遊びは程々に (リメイク版)   作:凍結中の人

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第十三話=逃げるがほぼ負け

side:優弥

 

 エルガン・ローディック、国連平和維持理事会の代表…ZEXISを作ったとされる人か。

どう考えてもただのエンジニアのスカウトをやる人物ではない、補助修理装置なんて持っている時点でただのエンジニアではないのだろうが、何かに気づいていると思っていいな。よし、出来る限りははぐらかそう。

 

 「はい、間違いありません。あの…それで話というのは?」

 

 「まもなく君たち臨時雇用の整備員は雇用期間が終わるが、君はこれからその力をどうする?」

 

 「え?力、ですか?」

 

 「そう、力だ」

 

 「一体、なんのことでしょうか?」

 

 「……報告を見た、君と君の持つ機器、それにより作業速度が20%向上したとある、凄まじいことだ。

これだけでも十分な力足りうる、その技術力をこれからどう使う?」

 

 「そうですね…特にこれといって予定はありません。

今は彼女と一緒に世界を旅し、見聞を広めている最中なので」

 

 「ではその旅をやめ、どこかに落ち着く気などはないか?」

 

 「はい。雇用期間が終わり次第、旅を再開するつもりです」

 

 「そう、か。残念だ、君がよかったらZEXISに合流して欲しかったのだが」

 

 「すいません、今はどこかに長居する気がないのです」

 

 「…わかった、「コンッコンッ」」

 

 

 突然、ドアを叩く音が聞こえた。

 

 「エルガン代表!お話中、申し訳ありません。お時間です」

 

 「すまない、もう時間のようだ。今日は呼び寄せてすまなかったな」

 

 

 そう言って軽く頭を下げつつ、エルガン・ローディックは部屋を出て行った。

まったくすごい疲れた、もうああいった人との話し合いはこりごりだよ。

でもこの世界にはあれ以上にやばい人たちがいるんだよな~しかも高確率で遭遇しそうだから嫌になってくる。

結構好きなキャラも含まれるから、微妙な気持ちだ。

まだ昼前か…戻る前にもうしばらく、ぶらぶらしていこう。

 

 

.............

 

 あのあとニ時間程、遊んで帰ってきたのだが…船がなくなっていた。

遠くからそれを見つけたときは、めちゃくちゃ焦ったのだが軍港の人によると緊急出発して行ったらしい。

短期雇用の人は全員が降りており、いなかった人の荷物は軍港の施設で預かっていると言われたった今その施設に来ている。

 

 「あなたの荷物ですか?お連れの方が代わりに、持って行ってますね。

えーと、名前はレイン・ミカムラさんとなってます」

 

 「あぁ!そうでしたか、ありがとうございました」

 

 

 レイン・ミカムラとはエミリーの偽名だ、どうやら荷物は起きたエミリーが持っていってくれたらしい。

それなら連絡くらい入れてくれればいいのに…あ、電源切ってた。

やべー、人と話すのだからって切ってたの忘れてたよ。うわっエミリーからの着信かなり来てる。

かけ直したくない、絶対にうるさいだろうな。まぁ、かけ直さないわけにも行かないのだけど。

 

 「あ~もしもし、エミリー?」

 

 「優弥!!どこいってのよ!ああもう、それどころじゃないから早く機体まで来なさい!

準備は済んでるから、さっさと追いかけるわよ!」

 

 

 耳がキーンってなった。

 

 

.............

 

 「それで、すぐ追いつけるの?あそこまで急いでるんだもの、何かあったに違いないわ」

 

 「大丈夫だから、落ち着けよ。戦艦よりはこっちのほうがスピードははるかに早いさ。

ワープとかTRANS-AM(トランザム)でも使われない限りは相手が全速でも全く問題ない」

 

 

 あのあと機体の隠し場所へと急ぎ、ついたらそのまま機体を発進させ先に出発したZEXISを追跡している。

 

 「そういえば話ってなんだったの?」

 

 「それなんだが、勧誘だったよ。ZEXISに入ってくれってな、俺が東方不敗だってほとんど確信してたよ。

わかってて、採用したんだろうな。正直なめてたよ、怖い怖い」

 

 「それって!…断ったの?」

 

 「もちろん、そんなことになったら自由に動けなくなる」

 

 「そうよね~。あーあ、少し残念だけど仕方ないか」

 

 

 そう、考えて見ればあんなに警備が緩いわけがない。わかった上で招き入れたんだ、しかしそうだとしたらマクロス・クォーターに仕掛けた発信機とかも気づかれてるかな。取り外されてないのはなんでなのだろう?

 

 「しかし助かったよ、荷物については」

 

 「まぁね、絶対に必要なものは少なかったしいらないものは捨てていたから楽なものよ」

 

 「おいおい、俺らのことがなんかわかるようなもの捨ててきてないよな?」

 

 「それくらいわかってるわよ!心配しないで…荷物で思い出した、こんなものを受け取ったわよ。渡してくれって、報酬だとかなんとか言ってたけど」

 

 

 これは封筒だな、そんなに厚みはない…危険なものではなさそうだが、給料は先払いされてる。

一体何だ?開けてみるか……カードに手紙?えーと。

 

 特別な整備員としてのフリーパスを用意しておいた。

これがあればいつでもマクロス・クォーターに整備員として搭乗できる、いつ降りることも可能だ。

自由に使ってくれて構わない、ZEXISをよろしく頼む。良い旅を

 

 …エルガン・ローディックからか、もしかしたらこっちの目的まで読まれてんのかもしれないな。

ZEXISと戦うこと自体は、その後で機体を直してくれれば許してくれるってことか。

あ~やだやだ、腹の読みあいにかなう気はしませんよ。




ていのいい訓練相手……
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