遊びは程々に (リメイク版) 作:凍結中の人
さて情報収集のため世界中を飛び回り、一般的ことはわかった。まずこの世界は多数の次元や世界が融合して出来た多元世界というものらしい。
俺の知ってるものから、あまり知らないものまで、いろいろなロボットアニメの世界がくっいており、いつもどこかで大事件が発生している超動乱の世界だ。そして、その中心にはZEXIS という部隊がいる。色々な物語の主人公が所属しており、この部隊がスパロボの主役なことは明白だ。
これらのことは、この世界とは違うスパロボのことを知っていたから簡単に予想ができた。
ただこれからの活動を考えられる上で、スパロボ世界ならではの大きな問題が判明した。それは各物語の重要なイベントがランダムかつ高頻度で発生することだ。元になった原作知識の風化もあり、どの原作のどこら辺のイベントがいつどこで起こるのかがほとんど予測できない。
そもそもイベントが起きた場所や日時なんて、アニメ見ながら気にするものだろうか?
俺はあまり気にしていなかった。
国や地名も知らないものが増えているし、地球そのものだって変になっている世界だ。わかりやすい異常では、コードギアスの舞台と考えられる日本が元々?の日本の下に無理やり追加されて、地球に日本列島が二つあったりする。
さらに、俺たちがここに来た原因もだいたい理解できた。
次元震とやらで出来たというこの世界だが、どうやらまだ安定してはおらず世界の境界とでも言うべきモノがゆるゆるの状態だ。
それに加えて、今回リモネシアと呼ばれた国で大きな次元の動きがあり、オーラロードが干渉を受けたのだろう。
…正直、それだけでこんな都合の良い世界にこれるのか?という疑問はあるが。
また、リモネシアでの事件の目的は、後に世界に向けて樹立を宣言した新帝国インペリウム、そのトップに立つガイオウと呼ぼれる男を別世界から呼び出すことだったようだが、それに釣られて俺たちも来ちゃったのだ。
うん、俺達を呼んでくれたことだけはグッジョブ!
情報収集をしつつ、この世界での活動準備も行った。
色々と隙の多い紛争地域近くで、機体の隠し場所を作ったり、この世界での身分を作ったり、所持していた宝石類を売って資金を作ることなどした。ついでに人助けをしたりもした。紛争?いやいや解決は無理。どっちが正義かもよくわからない状態で、手が出せない。人一人じゃ、むしろかき回すだけだ
とにかく、これでこの世界で生きていくことは可能になった。
「さて、そろそろスパロボに介入をしようと思うが実際どうしようか?」
「まず、主人公グループに最初から協力するかどうかね」
「ちょっと考えていたんだが、主人公グループと別に活動する謎の人物って強キャラ感あって良くない?」
「そうね、未確認機のアンノウンで敵か味方かわからない、って感じな方が自由でいいかもね。
多分この世界の主役、ZEXISって部隊を中心にちょこちょこ姿を見せる感じで良いんじゃない?」
「よし、オッケー。主人公グループとは、何回かは本気でバトルしたいからな!やっぱり最初から見方はつまらないよな」
前の世界でも戦ってきたが、まだまだこの程度じゃ足りない。
「相変わらず、なんでそんなにバトルジャンキーなの?本気でバトルって、ずいぶん余裕ね。相手はトンデモ集団よ?」
「おかしいかな?主人公たちと戦えるんだぜ?
…まぁ、負けそうなら逃げれば良いのさ。
本当にやばいときにはエミリーがいるだろう、便りにしてるよ」
「うげぇ、何を指して言ってるかわかるから良いけど、なにか気色悪いわね」
「…ひどくない?」
そういわれるとなんか、少し気恥ずかしいこと言った気になってくる。
「まぁいいだろ!ともかくZEXISを中心として動くならその母艦の動向をいつも把握できるようにしないとな。
だから、この隠密性に優れた発信機を母艦に付けることを最初の接触の目標としようか」
「いつの間にそんなもの作っていたのよ…でもそうね、いちいちどこに部隊がいるのか調べるのは大変よね。いいと思う。
あっ優弥、あの人の真似するからボイスチェンジャー貸しといて」
「またやるのか?まぁ了解、準備しとく。
さてちょうど良くZEXISはブリタニア・ユニオンにあるスコートラボ付近にいることがわかってる。
ついこの前インペリウムとやりやったのだから機体の修繕かな」
なぜ場所がなぜわかったか?戦艦なんてでかいものが動くんだ。ネットに情報が出ないはずがないだろ?
「スパロボで研究所というなら、どうせ何か起きて戦闘になるね。
とりあえず戦闘になるまで近くに待機して、気づかれないように隠れてましょう」
「よし行動開始だな、楽しくなってきた!」
と、そんなやり取りをアジトでしたのち。
今俺たちはスコートラボ近くの街にあるカフェでコーヒーを飲んでいます。
エミリーも普通の人と同じ大きさ同じ姿になっているから、傍目から見ても怪しいところなど一切ありません。
さっきから嫉妬の姿勢がビシビシと痛いけどネ。
エミリーは普通にしてる分にはやっぱりなかなかの美人なので、俺たちがカップルに見える人からは、さぞ俺のことが羨ましく思えるのだろうなー。
俺はそんなに顔がいいとも言えないし。
奴らがエミリーの本性(お調子者オタク)を知った時の顔が見てみたいよ、本当。
「ねぇ優弥、どうやら周りが慌ただしくなってきたみたい。思った通り、もうすぐここで戦闘が始まりそうね」
「そうだな、あっ見てみろよ。ありゃあ次元獣とかいう怪物じゃないか。んで、スコートラボから白いロボが迎撃に出てきたようだぞ。
どうする俺たちも出るか?」
「あの次元獣は一番格下のダモンとか言う奴よね。
あれ?あの一体だけ体の白い次元獣は調べた情報にはないやつみたい」
「中ボスとかそんなんだろ、そんなかんじの強敵感だし、でどうするよ」
「まだ待機で良いんじゃない?次元獣も特に街を破壊したり人を襲おうとはせず白いロボだけを標的としてるし、ロボの方は余裕があるみたい」
「確かに、ここで出てもなんかだな」
ふう、まだ待機か。
しかしやるなあの機体のパイロット、量産機みたいな乗機で一機なのに劣勢になってない。
状況とその腕、流石スパロボか?量産機も乗る人次第ってやつだ。
研究所からってことは確かクロウ・ブルーストとかゆう奴が乗っているのだろう。
俺たちがスパロボのオリジナルストーリーの主人公じゃないかと思っている人だ。
色々と調べたところ、俺もエミリーも知らないような経歴ばかりだからな。
「ん、次元獣じゃないのもいるな。
あの黄色と白の女性型、次元獣と敵対してないみたいだからインペリウムのやつか?」
「そうかもね。優弥!あの白い量産機がそいつに追い詰められてる。援護しなきゃ!」
「待て、持ってるレーダーに反応があった。ZEXIS だ!」
「ふぅ、なら大丈夫ね」
「まぁ、万が一があるならこっからでも対応してみせるさ」
周りの人々が戦闘に巻き込まれないようにあわてて避難していった中、俺たちは冷めつつあるコーヒーを飲みながらすぐそばで観戦を続ける。
巻き込まれても即座に対処できる準備があるため、危険はない。
やはり主人公のピンチには助けが入るようだ。
スコートラボから量産機ではなさそうな鋼色の機体が出てきた。
白い機体のパイロットはその機体に乗り換えるようだ、あれが主人公機だろう。
しかし女性型の方のパイロット…乗り換えを許すとはいい性格をしているな。
そこからは、急展開だった。
あからさまに悪役みたいな奴が出てきた。そして主人公機が女性型機に大技食らわしたと思ったら、白くてデカイ次元獣が出てきて女性型機をかばった。
その間なんか色々話してる様子があったが、残念ながら音声を拾う準備を忘れたので内容はわからない
さてそうこうしてる内に、とうとうZEXISの本隊が来た。
敵増援も出てきて、戦いも大詰めに入っている。
「もうでないと不味くないか?」
「あぁもう、良いタイミングなんて無理!出撃ね、じゃあれお願いね」
そっそういえば今回もあれをやらないといけないのか。
いや、今度こそ何の意味もない恥ずかしいだけの行動はやめにしよう。
「俺はな、思うんだよ。
今まで流れで仕方な~くやってたけど、わざわざやる必要もないものだろ?
それに今回は街中で誰が見てるかわからない。
だから掛け声とかいらないと思うんだ、せっかく新しい世界に来たんだし今回からは無しということで…
…だめ?」
「ダ・メ・よ♪一度した約束は永遠、諦めて。
それより早く出ないと、ほら悪役もどきと白次元獣しかいなくなってる」
グッこれだ。趣味を断ろうとすると出てくる凄い威圧感。今はもう時間がない、仕方ない、憂鬱だよ。まったく。
「しゃーねぇな!今回はやるけど次回は・・・・
「遅いっ!急いで、タイミングがギリ」
・・・・・こぉぉい!!マスターァァァァバイン!」
拳をふって叫ぶ。せめて声を小さくしたいけど、やるんだったらもういいや、後でグチグチ言われたくないし。
あぁ、なんで機体の呼び寄せ機能を作ったときこんな約束をしたんだ俺…
こうして俺たちはほぼ終わりかけの戦闘に介入するのであった。
インターネットがあれば、飛行戦艦の情報が流れるはず。
質問または矛盾点がありましたら、言ってもらえるととても助かります。