけ撃つ。

 

一発はそれたが二発目でザクの武器を持った腕を破壊して三発目で爆音と共に撃沈させる。

コンピューターの補佐で子供でも容易く人殺し出来る現実に参ることはなかったが迷いを抱えたまま出てしまったと思う。

 

今のは不意をうったから当たったがこれから先が怖い。

手の震えがまた強くなるが。

 

ザクが3機こちらに向かって来てそれどころではないようだ。

残りはバズーカ装備らしくホワイトベースに向けて撃とうとしている。

 

「・・・優先順位!」

 

向かってきたのは無視してバズーカを持った方にビームライフルを乱射する。

やって来たマシンガンを持ったザクは発砲するが効かないのが解っているのであえて無視する。

 

動きがバーニア等の噴射口で推進剤を吹かす任せなため機動も雑だが弾は幾分か避けてる。

しかし被弾したせいでコクピット内で振動が酷いことになっていて有効な武器を相手が持っていたらこっちが死んでいるなと頭に浮かんだが直ぐに振り切る。

 

「ハァハァ・・・(バズーカ持ちの気を反らせて艦から気を引かないと)」

 

たいして操作を行なっていないのに疲労感が凄まじい。

実戦が初めてだからか命の危機にか気疲れでもしているのだろうか?

 

それでもホワイトベースの危機を今は自身の出来る範囲で何とかしないといけない。

 

損傷したのがヒートホークを抜き、無事なのがこちらに警戒してモノアイを向けてるので成功したが・・・。

 

「うわぁああああっ!?!?」

 

マシンガンを持った方の1機が肉薄して肩のスパイクでタックルしてきた。

残りの2機は援護でマシンガンを撃ち続けている。

 

急激すぎる振動に意識が飛びかけたが何とか吹っ飛ばされながらバーニアで姿勢制御を取り引きずりながらも着地する。

 

「・・・コイツでぇッ!」

 

気を振り絞って簡単な予測をして撃つのと機体性能頼りで撃つのを混ぜながら撃ち続ける。

出鱈目だが数撃ちゃ当たるのか近づいたザクが爆散する。

しかし・・・。

 

「・・・!た、弾切れ」

 

ビームライフルのエネルギーが尽きるのも自明の理だった。

そんな好機を敵は当然に見逃さない。

 

残ったザク2機がマシンガンを捨ててヒートホークを抜き迫る。

 

「っ。守ったら死ぬ・・・だったら!」

 

こちらもビームライフルを捨ててビームサーベルを抜く。

そのまま勢いと装甲に任せて突撃する。

 

一気に接近して上段から振り下ろすとザクのパイロットが優秀なのか細かい動作で避ける。

カウンターの一撃ともう1機が連携で迫るが。

 

運が良かったのだろう。

 

素人の算段だがプロトがしゃがみこみ回避して同時に足払い気味にビームサーベルでザクの足を両断する。

下からの攻撃は地球なので経験が少なく弱いと思ったからだ。

 

だがもう1機の攻撃は連携の上手さと速さで防げない。

 

「っ・・!?(反応でき・・死ぬ)」

 

頭でわかっていても身体が追いつかなかった。

ヒートホークはそのままコクピットに迫り。

 

「・・?爆散・・した」

 

直撃するかに思われた目の前に迫ったヒートホークは振れてザクの手から離れ地面に突き刺さる。

自身が撃破した訳ではない。

訳が解らなかったが周りを見て安心した。

 

ガンダムがビームライフルを構えている。

アムロが増援で来てくれた。

 

「助かった・・・うぇぇ」

 

汗に濡れながらもコクピットに力が抜けた態勢で座り込む。

今になって人を殺した事に罪悪感を感じたのか、不自然な気持ち悪さが込み上げて吐きそうになる。

断末魔が聞こえた気がする。

 

気のせいのはずなのに重く苦しい。

 

意識がはっきりとせず、そのまま眠ってしまった。

 

そのまま長く意識が戻らなかったらしく二日後に目を覚ます。

ホワイトベースは持ち直したのか気になったら医者に艦長へコールされた。

嫌な予感がする・・・。

 

そのまま楽にするように言われ寝ていると状況の説明をしてくれた。

 

ランバ・ラルは戦死して1日たってからジオンが特攻を仕掛けて来たそうな。

恐らく愛人のクラウレ・ハモンが仇討に来たのだろう。

アムロがガンダムとジョブ・ジョンがプロトに乗って何とか阻止したらしい。

 

リュウ・ホセイはどうなったか聞けば怪我の身で対空砲座の操作をして皆を心配させたようで謹慎中。

生存に安堵するが医者に睨まれた。

 

人の事を言えないと怒られた。

反論の仕様も無い、反省するしかない。

 

そして時間が経ち、ドアが開くと・・・怒りに怒ったブライト艦長の姿が。

あ、これは死んだなと再び思った。

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