シンフォギアの世界にウィッチクラフトのロリババアに転生した。 作:のうち
世間はフロンティア事変という事件から2ヶ月ほど経った頃、
イギリスのロンドンのとある一角の町にある、ウィッチクラフトの工房が並ぶウィッチクラフト・バイストリート。そこである1人の声が響き渡っていた。
「はぁ〜っ!?こんな忙しい時に海外に出かける!パヴァリアからの依頼はどうするんですか!?今月の注文分のテレポートジェムの生産終わってないんですよ!主にマスターがサボったせいで、サボったせいで!」
と怒鳴る彼女はウィッチクラフトのメンバーの1人、ハイネ。
「2回言わんでもわかっとるわ。」
「じゃあついでに3回でも4回でもいってあげましょうか!?マスターがサボったから、忙しいのに!その元凶たるマスターが海外に遊びに行くってどういう了見ですか!?」
「大丈夫だって。パヴァリアだって、今は偉そうにしてるけど基本的には私達から暖簾分けした組織みたいなものなんだぞ。いくらでも待たせておけばいい。」
確かにハイネの言う通り、我々ウィッチクラフトは現在、錬金術師達、つまりは同業者を相手にアイテムを売る仕事をやってる。そして表の顔ではマギというアクセサリーブランドで特注のアクセサリーの販売などをやってたりする。
「まあまあ、食いっぱぐれても金を錬成すれば」
「はぁー、あのですね。マスター、現代に金を錬成出来る錬金術師がどれだけいるか知ってます?」
「んー?そうじゃな?私と……」
「マスター以外にそんなゲームに課金する感覚で金をポンポン錬成出来る人はいません。」
「いや、いるにはいるんじゃないか?キャロルとか」
「キャロル様はマスターの弟子の中でも生え抜きの1人でしょうが!?それにあの人でもそう簡単には金は錬成できません。」
「うう・・・」
「いいですか、マスター。私達ウィッチクラフトは錬金術師の業界において最古の歴史を持つ由緒正しきギルドです。
その古い歴史、その中で培われた様々な技術があり信頼を得ているのです。それをなんですか本当に最近面倒くさいことの大半はアルルちゃんにさせて……」
ああ、始まった。ハイネのこれが始まると長いんだよな。
と、どうにか出来ないかと考えながらお説教の時間を過ごして、結局、今月分の注文をすべて終わってからにすること、
日本での活動中も注文の品の四割を製作して送ること、護衛としてウィッチクラフト・ゴーレムアルルをつけることを条件に許可が降りた。
そしてロンドンを経ち、ほぼ半日、羽田に到着してターミナルを抜けると
「…………マスター」
とアルルが私を止める。
「地味に待っていた。マスターヴェール」
そこに待っていたのは、我が愛弟子たるキャロルの造りしオートスコアラーの1人、レイア・ダラーヒムだった。