阿耨多羅と共に   作:ア〇ルホルン考えた人天才すぎ

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ルブリスアノクタも好きで、ガンダムフレームも好き!
でも世界観とか違いすぎて……うーん(._.)

というところから生まれた駄作でございます。


メザメの時

 ”厄祭戦"。

 この言葉を聞けば、わたしが転生した世界がどこなのか、わかるのではないだろうか? 

 まあそもそもの話、転生だなんて眉唾な話を信じるのか否かっていう話でもあるんだけども。

 

 というか、勘違いしないでもらいたいのは、別にわたしだって全面的に信じてた訳ではないということ。

 所詮はサブカルチャー、娯楽として楽しむためのアイデアに過ぎないって思ってたんだもの。

 

 ……でも、実際こうなっちゃうと(・・・・・・・・)信じるしかないというか、否定の余地がなくなっちゃったというか……

 それこそ、神様かなんかの意地悪でも働いたか疑いたくなる気分で毎日息してます。

 

 けど、さすがに性別変えるのはやりすぎじゃない? とはわたし常々思ってるのよね。

 おかげさまで内面でもこんな口調になるまで躾られちゃったし……見た目がすこぶるいいのがプラスとはいえ。

 

 まあでも? おまけのおまけに付けられた転生先が転生先なせいで、そこら辺のプラスも大きくマイナスに振り切っちゃってるんだけども。

 

「本当、1人の時くらいのびのびさせて欲しいわ……」

 

 男口調で話そうものなら、どこからともなく使用人が出てきて告げ口報告してくるの本当腹立つ……

 どっから出てきてんだよ!? おまっ、いてこましたろかっ!? って叫んじゃったこともあったし……あー、やっぱりあの時のことは思い出したくない……

 

 転生したら女の子ってだけでもストレスMAXなところに、鬼講師が山のように押し寄せて来るものだから、常時限界突破サバ〇バーで泣きそうなのよ。ってか事実泣いたし。

 

「お父様も、お母様も……いなくなっちゃったし……」

 

 原作ではどうだったか知らない。

 そもそもそんなに描写されてなかったし、外伝とかは全然追えてないもの。

 

 ……けどひとつ確かなことは、この世界ではそう(・・)だということ。

 

 わたしのお母さんとお父さんは、不幸な事故(・・・・・)によってこの世を去ってしまったのだ。

 

 あれ以降わたしは、周りの人間が誰ひとりとして信用できなくなってしまった。

 わたしの知る物語において、この家を含む組織が敵という立ち位置にいたのも理由のひとつ。……でも、最たる理由はまた別にあった。

 

 ……()だ。

 

 わたしに近づき、慰めの言葉をかける使用人。

 表向きには耳障りのいい言葉を吐き、その裏では一様に腹へと一物を抱えた顔を見せる士官達

 媚びを隠そうともせず、これからの値踏みを始める取引先。

 

 未だ当主として前に立つ祖父が隣にいて尚それなのだ。いったいぜんたい誰が信用できるのか。

 

 悲しいことに、頼り祖父ですら裏で何らかの暗躍工作に手を染めているときた。

 

 こうして、10代の少女としてのわたしは、"俺”という牙を常に研ぎ続けることを余儀なくされたのだ。

 

 他の家がどうかは知らない。

 比較的歳の近いアルミリアの例を考えれば、少なくともボードウィン家ならば安泰だったのかもしれない。

 

 でもそれは所詮タラレバの話に過ぎない。

 失われた人は帰ってこない。

 もう二度と、2人の笑顔を見ることは……叶わない……

 

「もっと早く、話しておけばって……」

 

 前世の記憶を持つ転生者だということは、両親には伝えていなかった。

 伝えてどうなる? なんて思いもあったし、受け入れられなかったらどうしようなんて恐怖もあった。

 気持ち悪がられる様を想像して、それだけは嫌だって立ち止まって……結局、そのまま……

 

 ”大切な人は失ってから気づく"

 ”後悔先に立たず"

 まさにその通りだって思った。

 

 ……だから、わたしは2人の墓の前で誓った。

 これからは、自分に後悔しないように生きるって! 

 

 見ててね。

 お母様の言う通り、わたしはわたしのやりたいようにやってみせるから。

 お父様が教えてくれたように、信じられる友人を作ってみせるから。

 

 最後に花束と祈りを添えて、そこからわたしは動き出した。

 

 最初に求めたのは力――ではなく、人脈。

 でもこれは思ったように行かなくて……

 

 世間知らずの子供だって見られているからか、どいつもこいつも無意識だか意識的だかは知らないけど、総じて見下してきたのが大変腹が立った。

 

 見た目は子供でも頭脳は大人。

 お前らの魂胆なんか見え見えなんだよバカがって言ってやりたい気分だったわ。

 

 そんなろくでなししかいない腐敗組織の中から、極々一部の信頼できる士官を見つけ出すのは至難の技だった。

 人間、甘い蜜を吸って生きていたいのは本能だものね。

 あれだけ汚職が広がりまくっていればさもありなん。

 

 わたしの手足へと加わった者たちへと命じて、今度こそはと確保に動いたのが力。

 

 流石にグレイズを持ってくるのはあれだから、頑丈さと整備性がウリで、尚且つ比較的手に入りやすいロディ・フレームを狙ったんだけど……色々と想定外が重なってしまって……

 

 ・ガンダム・フレーム×1

 ・ゲイレール×3

 

 こうなっちゃった……

 いやいや、百歩譲ってガンダム・フレームはヨシとしてもゲイレールはヤバくない!? 今でも訓練機とかで運用されてるって話聞いてるんだけど!? 

 

 というか、どう考えてもロディ・フレームとかの方が簡単そうなのによくこんなの持ってきたわね!? 闇市場コワイ……

 

「安価で確保も楽ですからね。逆を言えば海賊や傭兵組織に買い叩かれ易い部分は否定できません」

 

「お嬢の嫌う裏金目的の士官さん方は、そういう所もチェックしてたりするのが多いんでね。下手なところは手を出さないのが吉ですよ」

 

「"灯台もと暗し”なんて言葉もあります。逆に目を向けないところに手を伸ばしてみたら……って感じでした」

 

 以上、4機を買い漁ってきた部下3名の言い訳である。

 ま、まあ納得できる言い分ではあったけど、普通に考えたら何やってんだって話だし、しっかりと叱るところは叱らせてもらった。

 ガキが……舐めてると潰すぞッ! って感じの性格じゃなくてよかったのが幸いしたわ。

 

 話し合いの結果、ゲイレール3機は偽装しての運用が決定。

 ガンダム・フレームに関しては……えー、こっちも申し訳ないんだけど、万が一を考えるとそのままで運用するのはリスクが伴う訳で……改修と偽装を実施することになった。

 

 わたし自身は立場上表立って動けないから、殆ど部下たち任せになるところだったんだけど……せっかくだからとガンダム・フレームの改修案を出させてもらったのよね。

 

 ダメ元の我儘だったんだけど、案外部下たちからの受けはよくてそのまま採用。

 わたしの容姿(・・)()に見合う呪われた悪魔(ガンダム)へと生まれ変わることになった。

 

「これが、本物のMS……ガンダム……!」

 

 興奮交じりにコンソールを操作し、システムを立ち上げていけば、起動音と共にモニターへと映し出される文字と紋章。

 

GUNDAM FRAME TYPE

FURFUR

ASW-G-34

 

 ――が、如何にもなその表示は一瞬でかき消され、また新たなる文字列がモニターに表示される。

 

IMITATION GUND-ARM

LFRITH ANOCTA

AVP-03

 

 ……そう、ルブリス・アノクタ。

 これこそが、今回手中に収めたガンダム・フレーム、フルフルの新たなる姿。

 雷や嵐を巻き起こすという逸話から想起した改修案の正体という訳。

 

 そして、そのルブリス・アノクタを駆るわたしこそが――! 

 

「ヨシカ・バクラ……ううん、――ハイギア! ヨシカ・ハイギア、ルブリス・アノクタ、出るわ!」




ゲイレールくんたち含めて、機体設定などはまた後ほど
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