読んでくださりありがとうございます!
さて、圧倒的な力でガビルを倒したシールダーですが、彼の真価はまだまだこれからです。
この話もお楽しみください!
「さて、対オークの軍勢の会議を始める。」
リムルが宣言する。
「まずは、先程のガビルの言葉からオークの軍勢がこの森に近付いていることが確定した。あと、ガビルに名付けしたのもゲルミュッドだと分かった。」
「明らかにゲルミュッドが裏で暗躍してますね。
ですが、解析の結果、ガビルの名付けの際、それ程魔素が譲渡されなかったようです。可哀想に」
リムルの言葉を受けて、シールダーが手元に具現化させた『
「オーガの里を襲ったのも、名付けを拒否した恨みからでしょう。ですが、ゲルミュッドは名付けできる程の力は有しているということです。用心するに越したことはないかと。」
「ゲルミュッド…!貴様は必ず倒す…!」
ベニマルが怒りを顕にする。
「リムル様、1つご報告が」
「どうしたソウエイ?」
「はい、偵察中の分体によればオークの軍勢は20万規模のものだと」
「はぁー?20万!?」
「我らの里を襲ったのは数千のはずだが…」
ベニマルがソウエイに問う
「あれば分隊だったのだ。そして、それらが合流し、
リザードマンの住処である湿地帯へ向かっています。」
「そうか…この森はターゲットじゃないのか」
「!!リムル様、分体に接触してきた御方がいますが、
リムル様に取り次いでもらいたいとのこと。
いかが致しましょう?」
「誰だ?変なやつはガビルだけで十分だぞ」
「変…ではありませんが大変珍しい御方です
その…
「ほ ほほう お呼びしたまえ」
「は」
風が舞う。そして――
「――ジュラの森の管理人たる
「リムル=テンペストです
初めまして トレイニーさん
それで…ご要件は?」
「ええ、実は皆様にオークロードの討伐を依頼したく参りました」
「えと…俺に?そもそもオークロードの存在自体仮定の話だったんだけど…」
「森でおきたことはたいてい把握しております。
いますよ、オークロード」
会議の途中に突如として現れた美しき樹妖精。彼女の口から語られたのは、20万という絶望的なオークの大軍、そして全てを喰らい尽くすユニークスキル『
「……なるほど。『オークロード』『
シールダーの瞳が、解析の光で妖しく輝く。
「シールダー? 何か分かったのか?」
リムルが尋ねると、彼は手元の本を見つめたまま、恐るべき解析結果を淡々と告げた。
「ええ、マスター。トレイニー殿の言葉から『オークロード』の魔素波形を逆引きで追跡、および『
『告。アルティメットスキル『
リムルは心の中で叫んだ。
(おいおいマジかよ! トレイニーさんが今持ってきたばかりのふわっとした情報をベースに、敵のスキル特性から軍勢の動きまで一瞬で全裸にしやがったぞ、このサーヴァント……!)
シールダーは本をパタンと閉じ、リムルに向かって頼もしく不敵に微笑む。
「ですが、手の内が分かれば対策はいくらでも立てられます。マスター、20万の『理不尽』が迫っているなら――今度こそ、僕が君たちの絶対の盾になりましょう。」
「流石ですね。そこの異端者たる盾の騎士様。
私が説明するまでもなく、そこまで自身で辿り着くとは。」
「いえ、キーワードが揃っただけです
自分の力だけじゃありませんよ
さてマスター、ここは腹をくくるしかないようですが?」
「そうだな。俺も腹をくくるとするか。確かオーク達はリザードマンの住処に向かってるんだっけか?」
「ええ」
「となれば…ガビル達との同盟を前向きに考えてもいいかもしれないが…うーん…使者があいつかぁ…」
「マスター、ガビルではなくリザードマンの首領に直接会って話されるのはいかがでしょう?ガビルはともかく、オークの軍勢に対して周囲の魔物に協力を仰ぐ判断をしたのなら、話す価値はありそうです。」
「それでは俺が交渉に向かいましょう。」
ソウエイが名乗り出る。
「できるのか?」
「はい」
(何このイケメン!!)
「ソウエイ殿。今から守護者を解禁する。
安心して任務にあたってほしい。」
「お気遣い感謝する。
その力に頼る事なく任務を遂行してみせよう」
「あ、そうだマスター。1つ懸念点が。
ソウエイ殿の情報によると、ガビル達は現在この位置にいるらしいんですが……リザードマンの本拠地が、オークの軍勢とガビル達にちょうど挟み撃ちされかねない、非常に危うい位置取りなんですよね」
「確かにその通りだ…
あいつお調子者だからなぁ。誰かに唆されて変な気起こしたりしなけりゃいいけど…」
「幾つかの魔人の気配も感じております。
用心するに越したことはないかと思います」
トレイニーさんが新情報を出す。
「なるほど、ガビル達にいらんこと吹き込む輩がいる可能性があると…」
「複数体の魔人となれば、程度によっては私も本気を出す可能性もあり得ます。準備は念入りに行いましょう、マスター。」
こうして対オークの軍勢会議は終了した。
6話目ありがとうございました!
シールダーの頭脳的な強さが光った話だったのではないでしょうか?原作通りには進めてるつもりですが、セリフ変えたり、シールダーを何処に入れるか、どう活かすか、今回も難しかったです。
さて次回から対オークロード戦開幕です。
高みの見物をしている魔王達はどう関わってくるのか。
今後の展開もお楽しみに。
次回 第7話 偽りの優勢と出陣
ガビルホントにいらんことするなよ!
絶対にいらんことするなよ!