ここまで読んでくださりありがとうございます!
ここはたっぷりと戦闘の様子を書けたらと思ってます!
お楽しみください!
「さて、そろそろ来ますよ。ゲルミュッドが」
すると、シールダーの言葉通り、ゲルミュッドが飛んで来た。そして、オークロードの前に立つ。
「これは一体どういうことだ!?
このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!!」
「マスター、あれがゲルミュッドです」
「なんか小物っぽいけど…
なんか計画がどうとか言ってるな」
「!!マスター、危惧していたことが起こる可能性があります。ゲルミュッドがオークロードに喰われれば厄介なことになりかねません。
「このノロマが!
貴様がさっさと魔王に進化しておればわざわざ
上位魔人であるこの俺様が出向く必要などなかったのだ!」
「魔王に進化とはどういうことカ?」
「チィ!本当に愚鈍なヤツよ…っ」
「ゲルミュッド様!
我輩を助けに来てくださったのですか!?
申し訳ない。ラプラス殿から警告は聞いていたというのに…」
ガビルがゲルミュッドに話しかける。
「…ガビルか。いいところに来た」
「――――――え?」
「
ゲルミュッドの攻撃がガビルを襲う。
「あのトカゲを喰え。使えぬヤツだったが一応この俺が名を与えた個体の一つだ。貴様を魔王に進化させるだけの力はあるやもしれん。」
「お前、複数の魔物に名付けしてんのか
それも計画の一端か?」
ゲルミュッドの攻撃を吸収し、ガビルを守るリムル。
「なっ…!?き、貴様…」
「シールダー、大賢者曰くリグルの兄に名付けしたのもコイツらしい。」
「なるほど、つまりゲルミュッドが、というより、こいつの上にいる魔王が黒幕でしょうね。ただ…覗き見はあまり趣味がよろしくないかと」
「何を言っている!?覗き見…まさかっ!?」
「それよりゲルミュッド様!何故っ!
我輩には見所があると…いずれは右腕にしたいとおっしゃったではないですか!」
ガビルがゲルミュッドに問う。
「自分の役に立たないでヤツは消す。
それがそいつのやり方なんだろう」
ベニマルがゲルミュッドの前に立つ。
「よう、ゲルミュッド
オーガの里で全員に突っぱねられた名付けは順調なようだな」
「き…鬼人!」
シオンがゲルミュッドに詰め寄る。
「我らの里をオーク共に襲わせたのはお前だな?」
ハクロウも続く。
「違うなら早く弁明をしなされ
無限に湧き出るオーク共の狩りにも飽きていたところ
明確な仇がこれと分かれば殺る気も出るというものぞ」
「あぁそうだよ
それがどぉしたぁ!
あまり上位魔人をなめるなぁっ!!」
ゲルミュッドが攻撃する。が…
「お前の方こそ
ベニマルの振りかざした刀がゲルミュッドの耳を飛ばす。
「みっ耳がぁ…!」
「そんなもんしゃないぞ
親父は俺とシュナを逃がす為に死んだ
親父だけじゃない、多くの仲間が
そんな程度の痛みじゃなかったはずだ」
「くっクソが!
こんなことが…そんなばかな!
この俺が追い詰められているだと!?」
「ゲ、ゲルミュッド様…」
「もうよせ。ヤツは貴様を殺そうとしたのだぞ。それを助けたのはリムル様とその周りにいる仲間達だぞ。」
ランガがガビルを諭す。
「お、お前達…」
「ガビル、貴方はバカだがアホじゃない。
今回はただ利用されただけだ。この経験を糧に強くなれ。
心身共にな。」
「盾の御方…」
「さて、この騒動の主要メンバーがほぼ出揃いましたね。
後はゲルミュッドを倒し、オークロードを倒すだけです、
マスター。」
「俺の優秀な仲間がそう言ってるぞ?
ゲルミュッド、正直お前は俺達の敵じゃない。」
「クソックソックソッ!
おいオークロード!いや、ゲルド!お前に飯をやったのは誰だ!?その恩を返せ!今こそ忌々しい鬼人とトカゲ共を喰らい魔王になれ!」
「ま…オウ…に…」
「そうだ!魔王になっ…えっ…」
突如オークロード、名をゲルドがゲルミュッドの首を切り、そして、喰らった。
《確認しました。個体名ゲルドが魔王種への進化を開始します。》
(「魔王種?大賢者、今の声お前じゃないよな?」)
(「解。[世界の言葉]です。オークロードがゲルミュッドの要望に応えるべく進化を望んだと思われます。」)
「皆さんあいつから出ている
「シールダー殿どういうとこだ!」
「ベニマル殿!奴の能力は触れたモノを腐蝕させる
「と、溶けたっす!オークの死体が溶けたっすよ!」
《成功しました。個体名ゲルドが
ゲルミュッドを容赦なく喰らい尽くし、おぞましい魔素の奔流と共にその怪物が吠える。
「我は
ただ1人を除いて…
「おい!シールダー!これってまさか…!」
「はい。危惧していたことが起きてしまいましたね。」
「そんな落ち着いてていいのか!?だいぶ厄介な能力だぞ!」
リムルが焦燥を滲ませて叫ぶと、霊体化を解いて隣に立つシールダーは、手元の本を静かに閉じて深く頷いた。
「ええ、だって勝てますから。」
「何か勝算があるんだな?」
シールダーは不敵に、そして絶対に揺るがない絶対強者の笑みを浮かべた。
「はい。
「オーケー、そういうことなら任せろ。ただし、その覗き見について後で報告な」
「承知しました。では…
幾度の絶望を経験した!されど!生きることを諦めない心!
「
(『告。個体名シールダーからの因果共有を確認。受けるはずのダメージの100%が移譲されました。これより、ノーリスクでの超高速捕食戦闘が可能となります』)
「安心してください。
「チートが過ぎると読者……ゲフン、敵に嫌われるぞ?」
「大丈夫です。守護値が溜まらないとちゃんとしたダメージを与えられる攻撃ができませんから。そこで神様が帳尻を合わせてるんでしょう。」
「どーだか」
鬼人達の連続攻撃にランガの渾身の一撃がゲルドに直撃する。
「!!ランガ魔素切れか?」
「はっ…面目ありません」
「俺の影に潜ってろ。後で起こしてやる。」
「申し訳…ありま…せん…」
「鬼人達とランガの連続攻撃。あれ耐えてたら相当ヤバい気がするんだが?」
「耐えますよ。あれを続けても勝てないでしょう。
さてマスター、ベニマル達が苦戦しています。
ここは総大将の出番ですよ。」
「分かってるけど…」
「マスター、作戦は伝えた通りです。
俺のスキルを信じて殺っちゃってください」
「しょーがない。腹くくるか!ベニマル!」
「リムル様!いつの間にそんな前に!」
「待てシオン」
「そこをどいて下さい!リムル様をお守りしなくては!」
「いいから落ち着け
リムル様から伝えられた言葉はただ一言。
任せろ だ」
ゲルドの前にリムルが立つ。
「鬼人 デカイ牙狼
うまそうなエサが5匹はいたはずダ
牙狼はどこへ行っタ」
「俺の影の中だよ」
「喰ったのか?」
「まさか。お前じゃあるまいし。」
突如ゲルドが攻撃する。
「おっと。まさか怒ったのか?
喰うことしか頭にないと思ってたのに。」
「成る程、お前は前菜だと思っていタガ、敵ダ!」
(「大賢者使って戦うつもりだったけど…
勝ち方をシールダーに教えられて確かにって思ってしまったんだよな」)
(「告。気にしていません。より勝算が高い作戦を実行するのが定石でしょう」)
(「あ…ちょっと気にしてんな…」)
(「否」)
「まずはお前を喰ってからダ!」
ゲルドがリムルを捕まえる。
そして、リムルが溶ける。
鬼人達が動揺する。ハクロウを除いて。
「リムル様!」
「あれは腐り溶かされたのではありますまい
よくご覧なされ」
「ググ…き貴様…っ」
「言ってなかったっけ俺スライムなんだよ。
喰うのはお前の専売特許じゃないってこった。」
(「告、個体名シールダーのスキルによって腐蝕耐性の獲得に成功しました。敵個体自己再生にて捕食部を回復。先に捕食できる確率は…」)
−−−−−−−
「さて、
シールダーが本を開く。
「オーク達は圧倒的な飢饉に直面し、明日を生きられるかどうかも怪しい日々を送っていました。そこで現れたのがゲルミュッドです。食料を求め彷徨っていたオークにゲルドと名付け、食事を与えたのです。」
「それ程までに飢饉がオークを追い詰めていたとは…」
ベニマルが驚く。
「そして、
オークロードとなれば飢える仲間を救えるのだと。
もうそれに賭けるしかなかったようですね。」
「だからと言って気持ちが収まることはない。
だからそこ、事が終わればその流れに従おう。
それが弱肉強食を生きる魔物の定めだ。」
「その心意気やよし。強くなったな、ベニマル殿。」
−−−−−−−
「俺は喰わねばならヌ!同胞が罪を背負うことのないよう!
同胞が飢えることの無いよう!この世の全てを喰らい、飢えから守らねばならぬのダ!」
「それでもお前の負けだ。お前の守りたい想いと俺の仲間の護りたい想い。優劣は付けなくないが今回はこちらの勝ちだ」
「守る想いの強さだと?そんなものなんの指標にもならん!」
「そうかもな…でも、お前が
俺は
「罪を喰う…だと?オレの同胞含めて?」
「そうだよ。俺は欲張りだからな。
だから安心して眠れ」
「…眠いな。ここは…暖かい
強欲な者よ。オレの罪を喰らう者よ。
感謝する。オレの飢えは今、満たされた―」
名をゲルド
たった今、リムルの中で彼の意識が消えた。
「俺の…いや、俺達の勝ちだ」
ゲルドの側近が呟く。
「…王よ。やっと…解放されたのですね…」
第8話読んで下さりありがとうございました!
今回シールダーの折れない心身が発動したことで、大賢者の出番がなくなっちゃいましたね…
なんか拗ねてますし…
前回短かった分今回は頑張りました。
次回は戦争の事後処理ですね。リムルの苦手な。
次回第9話 事後処理開始。議長はリムル
お楽しみに