よりによってこいつか・・・   作:駄作

6 / 13
第4話 裏

あの子供は何かがおかしい。

行動もそうだが態度も子供のそれではない。

 

カツ少年がもう一機のガンダムを運んだのに加えて整備を良く手伝いたがる。

初めは皆が断った。

子供が兵器に携わるのが不安なのもあるが子供に戦争に近い位置に立たせるの嫌だという人としての良心が拒む。

だが結局の所、根負けしてしまい直接手伝わせる事はさせず学校での教育に近い形で手が空いた人員に勉強させる事で誤魔化す形にした。

 

これなら自身の考えが迂闊なことが解るだろうと安堵していた。

 

予想外にもカツ少年は必死に食らいついてくる。

鬼気迫るような真剣さで取り組むその姿勢に教えていた人員が舌を巻いたらしい。

解らなければ自身なりの答えを出すだけでなくちゃんと人に聞いてくる。

普通の子供ならどっちか片方で答えも年相応なんだが拙くとも論理的に答えてくる子供を子供と認めていいのだろうか・・・。

 

そうしてパオロ艦長からの指示を聞き作業と指示を出す事で時間が過ぎていく。

 

ルナツーに到着してからと言うものワッケイン司令がシャアの危険性を解ってくれない。

軍人として比較的に真っ当な行動をしてくれるがそれではシャアに謀られる。

 

部屋に軟禁され暫くたったが遅かったようだ。

部屋から脱出してガンダムの封印を解く作業をしようとするがまさかカツ少年がそれも手伝いたいと言うとは。

諦めてくれたのか運ばれてきたパオロ艦長と一緒にホワイトベースに戻ったが今回の件で確信した。

 

あの子は良くも悪くも普通ではない。

 

 

byブライト・ノア

 

 

 

あの子からは何故か意外そうな顔で良く見られる。

作業中も食堂でもだ。

 

妄想かもしれないが何か失礼なことを考えられてる気がしてならない。

よく手伝ってくれる良い子のはずなんだが。

 

まあ軍関係で手伝わせるのは年齢もあって皆が否定したんだがブライト少尉が上手く誤魔化してくれた。

これであの子も別の事に気を向けるだろうと思った。

 

こうも一生懸命に勉強に励み機械での作業をこなせる様に努力してくるとは。

アムロもそうだったがこの子もガンダムの操縦が出来てた時点で察するべきだった。

この子にとって不安を紛らわせる方法がこれだったのだと。

 

初めは舌を巻いたが真面目に教えていく。

この子が将来がどうなるか解らないが教える以上は中途半端にするのは良くないだろう。

 

リュウに相談して一緒にブライトを説得して実機操作の簡単なものをさせてみたいが良心的になぁ。

 

迷うぞこれは。

 

 

byジョブ・ジョン

 

 

コアファイターに乗って出撃だと思ったらガンダムがもう一機搬入されたのでそっちの操縦をする事になった。

一応、コアファイターでの訓練を受けているのでガンダムもある程度なら操縦出来るが実績を考えればどっちも同じようなもんだな。

 

あの子とはそれなりに喋るが何故か心配そうな目で見られる。

巻き込まれたこの状況では仕方無いと思うがそれでなく俺自身を心配されてるような・・・何故だ?

 

他にも現実感の無さが気になる。

子供らしくない事を良く言うのだがそちらでなく目の前に居る筈なのに居ないかのような違和感。

 

カツ君はアムロと違った意味で尋常ではない。

アムロは虎だがカツ君は龍の落し子(たつのおとしご)だな。

居るはずななのに解らない所や成長すると龍になる逸話からだ。

 

ルナツーについてもシャアは追撃を緩めないか。

クルーと民間人が疲弊している。

何よりも精神がだ。

 

このまま行くと良くない事が置きそうだが俺にはなだめたり相談に乗る位しか出来ない。

 

 

byリュウ・ホセイ

 

 

初めて会った時から思うけどあの子は何なんだろう?

ガンダムを基本だけでも操縦出来て待ち伏せする。

何より頭に響いた懇願の声・・・。

 

それ以降からあの子からもそうだけど他の子供たちからも似た何かを感じる。

僕はどうにかなってしまったんだろうか?

 

運搬と処理から帰った時にシャアの襲撃でブライトに出撃するよう言われたけど本当は嫌だった。

だけどあの子から感じる恐怖から自分が何もしないとこんな子供が戦わないといけなくなるのかと頭によぎった時に自然と逆らう気が失せた。

 

そしてシャアとの戦いの日々が始まった。

 

ルナツーについてからも理不尽な目に合わされる。

あの嫌な奴なブライトも合わされてるが笑えない。

ここの司令官がどう言う人か知らないけどシャアに対する認識が甘い。

 

そのまま部屋に軟禁された。

食事が運ばれたときにブライトを止めて口論になりかけた際、カイと一悶着起こしそうだったがリュウさんとカツ君に止められた。

 

リュウさんに言われたら頷くしかない。

しかし説得の仕方からカツ君は本当に子供なのか?

大人が子供に擬態していると言われた方が納得できるんだけど。

 

暇なのでガンダムの詳細を語るけど周りが聞く中でカツ君が真剣に聞いてるが呆れを感じるのは気のせいだろうか?

 

質問に答えた際の爆音からシャアが攻めてきた事を予感する。

ブライトが行動を起こすがカツ君に止められ電子ロックが解除されたのではと言われた瞬間。

チャンスだと思った。

 

とっととルナツーから皆で脱出しよう。

ここは安全とは言い難い。

 

そうしてガンダムの封印を解除して再びシャアと戦うがやはり操縦技術が一枚も二枚も上手だ。

僚機のザクがやられたら逃げられた。

 

この戦いの連続はいつまで続くのだろう・・・。

 

 

byアムロ・レイ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。