黎明のシールダー転スラの世界に立つ   作:KMST

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第13話です!
ここまで読んでくださりありがとうございます!!

さて、ここではミリムとの戦い(どちらも殺す気なし)の様子をお届けします。シールダーを活躍させつつ、ミリムの強さを出しつつ、町に被害を出さずにミリムの無力化って難しい、そう思ってました、はい。やっぱりリムルは対応力凄すぎると思った今日この頃。




第13話 vsミリム(遊び)

ミリム襲来。そして…

 

「シールダー、お前の力、試してやろう!」

 

「守護スキル、再生スキルを開放します!皆さん怖じけず攻めて下さい!!」

 

折れない心身(アンブレイカブル・ソウル)

効果:自身は全てに対して耐性を得る。自身と味方に超速再生を付与。10分に一度自身と味方に付与可能:一度死んでも、5回まで蘇る事が出来る(復活する際、体が完全回復し、その個体が持つ最大魔素量を得る。更に、相手の攻撃に対する耐性を得る。重ね掛け可)。

 

これに勝機を見出すシールダー。

そして、守護値も溜めていく。

 

「ほう!味方に超速再生を付与したのか!ワタシの攻撃を受けてもほぼダメージになってないな!ならばもう少し本気で行くか!」

 

リムルと鬼人達が激突する。

しかし…矛と盾が拮抗し、お互いに決定打が無い。

そこでシールダーは戦術を変える。

 

「あー……ベニマル殿、ソウエイ殿、一歩下がって! 俺が正面を受け持ちます!」

 

鬼人たちの猛攻を片手でいなし続けるミリムの前に、シールダーが漆黒の大盾を構えて割り込む。

ミリムの無邪気な拳が盾へと叩きつけられるたび、テンペストの大地が地震のように激しく震動した。

 

(凄まじい質量だ……! さすがは天災級(カタストロフ)、純粋な腕力だけで守護値が凄い勢いで溜まって行く…!)

 

「なんだぁ?守ってばかりか?」

 

「まさか」

 

シールダーはミリムから距離を取り、無数の盾を具現化した。鉄の盾、木の盾、氷の盾、鏡の盾、土の盾…様々な種類・形の盾が一斉にミリムを襲う。

 

「ほう!武器の具現化か!そんなものでワタシに敵うと…!?」

 

「その盾に対しても折れない心身(アンブレイカブル・ソウル)に守護神(スケイプゴート)は機能する。果たしてこの壊れない盾に対してどう対処する?」

 

「最古の魔王を舐めるな!竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)!!」

 

「!!!」

 

殆どの盾が壊される。守護神(スケイプゴート)でも庇いきれないダメージを受けた証拠である。しかし、折れない心身(アンブレイカブル・ソウル)により再生する盾。

 

「くっ…中々良いモノ食らっちゃいましたね…だが…守護値もそれなりに溜まってきましたよ!」

 

「ほう!完全に壊したのに元に戻ったのだ!それに守護値とやらも気になるのだ!だが!ワタシもあの1発で終わる訳がなかろう!」

 

炸裂する竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)。

再生する盾。

炸裂する竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)。

再生する盾。

 

互いに譲らない戦いが続く。

 

だが、シールダーの『探求者(エイチモトメルモノ)』の頁は冷静にミリムの感情の波形を弾き出していた。

 

(……いや。これだけの規格外の魔素を持っていながら、俺を直接破壊しにくるような『悪意』も『殺意』も、彼女からは1ミリも感じられない。……この魔王、本当にただの純粋な力比べとして、俺との戦いを楽しんでいるだけだ)

 

殺意がない相手に、こちらの宝具を全開にして泥仕合をするわけにはいかない。かと言って、このまま彼女の「お遊び」に付き合い続ければ、溜まった守護値の余波だけでテンペストの街が消し飛びかねない。そう考えるシールダー。

 

(チッ、どうやってこの場を死者を出さずに丸く収める……!? 何か、彼女の興味を戦闘以外に逸らす圧倒的な『一撃』があれば――)

 

シールダーが冷や汗を流しながら次なる戦術を模索していた、その刹那。

 

「――おいお前ら、そこまでだ! 魔王ミリム!これでも喰らいやがれっ!!」

 

最高のタイミングで戦場に舞い戻ったリムルが、ミリムの無防備な口元目がけて『黄金色のドロっとした液体』を思い切り擦り付けた

 

「むぐっ!? ……ん、んんっ!? ――な、ななな、何なのだこれはーっ!? あ、甘くて、もの凄く美味いぞーーっ!!」

 

さっきまでの魔王の威圧感が嘘のように、ミリムの瞳がキラキラとした大興奮の輝きへと変わる。

漆黒の大盾を構えたまま、シールダーは唖然としてその光景を見つめた。

 

「……は? ……ハチミツ……?」

 

『解。個体名ミリム・ナーヴァの戦闘遺伝子の完全な沈静化を確認。……どうやら我が主(マスター)は、天災級の魔王を『糖分』だけで完全無力化した模様です。……あまりにも、あまりにも非科学的(チート)な結末です』

 

大賢者すらも遠い目をしている脳内アナウンスを聞きながら、シールダーは張り詰めていた肩の力を一気に抜き、大盾の具現化を消し去った。

 

「……やれやれ。流石は俺のマスターだ。俺のどんな戦術計算よりも、その一撃、ハチミツの方が遥かに効果的だとは」

 

苦笑交じりに呟くシールダーの横で、リムルはミリムに向かって、これ以上ない不敵な「交渉人の笑み」を浮かべるのだった。

 




第13話ありがとうございました!

盾、それも様々な種類の盾を具現化する能力を初出ししました。そして、折れない心身をものともしないミリムの攻撃力。書いていてヤベーなと思いました。

さて、次回はゆったり平和な感じで書こうかなと思います。

次回 第14話 ミリムのワクワクとリムルの心労

お楽しみに
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