ルールやカード効果はほとんどMtGなので、そちらを履修済みの方なら理解しやすいと思います。
ぼくのかんがえたさいきょうのTCG、みんなも書こう!
開始の合図と共にネッパは自分の手札を確認する。
良いか悪いかはよく分からないが、さっそく来てくれた相棒を見つけて頰が緩んでしまった。
「俺の先攻! 《プランター・プラント》を
魔石として設置されたカードから緑のオーラが立ち昇り、ジュラクの握る1枚のカードへと集まる。
それを前へと放り投げれば空中で動きが止まり、カードの中から大きな種子の
《無垢なる種子》
(緑)
モンスター
植物
1/1
ステイ:(緑)を得る
「これで俺はターンエンド」
1ターン目からモンスターを出したジュラクだが、攻撃せずにターン終了を宣言。
そのターンに出たモンスターは攻撃を行えないからだ。俗に召喚酔いとも呼ばれている。
「俺のターン、ドロー!」
先攻1ターン目にスキップされていたドローフェイズを経てメインフェイズへ移行。
ネッパは使いたいカードと不要なカードを仕分けていく。
「え〜と……《爪灯し》を
魔石として設置されたカードはその後『エナジー』を抽出するためにしか使えず、基本的にはカードとして再利用できない。数ターン先まで見越して不要なカードを選択する所からこのゲームは始まる。
「そんで1コスト、《突撃ゴブリン》を召か「えっ?」何だよお前」
手札からモンスターの召喚を宣言しようとした時、すぐ横から手札を覗き込んでいた幽霊少女が声を洩らした。
何かあるのかとそちらを見れば、口を手で覆って首をぶんぶん横に振っている。なかったことにしたいのだろうか。
「なんか言いたいことあるなら言えよな。そういうのが一番気になるから」
「じゃあ言いますけど……《
そう言いながら指差されたのは手札の《火花》。対象に2点ダメージを与える呪文である。
「別にいいだろ。タフネス1のモンスターに打つとかもったいないし」
「まああなたがそれでいいなら良いんですけど……『エナモンは見たら焼け』って今の子は習わないんですかねえ」
「え、えなも……? まあいいや、《突撃ゴブリン》召喚!」
邪魔が入ったものの、改めて《突撃ゴブリン》を召喚するネッパ。
カードから飛び出たのは赤黒い肌を持つ手足の細い小柄な亜人だった。その手には槍を持ち、何やら叫んでいるように見える。
「《突撃ゴブリン》で
《突撃ゴブリン》
(赤)
モンスター
ゴブリン
1/1
速応(このモンスターは出たターンに攻撃でき、自己ステイ能力を起動できる)
このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた時、1つを対象として発動する。それへ1点のダメージを与える。
キーワード能力『
これを持つモンスターは召喚酔いを無視し、出たターンにも攻撃することができる。
短期決戦を得意とする赤の象徴的な能力だ。
「ブロックなし。通るぜ」
よたよたと走るゴブリンの槍がジュラクの胴体へと突き刺さり、頭上のライフカウンターが1つ減少する。
[ジュラク ライフ 20→19]
「よし! ターンエンドだ!」
「ターン貰うぜ。ドロー」
「《トリカブトプス》を
《無垢なる種子》
ステイ:(緑)を得る
召喚酔いが解けた《無垢なる種子》をステイさせることで
「《豊潤な朽ち木》を召喚。登場時効果でデッキトップのカード……《ブラッキアサウルス》を魔石にする」
《豊潤な朽ち木》
(緑)②
モンスター
植物
2/3
このモンスターが出た時に発動する。山札の一番上のカードを魔石としてステイ状態でフィールドに出す
呼び出されたのは更なるエナジー加速モンスター。これで魔石は3枚貯まり、次のターンには《種子》も合わせて5エナジーを抽出できる計算だ。
5コストのカードともなれば切り札級。ゲームは大きく動くだろう。
「ターンエンド。……ずいぶんと張り切って出てきたゴブリンだが、ちっちぇなァおい?」
《豊潤な朽ち木》のパワー/タフネスは2/3。《突撃ゴブリン》の1/1では攻撃してもブロックされ、一方的に倒されてしまう。
ゴブリンの死亡時誘発を合わせてもタフネス2までしか処理できないし、
「ええいゴチャゴチャうるせー! 見てろよ、ドロー!」
魔石と《突撃ゴブリン》が
「えっと……《火花》が2点だから1足す2で… よし、これだ! 《突撃ゴブリン》で攻撃!」
指折り数えて何やら計算をしたネッパは即座にバトルフェイズへ移行。攻撃宣言をした。
「……チッ、ブロックなしだ。ライフで受ける」
[ジュラク ライフ 19→18]
「はあ!? なんでブロックしねぇんだよ!」
「何か企んでるのは見え見えなんだよ! そもそも
「さっき煽ってきたのは何だったんだよお前!」
「ブラフだよブラフ。おっと難しい言葉は知らないか?」
わざとブロックさせて《火花》での2点ダメージと合わせて《豊潤な朽ち木》を倒す作戦は失敗。ついでに《突撃ゴブリン》の死亡時誘発で盤面を一掃できる完璧な作戦だとネッパは内心自画自賛していたが、あっさりと見破られてしまった。
「ちくしょー…… 考えろ考えろ。えっと、コイツ出すと次のターンにああなるから… よし、決めた。《一方的な賭け》を
《ドラゴン・エッグ》
(赤)①
モンスター
ドラゴン
0/3
情熱機関(コントローラーが赤のカードを使用した時に発動する。このターン、このモンスターは+1/+1修正を得る)
生贄:(赤)を得る。このエナジーはドラゴンカードのコストにしか使用できない。
「う〜ん。やりたいことは分かるんですけど、《種子》が居座っちゃってるのがマズいですね〜。魔石に埋まったカードからして彼のデッキは『プラント・ダイナソー』で、となると次の5コストは…… この子は赤単だからデカブツの処理難しいですし……」
すぐ側で幽霊少女が何やらぶつぶつ言っている。さっきのアドバイスと言い、このゲームに詳しいのかもしれない。
だとしてもネッパは他人に指図されるのが嫌いなのだ。素直に言うことを聞いてやる気はなかった。
「俺のターン、ドローして《リビング・ウッド》を
ジュラクの周囲に浮く4枚のカードとフィールドの《無垢なる種子》から出るオーラが1ヶ所へと集中する。
光の粒子を吸い込んだ1枚のカードは、持ち主の宣言を待つようにギラギラと輝いていた。
「召喚! 《ティラン・セウルス》!」
まず飛び出したのは大きな牙。何かの血を纏ったかのように真っ赤なそれは、すぐに
太い首には細い
美しいと言うにはしかし、その生物は獰猛すぎた。
《ティラン・セウルス》
(緑)(緑)(緑)(緑)①
モンスター
植物/恐竜
8/8
貫通(このモンスターの攻撃がブロックされた場合、余剰ダメージを相手プレイヤーへ与える)
このモンスター以外の植物か恐竜であるモンスターが死亡した時に発動する。このモンスターに+1/+1カウンターを1つ置く。
このモンスターの攻撃宣言時に発動する。自分のモンスター1体を生贄にしてもよい。そうしたらライフを3点得る。
現れたのはティラノサウルス。
太古の時代の覇者である。
⬛︎⬛︎⬛︎ちゃんプレゼンツ、今日の1枚!
今日のカードは…これ!
《無垢なる種子》!
緑1コストの1/1。自身をステイさせることでエナジーを抽出できる、まさに生きた魔石です。
緑が得意とするランプ……要するに魔石をたくさん増やす戦略のキーカードであり、互換カードもいくつかあったり。
魔石と同じ働きができる2コストの魔道具は各色にありますが、1ターン目から出せるのは緑だけ!
1→3のコストジャンプは全てを置き去りにすること請け合いです。
モンスター除去が当たるといった弱点こそありますが、終盤にも
さあ皆さんご一緒に!
『
またね〜!