遊びは程々に (リメイク版)   作:凍結中の人

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第三話=我が名は東方不敗!

 スコートラボ周辺で起きた次元獣との戦いは終幕に向かっていた。白いライノダモンを因縁のあるクロウ・ブルーストが新たな武装で倒し、雑兵は応援に来たZEXIS他メンバーは殲滅した。マルグリット・ピステールの駆るパールネイルもとうに撤退し、アイム・ライアードの駆るアリエティスだけとなっていた。

 

 そしてそのアリエティスも撤退しようとしたその時、戦場に近づいてくる機体が一機あった。機体は戦闘区域の

 

 「その戦い、待てぃ!」

 

 機体は主に黒くカラーリングされ、羽の部分などは赤が配色されていた。頭部にクワガタのような2本のツノが後ろ向きについており、虫のようにも見える。

 

 そんな機体から共通回線で聞こえてきた年老いた男の声は、戦場の流れを一時的に中断させていた。

 

 「おぉ、あなたは…私を助けに来てくれたのですね!

では、あとのことは任せますよ」

 

 一時的にストップしていた状態から、一番最初に動きを見せたのはアイム・ライアードだった。アイムはこれ幸いとばかりに、現れた機体が自分の仲間だと思わせるような言葉を言い残しそそくさと退却していく。

 

 「むぅ、一体逃したか」

 

 謎の機体は退却していくアリエティスを一瞥すると、ZEXISへと体を向けた。

 

 「少し悠長にしすぎたかな?悪役側がほとんど全滅してるし、親玉も逃げそうね」

 

 あのあと

 

 「ちょっと黙ってて」

 

 『その戦い、待てぃ!』

 

 あれ(叫び)をやめとけば良かったじゃないか、と言おうとすると遮られてしまった。相方はすでに共通回線を開き、東方不敗の真似をしながら遊ぶモードに入っている。こうなるともう大きな声で迂闊には話せなくなる。声が入っていまうといけない。

 

 「おぉ、あなたは、私を助けに来てくれたのですね!では、あとのことは任せますよ」

 

 なんか悪役のやつに仲間扱いされた。なんだアイツ、俺は知らんぞ。しかし逃げ足速いな、もう見えなくなった。

 

 「あやつめ逃げおったか、まぁ良い所詮は雑魚よ」

 

 

 「……優弥、あれ知り合い?」

 

 「いや、全く」

 

 

 エミリーが小さな声で質問してきたので自分も小さな声で答える。

 

 「なんか、変人感たっぷりのやつね」

 

 

 首を縦に降ることで同意した。

 

 

side:フリー

 

 月光号に乗るホランドは混乱の最中にあった。

 

 (奴は何者だ?確かリモネシアでガイオウと一緒に現れた機体…。

ZEXISがガイオウに気を取られているうちにいなくなってから消息不明になっていたはず、アイムの言葉だと奴の仲間みたいだが、奴はアイムを雑魚と言った。

味方に使う言葉じゃねぇ、ここは様子見をしたほうがいいな。

ま、そのうちゼロが動いてくれんだろ。)

 

 

 「貴様!何者だ」

 

 

 (ほらな)

 

 

...........

 

 

 

 ゼロと呼ばれる男、黒の騎士団のトップであるルルーシュはイラついていた。

せっかくクロウを囮にして誘い出したアイムを追い詰めたところで、あの機体が邪魔で逃してしまったからだ。

 

 しかし目の前にはなんの情報もない機体がいる、

とりあえずはあれが敵なのかどうかなどの情報を得なければならない。

見たことのない虫型のロボットではあるが、向こうから通信が来たので意思の伝達が可能なはずだ。

 

 そのように思うと通信を開いた。

 

 「貴様!何者だ」

 

 

side:優弥

 

 「貴様!何者だ」

 

 

 これはあの機体からか、コードギアスのガウェインとかいう。

だとするとこの声はルルーシュだな、いの一番に話しかけて来るってことはZEXISの中でも司令官の一人ってことか?黒の騎士団のリーダーだし。

 

 「ワシか?ワシの名前は東方不敗、東方にて負けなしマスターアジアよ!」

 

 

 はい、出ましたー。エミリーの最初の自己紹介。

聞いてるほうからすると東方不敗なのかマスターアジアなのか、呼び方に困るんだよな。

だいたい皆さん呼びやすい東方不敗の方で呼んでくるけど。

 

 

 「東方不敗?名前を聞いたわけではない、何が目的でここに現れた?

いや、率直に聞こう貴様はアイム・ライアードとどんな関係がある!」

 

 「アイム・ライアード?先ほど逃げ出した雑魚のことか、あんな者知らん。

ワシの目的は修行だだ一つ!ここに来たのは戦闘の気配を感じたからにすぎん」

 

 「だが貴様は前回、ガイオウとももに我々の戦闘空域に現れた。

そしてその時は現れた途端に消息を絶ちその後は何の反応も見せず、今回あの男を追い詰めた時に現れた。

そしてその男の発言……関係がないなどと信じられるか?」

 

 「あの時その場を去った理由は、状況の把握のためよ。

ワシもあの時にこの世界へ来させられたのだ、まずは単独で情報を集めるのは当然であろう」

 

 「確かに、理にはかなっている。

しかし情報を集めたなら我々ZEXISのことも知っているはずだ、何故わざわざ邪魔をするようなタイミングで戦場に現れた?」

 

 「ZEXIS、エルガン・ローディックの立ち上げた特別国際救助隊。

特別な機体や訳ありのものたちが集まっており、この世界で有数の戦力を持つ平和のための部隊…この程度のことなら知っておる。

それと先程も言ったであろうが、戦闘の気配を感じたからだと」

 

 「やはり知っていたか、そしてあくまで偶然というのだな。

それならばこちらと敵対する意味はない、話し合いのためにも我々の戦艦へ来てもらえないだろうか?

ZEXISにはあなたと同じように他の世界から来たものが所属している、色々と話し合うことが可能だ」

 

 「それは無理というもの、先も言ったがワシの目的は修行よ!

お前達のような強者を探しておったところ、今回はその絶好の機会なのだ。

それにこの世界、いろいろと複雑に勢力が絡み合っておるな。

ZEXISがテロリストだという意見もあるではないか、完全には信用などできん。

かといって他の勢力も怪しい、となれば味方は作らない方が都合が良いのだ。

そうは思わんか?黒の騎士団のトップ、ゼロとやら」

 

 「!それはっ

 「まだ理解できぬか?ワシは誰の味方にもならん!

そもそもそんなことより今は修行あるのみ、修行のためワシと戦ってもらうぞZEXIS!」

 

 「くっなら貴様は敵ということだな」

 

 「ま~さにその通りよ。

やっと理解したか…心の準備は良いな、ではゆくぞぉ!」

 

 

 さすがに初接触だと会話が長くなるな、エミリーも大変そうだ。

あくまでも真似だから、たまにボロも出てるし…大変ならやめればいいのに。

 

 しかしようやく俺の出番が来た。

さて相手は各物語の主人公やエース、全く不足はない。

 

 「頼んだわよ、できたら圧倒して勝ってね。

あと会話は全部、私が答えるから余計なことが聞こえないようにすること」

 

 「はいはい、わかったよ」

 

 さて、向こうも準備できたみたいだしつっこみますか。

 

 

 

 

 

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