遊びは程々に (リメイク版)   作:凍結中の人

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前話にsido:???加筆しました。



第十六話=失敗+成功

side:フリー

 

 「なんなのよあいつ!エラソーに!!」

 

 「全くだ、あいつ絶対に友達少ないぜ」

 

 

 あらかじめ用意していた煙幕弾を用い、あの場から逃げた優弥たちは新たな潜伏先である別のホテルに戻ってきていた。手紙が来たあとすぐに潜伏先を変えていたのである。

長瀬という男の態度がよほど気に障ったのか、二人ともイライラしているようだ。

 

 「おまえは主人公じゃないんだぞ、やら俺に従えば世界が救えるやら……どっちが勘違い野郎よ!」

 

 「……」

 

 

 あまりにエミリーがイライラしているので、逆に冷静になった優弥は何かを考え始めた。

そのうちエミリーも言いたいことを言い切ったのか、静かになった。

 

 「しかし面倒な奴と知り合いになってしまったな…」

 

 「本当にね、会いに行かなければよかったわ」

 

 「いや、逆に会っておいてよかったかもしれない」

 

 「どうして?」

 

 「ほら、あいつの程度が知れただろ」

 

 「ふふっ、確かに」

 

 「エミリーのことにも気づいていないようだし、偽名には特に反応していないし…」

 

 「知られていたのはあのホテルにいたことだけ、って考えても良さそうよね」

 

 「まぁ、近所で買い物してたからな」

 

 

 二人はここに来る前に機体の隠し場所にも行き、変わりがないことを確かめていた。

話を一度切り上げた優弥は、パソコンを起動し始める。

 

 「ん、何してんの?」

 

 「そろそろ、飛ばしておいたドローンがZEXISのとこに付いている頃だからな……よし映像、出るぞ!」

 

 「優弥っ!!あれはっ!!!」

 

 「わかってる!!ええい、なんてタイミングの悪さだよ!!!」

 

 

 映像を見るやいなや、急いで外に出る用意をする優弥たち。

映像には荒野にて敵と交戦中のZEXISが映っていた。

 

 

.............

side:優弥

 

 「急いでっ優弥!早くしないと…」

 

 「わかってる!!」

 

 

 よし海に出た、オーラ・コンバーター出力最大……最高速度だ。

これで間に合わなかったらもうどうしようもない…大丈夫なはずだ、戦闘は始まってすぐの様子だった。

そんなに早く決着とはならないんだ、このままいけば…

 

 「優弥っ!前方」

 

 「こんな時に!!」

 

 

 どういうことだ?前方…ZEXISが戦闘を行なっている場の方向に機影が多数、レーダーに写っている。

ぐ、このスピードでは迂回は既に不可能。なんだか知らんが中を通り過ぎるしかない!!

 

 「このまま突っ切るぞ、衝撃に備えてくれ!!」

 

 

 見えてきた!あれは…ユニオンフラッグ、イナクト、ヘリオン…連合軍か!なんでこんなところにいるんだよ。

…広域共通回線だと、一体何のようだようだ?!

 

 「エミリー回線、開いて!!」

 

 「わかったわ!!」

 

 『…そこの機体、だたちに停止し投降しなさい。兵器の不法所持、運用並びにテロの疑いがあるためこちらは武力行使を許可されている。もう一度だけ言うこちらは……』

 

 「どうするの、優弥!」

 

 「無論、投降なんてするか!」

 

 

 うおっもう撃ってきた…通り向けるのは無理か、もう戦闘は避けられない。ここは早急にかたをつけて先を急ぐ!

しかし何故だ、あちらは初めからこちらを向いて戦闘体制が整えられていた。それがなければ通り抜けることもできたはず、運の悪さで納得できることじゃない。

 

 

.............

side:フリー

 

 「優弥っ!もう十分!!」

 

 「わかってる!でもっ、人を救いに行くのに人を殺すわけにもいかない!!」

 

 

 一機、また一機と敵の武装だけを破壊していく優弥。

敵パイロットを一人も死なせないという高度な戦闘に、少しずつ時間を取られていた。

そしてとうとう最後の一機を無力化する。

 

 「よしこれで!」

 

 「急いで優弥、とにかく急いで!」

 

 「……!!」

 

 

 マスターバインは瞬間的に加速し、すぐにマックス速度に到達する。

 

 「もう大陸上空に着く、減速するぞ…ぐ」

 

 

 強力なGに耐え減速しながら二人はとうとうZEXISが見える場所まで到着する。

しかし二人が見たのは撤退していくガンメンと、戦場に残るZEXISであった…。

 

 

.............

 

 「また助けられなかった……また…」

 

 「優弥…」

 

 

 二人以外、誰もいない荒野。優弥は機体の中でひたすら落ち込んでいた。

横ではエミリーがその様子を静かに見ている。

 

 「わかってたはずだろ、知っていたはずなんだ。

あと少しでも早ければ……どうにでも出来たはずなのに…」

 

 「今回はどうしようもなかったのよ。…あなただって、全力でやったじゃない」

 

 「そんなこと…でも助けられなかった……カミナ(・・・)を助け…」

 

 「…はぁ、全く仕方ないんだから……そんなことじゃあのいけ好かない転生者に言われた通りになってしまうわよ」

 

 「何だって…」

 

 「ほら、あいつが言ってたでしょ。お前はなんでもできる主人公、になったつもりの馬鹿だってね。

今の状況じゃそう言われてもおかしくない。原作をいくら知っていようと、思いどうりに変えることの難しさなんてもうわかっているでしょう。バイストン・ウェルでのこと忘れちゃった?」

 

 「そんなことあるわけないだろう……でも。エミリーはどうなんだよ」

 

 「私だって!でもね、いつもいつもそうなる優弥がいるのに私までおんなじになってどうするの?

…ほらさっさとここから離れないと、また軍の相手でもしたいわけ?」

 

 

 エミリーに言われ、その場を後にする優弥。機体を動かしつつも様子は元に戻らないままであった。

 

 

.............

side:???

 

 「なによ、結局、助けるんじゃない。ブレは大丈夫なの?」

 

 「ああ、どうにかね。ギリギリだったよ、本当に」

 

 「どんな方法でも無理そうだって言っていたのに、見直した。姿とかは変わってもあなたはあなたなのね」

 

 「正直、あんな風に言われなければ諦めていたよ。諦めなくて良かったありがとう」

 

 「私だって何も思いつかなかったし……でも本当に良かった…。

あなたの背負っているものもわかってるのに、いつも無茶言ってごめんなさい」

 

 「いいんだ、全てやらなければ私も後悔し続けることばかりだから……これからも頼むよ■■■■」

 

 

 

 

 

 

 




久しぶりになり、何かおかしなところがありましたら教えてください。
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