無職転生 ~性格改変_エンジニアリング視点での魔術構築~ 作:haru-ha
本作は『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』の二次創作小説です。
pixivに掲載していた小説(完結済)のセルフ転載となります。(所々、追記・修正しています)
以下の独自設定(IF設定)を含みます。
・原作と違って、元々存在していたルーデウスの自我は失われず、そこに「ある男」の記憶だけが継承されたという解釈で執筆しています。
・そのため、原作のルーデウスとは性格や口調、判断基準が異なります。
【注意事項】
・原作のストーリー改変(生存IFなど)が含まれる可能性があります。
・キャラの独自解釈、および設定の捏造が含まれます。
・原作全編のネタバレに配慮しておりません。
なんでも許せる方のみ、お進みください。
Side: ルーデウス
エリスと二人で馬車に揺られ、私たちは城塞都市ロアへと向かっていた。
車窓から流れゆく景色が、徐々に見覚えのあるものへと変わっていく。
このところエリスは少し情緒不安定であったが、一歩一歩家に近づくたび、エリスの機嫌は目に見えて良くなり、いつしか軽やかな鼻歌まで歌い始めていた。
「懐かしいですね。私があなたの家庭教師になってすぐの頃……。誘拐されて、二人で馬車に揺られたのを覚えていますか?」
「当たり前じゃない!あの時はあなたがまだひょろひょろの子供で、私の方がお姉さんだったんだから!」
「今も私が年下ですよ、エリス」
そんな他愛もない思い出話を交わしながら、私たちはかつて魔力災害が起きた、けれど今も力強く再建を進めるロアの街へと到着した。
城門の前。そこには、直立不動の姿勢で待つ一人の戦士がいた。
その燃えるような眼光、凛とした立ち姿。間違いなく、剣王ギレーヌだった。
「ギレーヌッ!!」
エリスは馬車が完全に止まるのも待たず飛び降り、ギレーヌの胸へと全力で飛び込んだ。
「お嬢様……。よくぞ、よくぞお戻りで……!!」
無表情を崩さない彼女の瞳が、僅かに潤んでいるのを私は見た。
ギレーヌはエリスを力強く抱きしめ返した後、ゆっくりと私に向き直った。だが、頭を下げようとしたその動きが、途中でぴたりと止まる。
彼女の視線が、私の白くなった髪、そして襟から覗く首の傷跡に吸い寄せられていた。歴戦の剣士である彼女には、それが何を意味する傷か、一目で分かったのだろう。
「……その髪は。その首の傷は……。ルーデウス、お前……」
いつも冷静な彼女の声が、僅かに掠れていた。
「詳しくは中でお話しします。……ご心配をおかけしました」
「……そうか」
ギレーヌはそれ以上何も聞かず、ただ大きな手で私の頭を一度だけ乱暴に、けれど優しく撫でた。それが、彼女なりの労いなのだと私には分かった。
そして、改めて深々と頭を下げた。
「ルーデウス。お嬢様を守り抜いてくれたこと、心より感謝する」
「やめてください、ギレーヌ。私一人の力ではありません。エリスの努力と、ルイジェルドさんの助力があったからこそ、ここに立てるんです」
私たちは三人でボレアス家の館へと向かった。
連絡が届いていたのだろう。館の玄関前には、主であるフィリップとヒルダが並んで立っていた。
エリスはギレーヌの時と同じように駆け出し、二人はその小さな、けれど逞しくなった愛娘を奪い合うように抱きしめた。
その光景を、私はギレーヌと隣り合って、静かに見守っていた。
(……本当によかった。ここまでの苦労がこの瞬間のためにあったのだとしたら、すべてに意味はあった)
感極まり、視界が熱くなるのを感じる。
抱擁を終えたヒルダが、ふと私に気づき、優しく両手を広げた。フィリップもまた、手招きをして微笑んでいる。
「ルーデウス、あなたもこっちへ」
歩み寄った私の姿に、二人の顔から笑みがふっと消えた。
「……その髪、それに、首のそれは……」
ヒルダが声を震わせ、口元を手で覆う。フィリップも絶句し、私の首筋から目を離せずにいた。
「……旅の途中で、少々無茶をしてしまいました。詳しい経緯は、後ほど改めてご報告いたします」
「無茶、という言葉で済む傷ではないでしょう……」
ヒルダの瞳に涙が滲む。私は首を振る。
「……私はエリスを異変に巻き込み、帰還をこれほど遅らせてしまいました」
迷う私の背中を、ギレーヌが力強く押した。
「遠慮するな。お前はもう、私たちの家族だ」
ヒルダの胸の中に飛び込むと、懐かしい香りがした。フィリップがヒルダごと私を抱きしめ、そこにエリスも加わって、私たちは重なり合うように再会を喜び合った。
応接室へと移動し、私たちはこれまでの旅路を改めて報告した。
フィリップは静かに礼を述べたが、私は深々と頭を下げ、謝罪を口にした。
「転移からエリスを守りきれず、これほど長い時間を費やしてしまいました。改めて、申し訳ありません」
「何を言っているの。ルーデウスがいなければ、私は今頃魔大陸で死んでたわ」
エリスの断固とした言葉。ヒルダが慌ててフォローを入れる。
「そうよ、ルーデウス。あなたが最期まで異変を抑えようとしてくれたおかげで、ロアの街は致命的な崩壊を免れた。その功績は、アスラ王国全土が知るべきことよ」
話題は、投獄されているサウロスの件に及んだ。
フィリップによれば、第一王子とそれを支えるダリウスの権力は依然として絶大であり、アリエル王女の介入がなければサウロスは即刻処刑されていただろうという。
「アリエル王女が提示したのは、父による『事前の異変調査と対策』の記録だ。君に多額の投資をし、魔法陣を敷設させ、周辺住民を避難させた……。その具体的な行動が、父の無実を、あるいは誠実さを証明したのだ」
私の研究が、間接的にサウロスの命を繋ぎ止めていた。その事実に、私は微かな安堵を覚えた。
けれど、かつてあの豪放な大声が響いていた館は、どこか空虚で寂しい。エリスの横顔にも、祖父を想う不安の色が滲んでいた。
その日の夕食は、かつての家庭教師時代を思い出すほど豪華なものだった。
食事の後、ヒルダがエリスを連れて自室へ戻っていった。母娘で話したいこともあるのだろう。私はメイドに案内され、懐かしい自分の部屋へと向かった。
部屋の空気、机の傷。すべてが数年前のままだ。
私は明日からの行動……サウロスの救出と、龍神との約束を果たすための準備を考えながら、ベッドに身を委ねた。
コンコン、と控えめなノックの音が響いたのは、深夜のことだった。
「……ルーデウス。起きているかしら」
扉を開けると、そこには薄手の、大人びた黒のドレスを纏ったエリスが立っていた。
「……こんばんは、ルーデウス」
その殊勝な表情、いつもとは違う艶やかな雰囲気に、私の心臓が不規則に跳ねる。
「エリス……。どうかしたのですか?そんな格好で」
「いいから、入れて」
促されるまま、彼女を部屋に招き入れた。私たちはベッドの端に、肩が触れ合う距離で並んで座った。
エリスの視線が、一瞬、私の襟元からわずかに覗く首の傷跡へと滑った。畏れるような、それでいてどこか焦がれるような、複雑な色がその瞳をよぎる。だが彼女はすぐに視線を逸らし、何でもないことのように話し始めた。
「……ルーデウスは、ラノア魔法大学へ行っちゃうの?」
長い沈黙の後に、彼女が絞り出した問い。
「……ええ。龍神オルステッドとの約束があります。……それに、魔術の知識がもっとあれば、サウロス様を救う手掛かりも見つかるかもしれない」
「やっぱり、ルーデウスは強いわね。いつも先のことを見てる」
エリスは膝の上で拳を握りしめた。
「ねぇ、ルーデウス。……私、今日で十五歳になったのよ」
成人。この世界での、大人の仲間入り。
「……っ、おめでとうございます!気づかずに申し訳ありません。……何か、欲しいものはありますか?私にできることなら何でも……」
「あるわ」
彼女は食い気味に答え、私の瞳を真っ直ぐに射抜いた。
「ルーデウス。……私は、あなたが欲しい」
頭の中が真っ白に染まる。
エリスは顔を赤くしながらも、いつものように腕を組んで、けれど震える声で続けた。
「私と家族になって。……ずっと、ずっと一緒にいるって、約束して」
……私は自らの感情を、論理というフィルターを通さずに見つめ直した。
自分が他の子供と比べて少し変わっているということは、パウロ、ゼニス、リーリャから散々聞いている。
常に、このフィルターをかけて暮らしているようなものだ。
だが、今は無いほうが良いだろう。
ルイジェルドがそうであったように、エリスが隣にいることは、私にとって当たり前となっていた。
魔大陸で死にかけていた私を、泣きながら繋ぎ止めてくれた彼女。
右目の視力を失った時、私の分まで強くなると誓ってくれた彼女。
龍神に殺された後、誰よりも絶望し、そして私のために祈ってくれた彼女。
そのすべてを思い出すたび、胸の奥が熱で満たされていく。
奇妙な感覚だった。
これまで私は、あらゆる現象を分解し、構造を暴き、再現可能な法則へと落とし込むことで理解してきた。魔術も、闘気も、人体の構造でさえも、突き詰めれば理屈で説明がつかないものはなかった。
だが、この胸の高鳴りだけは、どれだけ内側を覗き込んでも、回路図の一つも描けない。定量化できない、制御もできない、初めての現象。
(……これが『恋』というものなら、私の知る限り、最も非効率で、最も再現性のない現象だな)
そう自嘲してみても、この温かさが消えることはなかった。
私は、ずっと恋や愛が、自分にはよく分からないものだと思っていた。
魔術を追い求めているときのような、堪えられないほどの情動を、人に対して抱いたことがない。
だけど、パウロと再会できたとき、ブエナ村の家族の元に帰り着いたとき、確かに私は『安堵』したのだ。涙が出るほどの感情が、そこにはあった。
ずっと私は、自分の中の優先順位において、魔術が最上位にあった。
だが今は、魔術と家族が天秤にかけられたとき、私は家族を選ぶだろう。
自分が一番大事なものが、ようやく理解できた気がした。
そして、またエリスのことを想う。
エリスと家族になった場合を想像する。朝起きて、ご飯を食べて……ずっとその隣に、エリスがいる。
それは自分にとって、とても心地が良いことだと気づいた。
逆に、エリスがそこにいないことを想像すると、いいようのない不安がよぎった。胸を締め付けられるような、泣き出したくなるような、底のない絶望だった。
(……ああ。私は、エリスが好きなんだ)
自分の鈍さに嫌気がさす。ここまで一緒に過ごしているのに、気づくのが遅すぎるだろう。
どれだけ複雑な魔術式も瞬時に見抜ける自信があるのに、自分自身の感情という、たった一つの単純な式にだけは、こんなにも時間がかかった。
あまりの衝撃に言葉を失っていると、エリスの瞳に不安の涙が浮かんだ。
「……私じゃ、嫌……なの?」
「……嫌なわけがないでしょう。……あなたのことを、誰よりも愛しています」
そうして、私たち二人は、本当の意味で一つに結ばれた。
Side: エリス
ルーデウスと結ばれた。
身体の芯に残る余韻に包まれながら、私は深い充足感の中にいた。
ブエナ村でシルフィエットという少女に出会ってから、私の心に居座っていた暗い雲は、今、完全に消え去っていた。
やっぱり、ルーデウスはすごい。
どんな不安に襲われても、ルーデウスが隣にいれば解決する。
ルイジェルドが認め、パウロが誇り、ロキシーが畏怖する――私の愛した、無敵のルーデウス。
彼に任せれば、すべてがうまくいく。私はただ、彼の隣で笑っていればいい。
(……なんて、幸せなの)
隣で安らかな寝息を立てるルーデウスを見つめる。
けれど、ふと差し込んだ月明かりが、彼の白い肌を照らし出した瞬間。
私の心臓は、氷の楔を打たれたように凍りついた。
私よりも一回り小さな、彼の身体。
茶色だった髪は、今や夜空に煌めく白髪となっている。
そこには、無数の生々しい傷跡が刻まれていた。
魔大陸の荒野で、魔物の牙から私を守るために負った、無数の裂傷。
そして胸には、周囲の肌とは明らかに質の違う、大きな、歪な痕跡。
そして、何よりも目立つ、首を一周する、一度首を落とされた証。
……ルーデウスが一度死んだ、あの男の手が貫いた証。
気づいてしまった。
焦りに身を任せて、ルーデウスに迫って、そして、結ばれて……こんなに目立つ証を見落とす自分がどうかしているとしか思えなかった。
幸せな気持ちが、瞬時に絶望へと反転する。
(私は……龍神にあっさりと負けて、ルーデウスを一度殺させた)
(私は、彼を守れなかった)
ルーデウスは龍神と戦い、ルイジェルドでさえ手も足も出なかった相手に傷をつけ、その価値を証明した。
龍神に負けても彼は強かった。命を狙われ、重い課題を背負わされても、彼はいつだって私の帰還を最優先に動いてくれた。
ブエナ村で見かけたあの少女。シルフィエットと楽しげに話す彼を見て、私は焦っていた。
ルーデウスはもう、次の目標を見据えている。私だけが、彼に縋り付いて、置いていかれるのが怖くて、寂しくて。
だから、彼を繋ぎ止めるために、身体を差し出した。
誠実すぎる彼は、一度契れば、絶対に私を裏切らないと分かっていたから。
(……なんて卑しくて、浅はかなの、私は)
強くなるという誓いは、その程度のものだったの?
こんなボロボロの、傷だらけの小さな身体に寄りかかって、これ以上重荷を増やすつもり?
「……私は、彼にふさわしくない」
心の底から、冷酷な事実が突きつけられた。
私はルーデウスを愛している。だからこそ、今のまま彼に寄り添い続けてはいけない。
今の私は、彼の羽を折るお荷物でしかない。
私はその場で、長く伸ばしていた赤髪を切り落とした。
ギレーヌが言っていた、剣の聖地。
かつて彼女自身も、その地で自分を鍛えたと聞いた。
私も、そこへ行こう。剣王を育てたその土地で、この情けない自分を鍛え直す。
そこで、オルステッドを倒せるほどの、彼を守れるほどの剣士にならなければ。
眠っている彼に声をかけるか迷ったが、私は口を閉ざした。
彼は世界で一番口が達者だ。声をかければ、きっと引き留められてしまう。
私の覚悟など、彼の言葉の前では霧散してしまうだろう。
一言、書き置きを残した。
『今の私とルーデウスではつり合いが取れません――旅に出ます。エリス』
一言だけど、彼なら真意を汲み取ってくれるはずだ。
部屋を出る間際。私は最後にもう一度、眠る彼を瞳に焼き付けた。
愛おしい傷跡を指先でなぞる。
そして、彼の右目。ルイジェルドを救うために彼が差し出した代償。
そこに、音も立てずに、誓いのキスを落とした。
その瞬間。
私の右手を、ベッドに投げ出されていた彼の手が、がっしりと掴んだ。
Side: ルーデウス
夢を見ていた。
温かな光に包まれた、幸せな夢。
けれどその光の向こうから、先日ブエナ村で旅立ったルイジェルドの背中が現れた。
ルイジェルドが、こちらを振り向いて叫ぶ。
「起きろ、ルーデウス!」
あの時と同じ、嫌な予感。背筋を這い上がるような、不吉な寒気が私の意識を強引に引きずり戻した。
目を開けると、そこには支度を整えたエリスがいた。
「……エリス?」
咄嗟に彼女の手を握る。エリスは「しまった」と言わんばかりに顔を歪めた。
彼女の美しい赤髪は短く切り揃えられ、その瞳には悲壮なまでの決意が宿っていた。
私は脳内の処理能力をフル回転させ、彼女を引き留める言葉を探した。
論理、情、打算、将来。いつもなら数十通りの選択肢が浮かぶはずなのに。
窓の外では、夜明け前の鳥が一声鳴いた。それだけの時間が、やけに長く感じられた。
……今の私の口から出たのは、情けないほどに掠れた本音だけだった。
「……行かないでください。そばにいて、エリス」
彼女の瞳が激しく揺れる。けれど、私は悟ってしまった。
エリスは勇敢で、一度決めたことを決して曲げない。彼女の揺れる瞳の中には、迷いは一欠片も残っていなかった。
「……どうしてですか。私たちは、結ばれたはずなのに」
「私は……。今の私は、ルーデウスにふさわしくないからよ」
「そんなこと……っ!!関係ない!!」
「関係あるわ!!私はもっと強くなる。……あなたの隣に立つ自分を、私が心の底から認められるようになるまで」
反論の言葉が、喉の奥で詰まった。
「強くなくてもいい、そばにいてくれ」という言葉は、現在の彼女にとっては「一生足手まといのままでいろ」という呪いに等しい。
……彼女の類稀なる才覚を、私のエゴで殺すわけにはいかない。
私は握っていた手に、少しだけ力を込めた。それから、ゆっくりと、名残を惜しむように指を開いた。
「……エリス。……私は、ずっと待っています。あなたが自分を許せるようになるまで。何年でも、ずっと……」
「……ええ」
エリスの顔が、ふわりと優しく綻んだ。
「強くなって、もう一度会えたら。……その時は、今度こそ本当の夫婦になりましょう」
夜明け前の静寂の中、私たちは誓いの接吻を交わした。
翌朝、エリスはギレーヌを連れて、嵐のように旅立っていった。
私は憔悴しきった様子のフィリップ、ヒルダと向き合っていた。
せっかく帰ってきた娘が、翌朝に失踪したのだ。親としての衝撃は察するに余りある。
「……ルーデウス。あの子は、何と言っていた」
フィリップの問いに、私はありのままを伝えた。
彼女は強くなるために旅立ったこと。私の隣に立つ資格を得てから戻ると言ったこと。
そして、再会した時は夫婦になることを約束したこと。
「……そうか。それはつまり、あの子とお前が婚約を交わしたということだな」
私は真っ直ぐに頷いた。
「……ふっ、はは。そうか。あのエリスが、自分からそんなことを……」
フィリップは大きな溜息を吐き出した。その表情は心配そうながらも、どこか誇らしげな父親の顔だった。
「君が当家の婿になるなら、ボレアス家の再建も容易い。……よし、認めよう」
そうしてフィリップは話題を変える。
「それで。君はこれからどうする」
「まずは龍神との約束を果たすため、ブエナ村へ戻り準備を整えてから、ラノア魔法大学へ向かいます。……ですが、サウロス様の救出も諦めてはいません。大学で情報の収集と、人脈の形成を並行して行います」
フィリップとヒルダが、同時に私へ頭を下げた。
「頼む、ルーデウス。……我々の希望は、今や君に託されている」
館を出て、私はエリスが去った空を見上げた。
彼女はきっと驚くほど強くなる。
強くなった彼女に立つ自分を誇れるように、自分ももっと強くなることを誓った。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
エリスと結ばれました。
あやうく原作同様、すれ違いが生じる所でしたが、ルイジェルドのおかげで丸く収まりました。