ミッション:災厄「ルズローシヴ=レレイ」を消滅させよ   作:Moa

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Review:天界記録院

進みました。

 

怖いです。

 

でも進みました。

 

ライラさんに「ご本人達から聞くとよろしいかと」と言われたので、次は本人達を探す流れになりました。

 

本人達。

まだそこを引きずっています。

 

今回は天界の図書館に行きます。正式名称は天界記録院。

 

行ってみたら、怖い。

 

本棚がありません。

紙がありません。

匂いがありません。

誰かが読んでいる気配もありません。

 

記録がある場所なのに、人が読んでいる感じがしないんです。

 

図書館って、人が読む場所じゃないんですか?

 

記録院は、必要な時にだけ開かれる場所だそうです。

 

 

必要な時にだけ開かれる記録。

普段は誰も読まない記録。

でも、その記録を根拠に任務が出ている。

 

嫌な予感しかしません。

 

そしてヴェルノさんが、

「普段から誰も読まない記録ほど、都合よく使われることもあるからねえ」

と言いました。

 

嫌なことを言うな。

でも正しい気がする。

 

困ります。

 

この人、胡散臭いのに制度の嫌な隙間を見つけるのがうまいんですよね。

軽口みたいに言うのに、笑えないことを言う。

困ります。

 

エオルミアちゃんが検索条件を設定します。

 

「識別名。ルズローシヴ=レレイ」

この名前を天界で検索するの、怖いです。

 

前なら災厄名として検索していたと思います。

でも今は違います。

消すためではなく、調べるために検索しています。

 

そして出てきた記録。

 

境界層観測記録。

地上由来の個体、天界境界層に到達。

発話記録あり。

 

――ルズローシヴ=レレイ。

 

発話後、天界内に濁り反応が拡散。

当該語句を濁り発生術式、または地上由来の災厄名と推定。

以後、識別名を災厄ルズローシヴ=レレイとする。

 

リシェラちゃんが言いました。

「発話後、って書いてある」

「発話により、とは書いてない」

 

「ルズローシヴ=レレイと言った後に濁りが出た」

と、

「ルズローシヴ=レレイと言ったから濁りが出た」

は違います。

 

違いますよね?

違いますよね、天界?

 

記録は嘘をついていないのかもしれません。

天界に来た男がルズローシヴ=レレイと発話した。

その後、濁りが天界に広がった。

 

そこまでは観測事実なのかもしれません。

 

でも、そこから先です。

 

当該語句を濁り発生術式、または地上由来の災厄名と推定。

推定。

推定って書いてあります。

推定です。

 

そこから、

以後、識別名を災厄ルズローシヴ=レレイとする。

 

早い。

推定から災厄指定までが早い。

 

怖いです。

 

推定が識別名になった。

識別名が任務になった。

任務が消滅術式になった。

 

怖すぎる。

 

私は前回「はい」を押しました。

消滅術式を発動しました。

その根拠が推定でした。

 

え?

 

推定で私に押させたんですか?

 

やめてください。

いや、ゲームとしてはわざとそういう構造にしているんでしょうけど、やめてください。

 

 

そして次の記録です。

 

発話者数に関する補助記録。

 

主観測記録では発話者一名。

ただし、複数の補助観測において二名の共鳴個体を確認。

発話者数については記録間に差異あり。

確定不能。

 

そこ確定して。

 

一人か二人かは重要では?

 

侵入者の人数ですよ。

天界に濁りが広がった原因とされる事件ですよ。

そこ確定して。

 

セノアくんも「そんな大事なところが?」と言っていました。

本当にそうです。

 

そしてさらに古い断片記録が出ます。

 

二名の輪郭、重複。

融合、または単一個体化。

 

つまり、発話直後、二人の男が融合。

融合?

 

すみません。

私は百合を見に来たはずなんですが、二人の男が融合した記録を読んでいます。

 

何?

一人だった記録。

二人だった記録。

その両方が矛盾しない可能性が出てきました。

 

発話前、または発話時には二人。

発話後には一人。

 

だから、ご本人達。

 

ここでライラさんの言葉が戻ってきました。

 

「ご本人達」ってそういうことだったんですか?

一人でもあり二人でもある、みたいな話なんですか?

二人で一人なんですか?

 

分かりません。

 

分かりませんが、怖いです。

 

あと、高密度水属性共鳴。

水。

ここで水です。

 

ルネアちゃんが「真名みたい」と言っていました。

水の宝玉編で「親愛なるルズローシヴ=レレイへ」が出ました。

そしてここで、高密度水属性共鳴です。

 

何ですか。

偶然ですか?

 

友人に「これ水属性なの意味ある?」と聞きました。

友人は「進めて」と言いました。

 

進めてで済むと思うな。

 

しかも、濁り反応だけじゃありません。

 

浄化反応および濁り反応を同時検出。

浄化反応も出ていたんですか?

 

じゃあ、なぜ濁り発生術式と推定したんですか?

セノアくんの「なんで?」が全部です。

本当に、なんで?

 

もちろん、濁りが天界に広がったなら危険なのは分かります。

それは分かります。

でも、同時に浄化反応も出ているなら、片方だけを見て「濁り発生術式」と決めていいんですか。

 

よくないのでは?

 

リシェラちゃんが、

「でも、片方だけ見るのは違う気がする」

と言いました。

 

そうです。

片方だけ見るのは違う。

 

この話、ずっとそうじゃないですか。

 

リシェラちゃんは「出生義務違反者」だった。

でもそれは片方だけの呼び名でした。

 

人が減っているという問題は本当だった。

村が寂しくなっているのも本当だった。

地のおじいちゃんも言っていました。

 

人間と天族は愛し合いすぎた。

人の子は、人と人の間にしか増えぬ。

 

問題は本当です。

でも、だからリシェラちゃんの身体を使っていい、は違う。

 

ルズローシヴ=レレイも同じなのでは?

濁りが広がったのは本当。

でも、だからルズローシヴ=レレイを災厄として消していい、は違うのでは?

 

問題が本当であることと、その解決策が正しいことは同義ではない。

 

やめてください。

いや、やめないでください。

 

そしてリシェラちゃんの台詞。

「天界って、間違えるんだね」

これがきつかったです。

 

責めていないんです。

怒鳴っていないんです。

ただ、見つけた事実として言っている。

 

天界って、間違えるんだね。

エオルミアちゃんにはかなり刺さったと思います。

 

そりゃそうです。

エオルミアちゃんにとって天界は、正しい場所だったはずです。

地上より遠く、静かで、記録があって、秩序があって、任務を出す側だった。

 

でも、その天界が間違える。

しかも、ただの小さな間違いではなく、誰かの名前を災厄として扱うかもしれない間違いです。

 

リシェラちゃんは続けます。

地上も間違えた。

あたしのこと、罪人って呼んだ。

 

ここで全部繋がりました。

 

地上も間違える。

天界も間違える。

正しい場所なんてない。

だから、ちゃんと確かめないといけない。

 

エオルミアちゃんが、

「確かめます」

と答えたのが良かったです。

 

これはもう任務の返答ではないです。

天界への忠誠でもないです。

リシェラちゃんの言葉を受け取って、自分で決めた返答です。

 

そして最後の総合所見。

 

発話者の目的、不明。

発話語句の術式構造、未確定。

濁り拡散との因果関係、推定段階。

ただし、天界への影響甚大。

再発防止のため、当該語句および関連反応を災厄指定。

詳細調査は上位機関へ移管。

 

未確定。

推定段階。

書いてあります。

ちゃんと書いてあります。

 

未確定で消すな。

推定で消すな。

本当に。

 

天界への影響が甚大だったのは分かります。

危険だったのも分かります。

再発防止が必要なのも分かります。

 

でも未確定です。

推定段階です。

 

それを災厄指定して、最終的に「消滅させよ」まで行くのは怖すぎます。

 

そして出ました。

上位機関へ移管。

便利な言葉です。

 

ヴェルノさんも「便利な言葉だ」と言いました。

本当に便利な言葉ですね。

嫌です。

 

全記録を見るには上位承認が必要。

エオルミアちゃんの権限では一部まで。

 

つまり、まだ隠されている。

やめてください。

でも見せてください。

 

ここでリシェラちゃんが「記録じゃなくて、場所を見に行くのは?」と言うのが良かったです。

 

記録ではなく、痕跡へ。

言葉ではなく、場所へ。

 

この子、本当に物語を前に進める力があります。

エオルミアちゃんが記録を読む子なら、リシェラちゃんはその外へ連れ出す子なんですよね。

 

そして次の目的地。

 

境界層観測塔。

 

封鎖区域です。

封鎖区域って、だいたい何かあります。

セノアくんが言っていました。

オルセイくんも否定しませんでした。

つまりあります。

怖いです。

でも行きます。

 

ここで本編感想は終わり……かと思ったら、イベント後に資料メニューを開いたら、エオルミアちゃんの調査履歴が追加されていました。

 

やめてください。

見ます。

 

検索履歴。

 

災厄ルズローシヴ=レレイ。

消滅術式 必要宝玉。

地上派遣 手順。

 

 

初期エオルミアちゃんです。

 

この頃のエオルミアちゃん、完全に任務の子です。

災厄を消すために必要なものを調べている。

地上へ降りる手順を調べている。

 

でも次の履歴。

 

出生義務 例外規定。

人間 天族 子を成す 前例。

女性同士 恋愛。

女性同士 子を成す 方法。

真名とは。

親愛なる 意味。

ルズローシヴ=レレイ 手紙。

 

待ってください。

 

検索履歴で成長を見せるな。

 

泣きそうです。

 

そして、

人間 天族 子を成す 前例。

 

これ、地のおじいちゃんの話を聞いた後ですよね。

人間と天族は愛し合える。

でも、人の子は人と人の間にしか増えない。

その問題を、エオルミアちゃんはちゃんと調べていたんですね。

 

さらに、

女性同士 恋愛。

かわいい。

 

いや、かわいいと言っていい状況ではない。

でもかわいい。

 

リシェラちゃんが「女の子の方が好き」と言った後ですよね。

理解しようとして調べたんですよね。

 

そして、

女性同士 子を成す 方法。

 

待ってください。

いつ調べたんですか。

 

リシェラちゃんに言いましたか。

言ってないでしょうね。

言いなさい。

いや、言ったらリシェラちゃんが大変なことになる気もします。

 

エオルミアちゃん、保留と言われたことを裏で調べていませんか。

真面目。

不器用。

かわいい。

 

そして、

 

真名とは。

親愛なる 意味。

ルズローシヴ=レレイ 手紙。

 

ここも良いです。

 

引っかかっていたんですね。

ルネアちゃんの「真名みたい」も。

手紙の「親愛なる」も。

ちゃんと調べていたんですね。

 

エオルミアちゃん、言葉にできない違和感を検索履歴に残すタイプです。

 

好きです。

 

最後の履歴。

 

消滅術式 停止方法。

発話後 因果関係。

推定指定 解除。

ルズローシヴ=レレイ 発話者 二名。

境界層観測塔 封鎖理由。

本人達 探索方法。

 

最初は「消滅術式 必要宝玉」だった子が、今は「消滅術式 停止方法」を調べています。

使命の器だった子が、制度の解除方法を調べています。

 

推定指定 解除。

 

泣きそうです。

消す側だった子が、指定を外す方法を探しています。

 

そして、

本人達 探索方法。

 

ライラさんの言葉をそのまま検索している。

かわいい。

いや、かわいいと言っていい状況ではない。

でもかわいい。

 

「本人達」で検索しているんですか。

それで出るんですか。

 

でも、エオルミアちゃんらしいです。

 

聞いた言葉を大事に持って帰って、そのまま調べる。

意味が分からないから、分かる形にしようとする。

それが最初は任務のためだったのに、今は誰かの名前を消さないためになっている。

 

良いです。

 

この検索履歴だけで、エオルミアちゃんがどれだけ変わったか分かります。

 

災厄を消すために調べていた子が、

リシェラちゃんを理解するために調べて、

ルズローシヴ=レレイを消さないために調べている。

 

すごい。

怖い。

好きです。

 

次は境界層観測塔です。

封鎖区域です。

絶対に何かあります。

 

怖いです。

でも進みます。

 

「進めて」で済むと思うな。

 

でも進みます。

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