黄昏職員の転生キヴォトス生活   作:yasa aki

7 / 10
黄昏職員、別の依頼をこなす。

アリアは今新しい自分の部屋の掃除をしていた。

 

「依頼主から報酬でもらった200万で家を買えたからね。これで雨風を気にしなくていい!」

 

そう、アリアは護衛の依頼を達成し、生徒会長と話が終わった後依頼主からお金を受け取っていた。

お金を受け取ったアリアは直ぐにブラックマーケット付近の安い家を買い、住居を手に入れた。

 

「君たちも雨に晒されるのは嫌だよね。」

 

そう『黄昏』の銃身を撫でながらアリアは言う。

しばらくして、アリアはお金を持って家を出た。

 

「取り敢えず、家は手に入ったから色々買わないと。」

 

最低限必要そうな物を買いに近くの家電量販店に入る。

家電量販店をひとしきり見て回って、安い洗濯機にテレビ、電子レンジを買うことにした。

 

「一旦家にこれらを置いて行こう。」

 

アリアは説明書を見ながらテレビにも線を繋いだりして、ひとまず電化製品は整った。

次にアリアは服や日用品を買うことにした。

 

「服...ずっとこの白衣着てるから流石に別の服も買わないと...。」

 

「自分の身長っていまどれぐらいなんだろう...?まあ、サイズが合いそうな服で良いか。」

 

アリアは灰色のパーカーを買って店を出た。

そして近くのスーパーに足を運ぶ。

 

「まあ、タオルを少し買うぐらいかな。」

 

アリアはタオルと食べ物としてパン、そして水を買って家に帰った。

家に着いたアリアは服を脱いで風呂場に入った。

 

「シャワー浴びるのは大事だよね。」

 

「取り敢えずザーっと流せばいいかな?」

 

アリアは女性の髪の洗い方など知らないし、そもそもシャンプーを買っていないので水で髪と身体を洗い流し風呂場を出た。

 

「ほんとに小さくなったなぁ僕。」

 

アリアは自分の身体を見てそう言う。

実際、男だった時のアリアと比べると身長はかなり縮んでいる。

それでも力は男だった時よりあるのだが...。

 

「うん、このパーカー少しぶかかったかも。」

 

「次からはもう少し小さい服を買おう。」

 

アリアは床に座り買っていたパンを頬張る。

 

「ング...一口で入る量が小さくなってる...。」

 

前ならこのくらいの大きさならすぐ食べ終われたのに、と愚痴を考えながら水も飲みながら食べ進めていった。

 

「美味しかったな...また買いに行こう。」

 

その時、玄関のドアがノックされる。

 

「はーい、何ですかー。」

 

アリアが玄関のドアを開けると、ヘルメットをかぶった少女が立っていた。

よく見るとその少女がブラックマーケットの事を教えてくれた少女であることが分かった。

 

「よっ、元気そうだな。」

 

「あの時の少女じゃないか。おかげさまでね。」

 

「所でどうして僕の居場所が分かったの?」

 

「いや、玄関に何でも屋って書かれてたから、ブラックマーケットで何でも屋するような奴はあんたしかいないと思ってな。」

 

アリアは家の玄関に何でも屋と書いた板を吊るしていた。一体いつ何処で買ったのか謎である。

 

「照れるね。」

 

「褒めてないわ...で、本題に移っていいか?あんたに依頼したいんだ。」

 

「あー依頼ね。どんな依頼なんだい?」

 

「あたしが絶対に欲しいぬいぐるみがあるんだけど、それが売ってる店をペチャペチャヘルメット団の奴らが占領してるみたいでよ!そのせいであたしは買えないし、そいつ等のせいで付近を通りかかった優しいおばあちゃんが怪我しちまったんだ!だからお金は出す。そいつ等に1回イタい目を見させてくれ!」

 

アリアは話を聞いて、最近の子供ってそんなにアグレッシブなの...?と内心思っていたが、怪我をさせるのは良くないし、道を踏み外されても困るので受けることにした。それに、この少女に恩もある。

 

「分かった。受けるよ。案内してくれる?」

 

アリアは念のため『黄昏』を背負ってそう言った。

 

「おお!受けてくれんのか!ありがとう!早速案内するよ!」

 

アリアはヘルメットをかぶった少女__リョウカと移動中に名乗った__と共に、そのペチャペチャヘルメット団とやらが占領している場所へ向かった。

 

「いた...!アイツらだ...!」

 

リョウカの指さした方向を向くとヘルメットをかぶった少女達がお店の前に居座っていた。

少女達はそのぬいぐるみを買おうとした人に突っかかって買わせないようにしている事が見てわかる。

店員さんも困っているようだが何をされるか分からないため追い出せないようだ。

そこにリョウカがズカズカと歩いていき、

 

「おいペチャペチャヘルメット団!買おうとしてる人が困ってんだろうが!さっさと出ていけ!」

 

「あん...?お前はこの前きたモニョモニョヘルメット団の奴じゃねえか。お前じゃ私らには勝てねぇよ!お前ら!やっちまえ!」

 

「な!いきなりなんて卑怯だぞ!」

 

リョウカが銃で撃たれそうになっているためアリアは『黄昏』を盾の様に構えリョウカの前に飛び出す。

 

ガガガガガ!

 

「人がいる所でそんなに連射したら危ないよ。」

 

「だ、誰だテメェは!」

 

「いちいち言わないよそんな事。」

 

目の前にいる発砲した少女の銃を掴み後ろに放り投げる。

 

「わ、私の銃が!」

 

「スマン、アリア!助かった!」

 

「今回の僕の仕事はイタい目に合わせることだからね。よそ見厳禁!」

 

少女達に一気に近づいて銃のバレルを掴み力を入れへし折って行く。

少女達からすればアリアの姿はほとんど見えていない、いや、追えていないだろう。

18名程いたペチャペチャヘルメット団の全員が1分以内に銃のバレルを折られ戦えなくなり、アリアが少し威圧したのもあって逃げるように店を去っていった。

 

「やった〜!やっとこのぬいぐるみが手に入った!」

 

「ふふ、良かったね。」

 

リョウカは占領していたペチャペチャヘルメット団がいなくなったことにより欲しかったぬいぐるみを買えて喜んでいた。

アリアとしても、いつだって子供の喜ぶ姿を見るのは好きなため、穏やかな気持ちだった。

 

「あ、これお金!今日はありがとな!」

 

「しっかり受け取った。気をつけて帰ってね。」

 

そう言ってアリアはリョウカと別れた家に戻った。

家に着いたアリアは苦労しそうな依頼の事を考えていた。

 

「そういえば、もうすぐか...。」

 

生徒会長からの依頼、その日にちは迫ってきていた。




リョウカはもう多分出番がほぼ無いかも知れません()
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。