基本転スラの原作基準でいきますが、ちょこちょこ変えるかもしれません。
洞窟の中に手を前に伸ばす少女?がいた。
「さ〜て、スキル調整ついでに、見様見真似だけどせっかく魔法がある世界に転生したんだ。生前やってたFateのように、サーヴァントとか何か召喚できないか試すとするか!」
魔法陣を展開する。
「えーっと、詠唱は…なんだっけ?」
『告。以下の通りです。』
「サンキュー大賢者!ではさっそく、んん!」
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「閉じよ(みたせ)。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「――Anfang(セット)」
「告げる」
「――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
魔法陣が虹色に輝く。
「おお!マジでホントに来る!?」
そこに現れたのは大きい盾を持った現代日本人風の男だった。
「サーヴァント、シールダー。
黎明のシールダーだ。よろしく、マスター。
君を苦しめる構造から必ず護ってみせよう。」
「あーとりあえずよろしく!(シールダー?セイバーとかが良かったなぁ…)」
『告、このサーヴァントは魔王と同等かそれ以上の能力を秘めています。』
「(「えっ、確かに…何この威圧感!? まさかヴェルドラみたいなヤバい奴がまた出てきた!?」)」
「(こいつの解析鑑定できる?大賢者)」
『告、失敗しました。ですが、断片的に得られた情報もあります。個体名:黎明のシールダー。世界のシステムに存在しない術式『宝具』を検知。保有スキルに『対魔力』『分析・解析』、および人類悪を1体倒した故の『対人類悪』の加護を確認。その他鑑定出来なかったスキル多数確認。』
「(人類悪倒したのか!?グランドとかそのレベルだぞ…)」
『敵対の意志は無いようなのでひとまず安全かと。』
「(う〜ん、ノリで召喚の儀式やったらとんでもないの出てきちゃったよ…)」
『自業自得です。』
「(分かってるよ…はぁ、どうしたものか…)」
黙り込むリムルに違和感を感じたのか、シールダーが声をかける。
「シールダーが珍しかったか?安心してくれ。護るだけじゃく、護る為に戦うことも出来る。」
「いや…あぁ、自律思考型のスキルと話してたのか。」
「!? 分かるのか?」
「(おいおい大賢者、こいつ俺の『大賢者』の存在を秒で見抜きやがったぞ……!?)」
『解。対象の保有スキルによる超高度解析を検知。秘匿は不可能です』
「あぁ、ここに呼び出されたときにスキル構成が少々調整された感覚があってね。その時に得たスキルの中になんでも分析・解析出来るスキルがあったんだ。勝手にスキルを見たのは申し訳無いが、自律思考型のスキルがあるなら黙り込んでたのも納得だ。」
「いやまぁこれから一緒に過ごすなら遅かれ早かれ言ってたさ!気にするな。(なるほどな…これは当たりを引いたんじゃないか…?)」
「ありがとう。そう言って貰えると助かる。
ちなみに聞きたいんだが、他のサーヴァントの気配が無いし、それに…君の持ってる魔力に似た別の何かが魔力に変換されて俺に流れてきてる気がする。ここは何の世界なんだい?」
「あ~ここは異世界…かな?」
「異世界?日本の冬木市ではないということか」
「ああ。ちなみに俺は日本人として生きて、転生してスライムとしてこの世界に誕生した。」
「そうか…なら、聖杯戦争もないのか?」
どこか寂しげというか、ホッとしたような複雑な表情で彼は呟いた。記憶はないはずなのに、その胸には何か大きな戦いを終えた名残があるのだろうか。
「ああ~そうだね…多分ないんじゃないかなぁ。まぁでも安心してよ!衣食住は完備してるし、今日は俺がこの体になったからご飯を味わえるかもしれないってことで宴会をするんだ!」
「人を喰ったのか?」
「ええっと―」
リムルはこれまでに起こったことを話し始めた。
通り魔に刺されて死に、スライムとしてこの世界に転生したこと。暴風竜ヴェルドラと出会い、リムルと名付けられたこと。ゴブリンの村を守り、その主となったこと。シズエイザワに出会い、その中にいたイフリートとの戦いを勝ち、そして、イザワシズエを看取ったこと。そして、そのシズエイザワの体を取り込んだこと。
「大変だったんだな。」
「いやぁでもなんだかんだ楽しくやってるよ!」
「そうか。それにしても宴会か、楽しみだな。」
「だろう?」
「そう言えば、人類悪を倒したんだってな!凄いな!」
「ありがとう。確かにこの霊基にはその事実が刻まれている。でもその時の記憶は無い…」
「そっか…」
「すまない。聞かせてあげれば良かったんだが。」
「まぁ俺の詳しいスキルや戦闘スタイルは何れ教えよう。
それだけは体に染み込んでいるからな。」
「おっ!それは楽しみだ!」
「なぁせっかくだしあれやってよあれ!」
「あれ?とは?」
「問おう―ってやつ!」
「ああ、マスターのやりたいことはなんとなく分かった。」
「――問おう、あなたがわたしのマスターか」
「く〜ぅ。最高!」
「ふふっ。喜んで貰えて何よりだ。」
などとリムルとシールダーが談笑していると、
《リムル様!》
「(今のは…)」
『個体名ランガからの思念伝達。
声音から救援要請と推測―』
「仲間から救援要請があった。
シールダー、一緒に来てくれ」
「勿論、マスター。」
走る。現場に到着したとき、丁度ゴブタが攻撃を受けた瞬間だった。
「死ぬーっ
死んじゃうっすー!!」
目の前にいたのは角の生えた鬼のような人型の魔物だった。
「…なんだ?お前ら」
リムルが何故シールダーを召喚できたかは置いといて、
物語はベニマル達に出会う少し前からスタートしました。
今後の展開にご注目!
次回 第2話 黎明のシールダーの力