よりによってこいつか・・・   作:駄作

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第3話 ○○破壊命令!2

父さん母さんあなた達は無事でしょうか?

・・・あのサイド7の状態じゃあ諦めた方が良いのかもしれない。

緊急避難用のシャトルで脱出した事を信じたい。

 

カツ・ハウィンは現在連邦の戦艦に乗って脱出から逃走中です。

レツとキッカと避難する前から色々あった。

 

ザクのマシンガンの薬莢が迫って来たり、血肉と臓物が飛散したり、死体が崩れた建物に挟まれていた等で何度か意識が飛びかけた。

戦争はやはり碌でもない。

 

だがここで原作と違う出来事が起こるとは思っていなかった。

 

ザクと射出される薬莢から逃げていった時、はぐれたレツとキッカを探しながら安全な場所を目指して走っていたらザクのせいか突然出来た地面の亀裂に落ちてこのまま真空状態のコロニーの外へ出かねないと目をつぶり死の予感と走馬灯が駆け巡った。

 

しかし、運がいいのか悪いのか落ちた場所は連邦軍の地下格納庫らしく背中からやけに柔らかいなにかに落ちて痛みに転がって目を開くと・・・。

 

「っ!?」

 

言葉が出ないとはこのことだと確信せざるを得なかった。

ザクの襲撃での被害者である連邦の士官と兵の死体の小山に落ちたらしい。

 

吐き気よりも意識が飛びそうになったが何とかこらえる。

ザクが暴れている以上ここで気を失うのは死に繋がりかねない。

 

震えながらも急いで体を起こして死体に手を合わせてから周りを散策する。

運がよければスペース・グライダーなり避難用シャトルがあるかもしれないからだ。

 

少し散策するだけで後悔する事になったが。

 

「なんでこれが・・・いや、設定上はここにあったらしいけどさぁ」

 

作為的な何かを感じたのが生まれて初めてかもしれない。

超常的な力が関与してるのではないかと疑うほどだ。

 

広い空間に出たと思ったら目の前に擱座した黒を基色にして白をアクセントに足と胸のダクトが赤い人型。

黄色い目に白い二本角のある頭部。

 

「小説は覚えてない・・・アニメでは積み込めなくて処理、漫画は二機以外の別働隊のザクとの交戦で隔壁に穴が空いて空気と共に流出しちゃって消息不明だったらしいけど」

 

RX-78-1 プロトタイプ・ガンダム。

目の前にある機体が主人公の機体の兄弟機であり初期試作型。

 

サイド7搬入時にRX-78-2 ガンダムと同じ仕様にされたらしいが。

この世界ではどうなのだろう?

 

「色々と怖いけどいっそそれなら」

 

タラップを下ろすためにマニュアルを探すと近くの士官の死体から発見して手を合わせてから内容を確かめる。

そうして拙いながらも作業をして何とかコクピットまで登り入る。

 

何処ぞの主人公の様な行動しているんじゃないかと思うが違う。

そもそもアムロのように緊急時にマニュアル読みながら操作してザクを倒すなんて芸当はよほど機械に強く空間把握能力やらパイロットの天性のセンスがないと出来ない。

マニュアルも読み方に慣れてないから理解するのに時間がかかる。

 

なのでザク2機の戦いはアムロには悪いけど関与しないし出来ない。

プロト・ガンダムの中に入ったのは避難目的。

 

一年戦争最初期のザクの攻撃が一切効かないガンダムならば下手な避難所より安全だと思ったからだ。

加えて俺自身がこれで戦うなんてしなくてもペガサス級戦艦ホワイトベースに生き残った人員。

リュウ・ホセイやジョブ・ジョンがいるので彼等の役に立つし生存率が上がると思ったからだ。

操縦方法とレーダーの見方に万が一のために最低限の火器の扱い方を覚えて運ぶ。

 

黙々と読み続けるがよくこんな長文を短時間で読み取って理解出来たなと感心を通り越えて呆れる。

時間の感覚を忘れて読みふけると爆発音の後で音が鳴り止んだのでアムロが勝ったと予感する。

急いで内部機械の立ち上げをしてプロト・ガンダムに火を入れる。

 

身長が足りないせいで難儀するが何とか出来た。

 

「もう時間がないな・・・」

 

操縦方法を確認しながら腕と手を少しずつ動かしながら確認。

足と脚部も同様にする。

 

そして・・・

 

「・・・!立った!ガンダムが立った!!」

 

プロト・ガンダムが地から立ち上がる。

戦争の最中で不謹慎だが感動してしまった。

 

ロボットは年がいくつになろうと好きだったので興奮が収まりづらい。

 

「って、いけない」

 

それでも外にザクを率いる敵が居ること思い出して律する。

赤いスーツに仮面をかぶった恐ろしい敵を思い命の危機から脱してないと再確認出来た。

 

「よし!」

 

気を入れ直して出口で向かう。

 

ガシャン、ガシャンと音が鳴りながらガンダムが動くのをコクピットの映像で確信する。

閉じたハッチをマニュアルを確認しながらゆっくり開けてレーダーを見ると血の気が引く。

 

「MSの反応!?」

 

増援かアムロが撃ち漏らしたかと考えたがそれよりも優先する事がある。

背中のランドセルから二本伸びた白い棒状の一つを右手で取らせビームサーベルを自動で発信して刀身を形成。

マニュアルを確認しながらプロト・ガンダムとビームサーベルの出力を即座に最低値に落とす。

いつでもも高められる準備をしながら。

 

「死角に・・・と」

 

空いてるハッチから見えない位置へプロト・ガンダムを移動して構える。

アンブッシュ(待ち伏せ)の態勢。

 

汗が出始める。

敵であった場合。

 

「人殺しになる覚悟・・・アムロもこんな感じだったのかな。

MS越しなのが不幸中の幸いだけど」

 

呟く瞬間に近づいてきたそれが姿を現す。

 

・・・。

 

白と青と赤のトリコロールに黄色いアイカメラと二本の白い角が見える。

 

「ガンダムかよっ!?」

 

思わず叫んだ。

拍子抜けと言うか味方で良かったと言うべきか。

レーダーを再び確認したら味方の識別コードを表していた。

 

安心して機体を元の状態に戻してビームサーベルをマウントし直す。

 

しかし気を抜いたのが間違いだった・・・。

 

「あれ?」

 

アムロのガンダムがビームサーベルを抜く。

警戒している?

 

「あ!」

 

すぐに思いついた自身が乗っているプロト・ガンダムの中身をアムロは知らない・・・。

この機体は動かしたばかりな為か識別コード出してないから向こうのガンダムのレーダーにはMS反応だけしか映らない。

 

「つ、通信!」

 

マニュアルを出して通信の項目を確認するが慌てた為にコクピットの足から下に落とした。

 

「っ!え!?」

 

ガンダムが急速に接近してきた!

敵に乗り込まれてると誤解されてる。

 

「あ・・・」

 

目の前でビームサーベルが振り下ろされ・・・。

 

「や、やめくれぇっ!!」

 

懇願に近い叫び声を出す。

死の恐怖に身体が怯えて動けなく縮こまる。

 

「・・・・・?」

 

いつまでたっても死なない?

 

疑問に思い目を開ける。

 

ガンダムの動きが目の前で止まっている。

 

「な・・ぜ・・」

 

気のせいか狼狽えてるように感じる。

やがて向こうから空いてる手をこちらの機体の肩に接触する。

 

「・・・聞こえるか?」

 

少し緊張している声が聞こえる。

接触通信を行っているのだろう。

 

声からアニメで何度も聞いたアムロの声だと確信してテンションが上がりかけるが直ぐに抑える。

 

「は、はい!」

「敵が乗り込んでいると思いましたが違ったようです。通信を繋ぎます。

君、いいかい?」

 

誰かに話しながらこちらに話しかけてくる。

恐らくブライト・ノアと通信を取りながらこちらに話しているのだろう。

 

「待っていて下さい!

マニュアルを確認しながらやります」

 

急いでコクピット内で屈んでマニュアルを取り確認しながら作業する。

やはり機体はメンテナンスが終わったばかりだったのか内装関連がほとんどオフになってたらしい。

 

なんとか繋げられお互いの顔がモニターに映る。

 

「通信聞こえますか」

「な!こ、子供!?なぜ!?」

 

アムロが驚愕している。

無理もない。

自身より幼い者がこの機体を動かしていたのだから。

 

「何だと!一体どういうことだ!?

候補生では無く幼い子供!!」

 

ブライトの声が聞こえモニターに映る。

やはり異常事態すぎて驚くよな。

 

パオロ艦長は重傷で伏せっているからかまだ声は聞こえないが予想外だろうな。

よりによってカツに憑依か転生しなければこんな事にならなかっただろうに。

 

とっさの命の危機は去ったので安心して脱力し始める。

パオロ艦長から操縦が出来るならアムロの手伝いをさせるように言われたのかブライトに命令される。

 

取り敢えず了承するがまさかこの後で俺もアムロと一緒に戦わされないよな?

ブライトの反応からかなり心配になりながらアムロと一緒にコアファイターとプロト・ガンダムのパーツを出来るだけ俺が持ちアムロのガンダムがスーパーナパームで持ちきれないパーツを焼却した。

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