シンフォギアの世界にウィッチクラフトのロリババアに転生した。 作:のうち
キラーオーとマックスリュウオー、そしてバクレンオー。
三体の巨人が激突し、大地が大きく揺れる。
「ハァッ!」
ルーデウスのキラーオーがゲイルスピアを振り抜く。
だが、バクレンオーはその巨体からは想像もつかないほど軽やかに身を翻した。
「遅い!」
直後、ダブルテイルソードがキラーオーの胴体を捉える。
「ぐっ……!」
キラーオーが大きく弾き飛ばされた。
「ルーデウス!」
エリスのマックスリュウオーがフォリントジャベリンを構え、バクレンオーへ突撃する。
「これなら!」
巨大な槍が迫る。
しかし、それすらもバクレンオーは紙一重でかわした。
「なっ……!」
「力だけでは私には勝てんぞ!」
エスデスが笑う。
その瞬間、バクレンオーの動きが一瞬だけ鈍った。
ルーデウスはそれを見逃さなかった。
「トップ、今だ!」
『分かっているゲラ!』
キラーオーの背中からトップゲイラーが飛び出す。
「何!?」
トップゲイラーはそのままバクレンオーへと突っ込んでいく。
「貴様、何をするつもりだ!」
『決まっているゲラ。あの女を引きずり出す』
白と黒の翼がバクレンオーの装甲へ食い込む。
次の瞬間、トップゲイラーの身体から無数のエネルギーラインが伸び、バクレンオー内部へと侵入していった。
「やめろ!」
エスデスが叫ぶ。
しかし、トップゲイラーは止まらない。
『人間、今ゲラ!』
「分かった!」
ルーデウスもキラーオーから飛び降り、トップゲイラーの作った経路を通ってバクレンオー内部へ侵入する。
そこに広がっていたのは、巨大な操縦室だった。
「貴様……!」
エスデスが刀を抜く。
「ここなら逃げられないぞ、エスデス!」
「面白い……!」
二人は操縦室の中で激突した。
刀が振るわれ、ルーデウスが紙一重でかわす。
「この程度か!」
「まだだ!」
ルーデウスが拳を叩き込む。
エスデスの身体が吹き飛び、操縦席へ激突する。
「ぐっ……!」
「バクレンオーはお前の玩具じゃない!」
「黙れ!」
エスデスが再び斬りかかる。
しかし、ルーデウスはその腕を掴み――。
「出ていけぇぇぇっ!」
全身の力を込めて、エスデスを操縦室の外へと投げ飛ばした。
「なっ――!」
エスデスの身体が外へ放り出される。
同時に、ルーデウスが操縦席へ飛び込んだ。
「これで……俺が操縦する!」
『上出来ゲラ、人間!』
その時だった。
「ルーデウス!」
聞き覚えのある声が響く。
「この声は……!」
空から二人の少女が降り立った。
「調! 切歌!」
「訓練中に凄い音が聞こえたから来た」
「どうやら、かなり派手に暴れてるみたいデスね!」
二人は迷うことなくシンフォギアを纏う。
「だったら――私たちも加勢する!」
「頼む!」
その直後、別の方向から巨大な爆竜たちが姿を現した。
ティラノサウルス。
トリケラトプス。
プテラノドン。
三体の爆竜が次々と合体していく。
「爆竜合体!」
完成したのは、アバレンオー。
「これで終わりにするデス!」
切歌が叫ぶ。
調も構えを取り、アバレンオーも拳を構える。
一方、エリスのマックスリュウオーもフォリントジャベリンを構え直した。
「ルーデウス! 行けるわね!」
「ああ!」
バクレンオーが立ち上がる。
操縦席に座ったルーデウスが操縦桿を握り締めた。
「行くぞ、トップ!」
『いつでもいいゲラ!』
四人の戦士と三体の巨人が、一斉にエスデスへ向かって駆け出す。
「面白い……!」
エスデスは笑いながら氷を生み出す。
しかし、今度は一人ではなかった。
アバレンオーの炎が氷壁を溶かし、マックスリュウオーのドリルアッパーが粉砕する。
その隙を調と切歌が突き、ルーデウスのキラーバクレンオーがダブルテイルソードを振り抜く。
「くっ……!」
エスデスの身体が大きく吹き飛ぶ。
それでも彼女は立ち上がった。
「今日はここまでだ!」
周囲一帯を凍結させ、視界を奪う。
そして氷が砕け散った時、エスデスの姿はすでに消えていた。
「逃げた……?」
エリスが呟く。
「いや」
ルーデウスは操縦席から戦場を見渡す。
「今回は俺たちの勝ちだ」
『その通りゲラ』
トップゲイラーが静かに答える。
こうして、長きにわたる死闘は決着を迎えた。
今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。今回でとりあえずはラギアス編はとりあえずは終わりです。次回からは紫のいる竜宮島(幻想郷)での戦いを書いていきますのでよろしくお願いします。
ちなみに2人が来れたのはオルステッドがグレイラット家にやって来て留守番をしていた為です。