サブ適
あ、誤字報告の方ありがとうございます!
自分でも最低限見返しして、おかしな所がないか、ここもう少しつけ足せるかと見て回ってなるべく誤字を少なめにしてますが、それでもどうしても漏れは出てしまうもの。なのでこうした報告をしてもらって本当もうありがとうございます!
誤字報告が当たり前だと思わず、出来る限り無くしていく所存!むしろ報告されないのが当たり前…。本当…ありがたやありがたや……
「司令官さぁぁん!!これすぅぅごぉぉいですよぉぉ!!」
「おわぁぁぁぁ……。またなんちゅーもんを……」
明石さんが来てから、妖精さんとの共同で作品を作り始めていた。
工作艦と言う事なのだが、どうやら明石さんは妖精さんの言葉を理解出来るらしい。一部の妖精さん達は《人間さんが作った艦娘だから、少し特別なのかもしれない》なんて言って居たが、造り手によって性能差出ちゃったら、なんかこう…違うんじゃないか?
そしてそんな明石さん、現在は妖精さんとの共同作品の一つ、陸型ロボットをガコンガコン動かしていた。
ちなみにこれは初めてじゃない。前に作ったやつは急に爆発してとんでもない目にあった。コックピットからスパーンっと吹き飛ばされたときは、もうダメかと思ったよね。うん。ぶっちゃけその後が大変だった。
倒れてる俺に全速力で駆け寄ってくる吹雪ちゃんに、明石さんを砂浜に正座させ、説教してる響ちゃん。
『違うんですぅ…。よかれと…よかれと思って…制御装置が…装置がぁ…』
っと反省しながら違うんですと弁解してる明石さん。遠くの方で呆れた表情で
『本当二毎度毎度…騒ガシイ提督ダナ……。』
っと、すっかり馴染んだヲ級が自立型迎撃装置を取り下げる。ちなみにこの装置は妖精さんが開発したヲ級専用の装備だ。
受ける時のヲ級は…なんだか、可哀想だったな。
装備自体は文句は無いのだろう。ただ未だにヲ級は艦娘と深海棲艦に線引きをしている為、艦娘側である妖精が作った物を装備するのに躊躇っていた。
だが、妖精さんの子供のよう眼差しに渋々受け取っていた。
『オマエノ所ノ妖精ガ、マトモナ訳ナイヨナ…』
なんて、釣りしてる時に言われた。なんで俺の責任みたいになってるんですかね……。
そもそも吹雪ちゃんの面倒見たり響ちゃんと釣友になってる時点で線引とはってなってるが、本人が線引と言ってるから触れないでおく。
「司令官さんもどうですかー?!意外と気持ちいいですよ!」
「また爆発しそうだからパス」
「もー!あれはちょっとしたミス!ミスですから!」
そのミスで俺は砂浜で吹き飛ばされたんですけど。貴女実は反省のはの文字も無いよね?
まだ響ちゃんの説教だから事なきをえたわけだが、君はまだ吹雪ちゃんの
「それにちゃんと冷却装置も取り付けたんですよ?!ここまでして爆発なんてそんなこと♪」
その瞬間、ロボットからけたたましい音が聞こえてくる。なるほど、コレが俗に言うフラグ回収と言うやつか。
「じゃ、俺は用事を思い出したから、程々にな」
「えっ!?ちょっ!!」
くるっとまわれ右して歩き出す。後から凄まじい爆発音がするが気にしない。『うわぁぁぁん!!また失敗したんですかぁぁ!?』なんて声が聞こえてくる。
「……。いいんですか?あんな好き勝手させて。」
鎮守府の方から歩いてきた吹雪ちゃんが、そう眉間にシワを寄せて俺に聞いてくる。
明石さんは極力外に出ない。出るときはああした作品を試運転だったり俺にお披露目したい時だ。
それ以外は基本的に妖精さん達の工房で一日を過ごしてる。彼女の熱い要望で明石さんのお部屋は妖精さん達のラボに二階を作り、そこで寝ている。
明石さん自身、静かなお部屋より基本的にワチャワチャしてるほうが落ち着くらしい。それに元が工作艦と言うこともあり、技術組の妖精さんラボは居心地が良いのだろう。
そして、吹雪ちゃんがシワを寄せる理由。それは彼女の行為や態度のせいだろう。
これは響ちゃんにも言える事だが、彼女達は過酷な環境で生き抜いてきた。今でこそ俺といっしょに居て毎日好きな時間に寝たり起きたり、食べたり出来る環境が当たり前になってきてるが、少し前の彼女達からは想像もつかないような生活だろう。
だからこそ、明石さんのような俺が製造した艦娘は、その過酷な過程がなく最初っから自分の自由に動けるのに少しの苛立ちを覚えてるんだろう。『何も苦労を知らないくせに』と。
「吹雪ちゃん」
「…分かってます。司令官さんは優しいですし、彼女に苛立ちを露にしてる私は未熟者だってのも。…でもやっぱり、今までが色々、そう、色々あったせいもあって……。…違う。それは私を正当化させる為だけの惨めな言い訳に過ぎない…。司令官さんを困らしたくないのに…未熟な自分がそれを…あー…やだ…やだぁ!…嫌わないで!…違うんです…こんな面倒くさいこといいたいわけじゃなくて…ごめんなさい!…ごめんなさい…嫌わないで…嫌わないで…」
最近吹雪ちゃんは情緒が不安定になりがちだ。吹雪ちゃんも色々悩み事を抱えてるって証拠だ。
だからこそ、俺はいつも通りに接する。
「なぁーに言ってるの。嫌うわけないじゃないか。ほら吹雪ちゃん?ぎゅ~♪」ギュッッ
「ぁ……♡」
ポロポロと溢れる涙を全部掻っ攫うように、正面から抱きしめる。頭をポンポンっと落ち着かせるようになでる。
「そりゃ、いきなり慣れろって言うのは酷だし言わないさ。でも、吹雪ちゃんもそういう感情が芽生えるのは仕方がない事なのは分かる。分かるけど!…許してほしい…かな♪」
ぶっちゃけ俺が吹雪ちゃんに寄り添えられる言葉なんて何一つない。ただ土下座でも何でもして、「それでも許してほしい」と懇願することしかできない。
「恨んでてもいい。何も知らないくせにと思っててもいいから、それでも許してやってほしい。恐らく本来は、あぁやってのびのび暮らしながら、出没した深海棲艦を倒すのが本来の形なんだと思うんだ。だから…許してほしい。そのかわり吹雪ちゃんも何か思う所があったら何でも言ってくれ!俺が可能な限り何でもしちゃる!」
まぁ、艦娘に俺がやれることなんて特に何もない気がするけどな。戦闘面の事は妖精さんの専売特許だし、訓練なんかはヲ級がしっかりしてるし、メンタルケアや話し相手なんて、それこそ今じゃ俺以外に響ちゃんや妖精さん達が居るし…あれ?俺ひょっとして何もできない奴なんじゃ……?
「うぐっ…うっっ…出来る限り…本当なんでもします…!」
吹雪ちゃんは自分を未熟者というが、むしろ俺のほうが未熟者なんです。本当にありがとうございました。対あり。
「何でも……何でも…………ですか…………?」
「はい、もう可能な限りさせて頂きます。もう、ハイ」
「何でも………♡♡…はいっ♪司令官さん…ありがとうございます♪お陰で冷静に……。…♡ううん♪今後の方針が決められました♪」
「え…あ、ほ、本当?」
「はい♪…まずは明石さんの事。確かにヤキモチだったり、嫉妬があったのは事実です。…でも、それでも彼女は決して遊んでるわけじゃないっていうのも分かってます。最近、彼女が私達の装備を点検してくれてるんですが、それはもう使いやすくなってます♪それにこの間一緒にお昼を食べてる時も、色々アドバイスしてくれましたし♪」
「ん…?おっ……?そ、そう……なの、か…?」
え?お昼一緒に食べる仲なの…?あれ?これ単純に俺の勘違い?早とちり……?いやでもしっかりヤキモチや嫉妬してるって…
「でも…♪はいっ♡もう解決しました♪言質も取れちゃいましたし♪もう大丈夫です♪」
言質…?なんか俺言ったっけ……?
「ん…?お、おう…?そ、それならよかった…のか…?」
「はいっ♪それでは!…あっ、司令官さん♪」
俺から離れ、歩き出す吹雪ちゃんが足を止める。くるりと振り向くと眩しすぎる笑顔でニコっと俺の顔を見据えてくる。
「待ってて…下さいね♪ちゃんと司令官さんに相応しい
「んおっ…?お……おうっ!立派な艦娘になってくれよ!かっこいい吹雪ちゃんも可愛い吹雪ちゃんも、帰る場所はここだ!」
「♪♪っ…はいっ♪私の帰る場所は
「おう…?おう!そうだぞ!」
なんか含みがある言い方を所々していたが…そもそも吹雪ちゃんも響ちゃんもここが帰る場所だよな…?あれ?俺の勘違い?
「♪それでは♪司令官さん♪また夕暮れ時に♪」ペコ
軽くお辞儀をして、吹雪ちゃんは明石さんの方に歩いて言った。後からその姿を見ていた。明石さんのニヤケ顔から一瞬で真っ青になると『ひぇ…』という小さな悲鳴が聞こえた気がした。
「…だーから言っただろうに。吹雪ちゃんを怒らせるなと…」
まぁ、言ってないけど。
「ずるいっ…」ヒョコッ
「どっから出てきてるんだ貴様は」
茂みの中から急に現れた響ちゃん。頭…というか、ベレー帽に葉っぱ乗っかってますよ。
「提督、僕もその権利ほしい」
「けん…り……?なに…なんの?」
そう言うと、ずいっと顔を近づけてくる。近い近い近い
「僕にも、提督の何でも権利がほしい」
「可能な限りって条件付きなん「ほしい」え…あっ…はい。」
「はいって言った?ねぇ、いまはいって言ったよね?」
「言った、言った言ったから、近い。とりあえず近い。一旦距離を…」
「やだ。そのまま抱きしめて。吹雪ちゃんには出来て、僕には出来ないのかい?」
なんだ今日の響ちゃんは。圧が凄い。
「え、えと。は、はい。」
「もっと」
「えっ?」
「もっと強く!!」
「は、はいぃ!?」ギュゥゥゥ
急に声を荒げるなびっくりするだろ!…ってあれ?
「響ちゃん…?大丈夫…?結構強めに…」
「はへぇぇ…♡」
「…響ちゃん?」
なんかぼーっとしちゃった。ちょっとゆすってみる。
「はへ…?♡……はっっ!?////」
我に戻ったようでよかった。それはそうとすんごい勢いで俺から離れてしまった。
「えと…お気に召したでしょうか……?」
「っ?!///…。あ、あり…ありがとう//そのっ…元気…//もらえた……///っっ〜〜!//そ!それじゃ!僕もう行くね!?///」
っと、現れた茂みの方に逃げるように走っていた。途中『あいたっ!?いっっ…たぁぁ……』なんて弱々しい声が聞こえたような気がした。
「…うん!今日もみんな元気でいいね!」
《アホだ》
《アホがいる》
《人間さんはそれでこそ人間さん♪》
《はぁ…艦娘達が可哀想に思えてくるよ……》
《いま来たけど、何これ…?え?どういう状況?》
《いつもの人間さんと艦娘のやり取り》
《あ〜〜………可哀想に、吹雪ちゃん、響ちゃん》
何故か遠目で妖精さん達が俺を哀れな人をみる目で見つめながらヒソヒソ話していた。最近妖精さん達からの視線が冷たい…。話すと普通なのに、吹雪ちゃんや響ちゃん、あとヲ級ちゃんや明石さんとの会話後に見かける妖精さんは、酷く冷たい目をしていらっしゃる…
妖精さん
最近分かったことは、人間さんはたらしだということ。しかし本人はそのことにきずいてはいないという現状に妖精さん達の中では『まぁーた艦娘堕としてるよ』という感情に。
明石
最初のヲ級との顔合わせの際に思った事は、珍しい格好の艦娘だなぁという感覚に。司令官からの『こちら、深海棲艦のヲ級ちゃんね』と紹介された瞬間泡吹いて倒れる。性格はすごく真面目で、艦娘の整備の補強やヲ級さんの整備まで完璧にこなす。しかし機械オタクなため、たまに弾ける。たまにじゃなく毎日はじける。
吹雪
メンヘラなのかヤンデレなのか分からない方向に行き来する少女。言質を確認し、ウキウキでこれからの人生計画を練る。最初の目標は、深海棲艦の殲滅である。
『ヲ級さん…?いやいや、あの人は私の師匠ですよ?深海棲艦じゃないです』
響
吹雪ちゃんと提督のイチャイチャを茂みから盗み聞きしてた。我慢できなくなり半ば暴走。しかし彼女にとって大変最高な成果を持ち帰る。
『何でも…♡何でもぉ…♡うへへ〜♪』
普段クールな彼女だが提督が絡む案件は、彼女のクールな仮面を根こそぎひん剥く。
ヲ級
なんやかんや一番の苦労人なのは、妖精さんを抜いたら彼女なのかもしれない。提督に対する認識への教育。吹雪ちゃんへの対深海棲艦への教育。釣友の響ちゃんには、釣りのちょっとしたレクチャーなど。後、鎮守府内での提督混じりのトラブルには、基本的に彼女が先に駆けつける。
『…別二、好キデヤッテル事ダカラナ。…母カラノ命令…?無視無視。私ニハ提督サエ居レバモウ何モ要ラナイ。』
人間さん
だいたいの騒動の中心はコイツ。一番好き勝手に生きてる。
少し前から妖精さんに頼み込んで作ってもらった『海上歩行動作装置』なる物で響ちゃんや吹雪ちゃんに教わりながら海の上で歩く練習をしてる。本人曰く『みんな楽しそうに海で遊んでるから、いいなーって。』
遊びではなく訓練ですバカたれ。ヲ級からも指導を受けてる。ここでも大活躍ヲ級ちゃん。