へっwタイトル適当すぎて草
温度さよ
まぁ、もともと2,3話書いて飽きると思ってました。気づいたらもう5話目ですよ。コレ。
「ん〜…なかなか釣れない物ですなぁ…」
今日は早朝から裏庭で釣りを嗜んでおります。
クラゲ女さん、改め深海棲艦ヲ級さんとの遭遇以降、吹雪ちゃんが俺から離れてくれなかった。
おはようからお休みまでずっと側をついて回ってくるようになり、しまいにはお風呂やトイレにもついてこようとしてきていた。さすがの『まぁ、何とかなるやろ』と後先考えない人生を歩んで来た俺も、流石にこれはイカンでしょって事で話し合い。
妖精さんからの説得もあり、何とか吹雪ちゃんのピクミン状態解除に成功した。
もう、すごかったんだから。かれこれ数週間、ずーーっと俺から離れなかったんだから。可愛い女の子に四六時中つきまとわれるってのは、今まで非モテの人生を歩んで来た俺からしたらとても嬉しいものではあるけど、数週間は流石の俺でも答えたものがあった。
説得期間の時も…最初なんてすごかった。
『どうしてですか…?私じゃ…私じゃ司令官のお力になれませんか…?な…直します…直しますから!司令官がいつだって頼れるように…ダメなところ!全部直しますから…言ってください…!言葉遣いですか…?お料理…?お料理!!もっと手のこったお料理が食べたいですか…?!』
別に直さなきゃならない所なんてない。むしろ、非の打ち所すらない完璧美人にさらにあれもこれもって、それこそクズ男に成り下がってしまう。
『まさか…ご奉仕……!?//あ!あのあのその!//か、艦娘として人類の為にって…そ、そそそ、そう言うこと……もっ!?////も、ももも!もちろん!?知識としては知ってますが…まだ!まだ!!//こ、心の…準備が……////』
言ってない言ってない。それにね?いくら艦娘とはいえ、見た目10代の娘に俺みたいなおじさんがね?そのぉ…ね?絵面完全に完全犯罪なわけで。許される領域をはるかに超えてまして。
とまぁ、色々凄かった。吹雪ちゃんの想像力もだが色々言葉に出てくるあたり地頭と言うか、そう言う偏った知識を沢山持ってるんだなぁとか、色々感心してたんだけど、悟られたのか妖精さんに
《人間さん、とりあえずここは僕達に任して…?人間さんはできる限りでいいから、僕達なサポートお願いね…?》
なんて言われた。今でも思い出されるなぁ…。妖精さんの《違う。今感心に浸ってる場合じゃない》と言わんばかりの呆れたような、冷めたような目。あれは心に来ますよ。
そんで、妖精さんの通訳として心空っぽにして受け答えをして…後日しっかりメンタルケアを妖精さんがしっかりして、どうにか事なきを得ました。
少なくとも俺は何もしてない。一番の元凶が一番何もしてない。いやだって…ねぇ?なんて言えばいいのさ。
『吹雪ちゃんは俺の為にいつも頑張ってくれてるよ。いつもありがとう』
ってか?そんな物は常日頃伝えてるしあの場で言った所で状況を悪化させるだけだし…
『俺が悪かった』ってのも違うし?なんか俺不貞腐れてるみたいになっちゃうし?分からん。
「なぁ、君もそう思うだろう?」
『今ノヲ聞イテ、私ハイッタイドウシロト…?』
「ほら、元凶その2として、元凶その1に対してこうね?」
『全部オマエガ悪イ』
「ん〜〜★辛辣★」
再び自由の身になり、完全に妖精さんから畑仕事をぶんどられ釣りしかやることがなくなった俺の暇つぶし相手になってくれてるヲ級さん。ちゃっかりクラゲ頭は取り外されてる。アレかわいいのに。
『ソモソモ、艦娘ノ態度ガ正常』
「何だって!?それじゃーまるで俺が正常じゃないみたいじゃないか!」
『事実ソノ通リダロ……』
「ガッテム!!」
ウッソ…。これでも人並みに常識を持ち合わせてるつもりでいたのに…。
一体全体俺のどこが正常じゃないというのだ…?
『存在ソノモノ』
「俺の存在を否定シヌンデ…」
『否定ハシテナイ。異常ナダケ』
「それはもうただの悪口」
『スマナカッタ』
「心にも思ってないだろ貴様」
呆れたように両手をヒラヒラさせながら『へっ』っと肩をすかして謝られても心には響かないんだぞ。
『ソレナラ、尚更ワタシトコウシテ交流シテテイイノカ?深海棲艦ハ敵ト分カッタダロ?』
「敵とか味方とか以前に、同じ言語で会話出来るんだから、会話するでしょ。無理なら話さないし、関わらない。人ってそういうもんじゃね?」
『……。…ワタシガ人ダト?』
「人でしょ。深海棲艦も艦娘も同じ。人の姿してて会話可能ならとりま話す。話してから決めればいい。話せない生物なんて、見りゃ分かるんだから。流石に俺のこの節穴な目も、会話可能か不可能かの判別ぐらいなら出来るぞ」
特にドヤれる内容じゃないがドヤってみる。すんごい冷めた目をしてらっしゃる。ココロ君に来ますよ
「あと、危なかったら妖精さんが止めに入るでしょ。あの子達、普段は自由気ままに生活してるけど、危ないことにはちゃんと慌てて飛び出していくし。」
前回とは違い、俺がヲ級と話してても慌てる素振りすらない。何なら妖精さん同士でバドミントンやってるよ。自由だな。
『……。随分ト、信頼シテルンダナ。』
「?もちろん。それに他人事のように言ってるけど、俺はヲ級、君も信頼してるからな?」
『…ワタシモ…?』
「当たり前だよなぁ?そもそも、信用してなかったらこうしてのんびり釣りしてないし。お前の分の釣り具も用意してないしな。」
ちなみに釣り具は妖精さんが作ってくれました。もう本当に妖精さん様々ですよ。今度ポテトフライ作っちゃる。
あ、そう言えばこの間吹雪に妖精さん達と晩餐してる所見られたんだった。凄い勢いで詰め寄って来て
『私の分は?私、この事知らなかったです』
もうね。詰め寄り方がガチだった。ちょっと怖かったもんね。その後の妖精さんは常に夜はソワソワしながら今か今かと待機していたのに、その一件があってからというもみんな小言で
《し、しばらくはおとなしくしてよう…。》
《う、うん。僕達もちょっと浮かれてはいたからね…。》
《人間さーん!また美味しい料理期待してるからねぇー!》
っと、夜集まっていた妖精さんは姿を消していった。いや別に存在はするんだけどね。ちょくちょく畑の事で夜聞きに来るし。単純に背徳組の妖精さんが夜型ってだけなんだよね。
そんでもって、ヲ級もヲ級でちゃっかり俺の横で釣り具握りしめてるし。パタパタと足動かしてるし。もう動きすべてがかわいい。
……吹雪ちゃんにこの光景バレたら、いよいよ詰むだろうなぁ…。
『信頼…。信頼…♪信頼…カ…♪』
ニコッと笑った後、『フンフフン♪』と鼻歌まで歌ってご機嫌な蝶になった。…よく分からん。
「…もうお昼時か。時間立つの早いなおい。」
あれから3時間弱、小魚がちょくちょく釣れたおかげで裸ではない
『モウソロソロ戻ル時間ダナ』
そう。お昼は俺が作る決まりを勝手に作った為、お昼には鎮守府に帰らなきゃならない。遅いとどこからともなく吹雪ちゃんが生えてくるから、早めにきり上げなきゃならない。ヲ級もそれを知っているので、釣り具をしまいポンポンっといつもの定位置に戻す。なのだが…
「しかしこの釣った小魚。これじゃー数人の妖精さんしかお腹を満たせないんだよなぁ。かといって、リリースするのも勿体ない!…わかるね?ヲ級君。」
『ッ!……一番イイノデ』
「分かるようになってきてくれて俺は嬉しいよ!」
バックから即席のガスバーナーコンロを取り出す。立てかけのアミアミを乗せればホイ完成!
「これですよ。釣りは釣った魚をその場で食べて命に感謝するまでが釣りですから」
小魚を〆る。小型のナイフでザッと鱗を取り、食べられない内臓なんかを取り出す。
『ハイ、海水』
「ウイー」
バケツ1杯分の海水を汲み取ってきてかれたヲ級。俺はそのバケツを受け取り、身を軽く洗う。これで軽めの味付けも完了。
アミアミに魚を一匹一匹のせ、上から伝家の宝刀ほりにしを振るう
いい感じに脂が落ちる音がしてきたら、さっと小皿にマヨネーズと七味を用意する。
「んじゃ、ファーストはヲ級に譲ってやろう。おいしく食えよ」
『ハムっ!ンン〜♪ウンマァァ♪♪』
どうやら深海棲艦は艦娘と同じく腹は減るが、体を動かすのに必要なエネルギー源しか渡されないため、常に空腹状態らしい。
ヲ級はそれじゃ納得できないらしく、こうして味のついた物を食らうと恐ろしいほど蕩ける。
『ホドヨク乗ッタ脂…ソレヲコノ味ノ濃イフリカケニシロイトロトロノエキタイヲツケ食ベル…!赤イ粉ガ口ノ中ヲ程ヨク刺激シテクレル…!ハァァ…美味シイ…。ワタシハコノタメニ生キテル…。』
ほっぺに手を当て、目の中に星のマークすら浮かべ美味しそうに食べる。
最初の頃から思ったが、ただの塩おにぎりやただ新鮮な魚を焼いて食べさせてあげてるだけだと言うのに、凄い美味しそうに食べるなこの子は。
今度は手短に作れるサンドイッチでも持参してやるか。と言っても、ヲ級が神出鬼没の為用意した所で来ないパターンがある。
まぁ、そんときは近くで暇してる妖精さんにもあげれば喜んでくれるだろう。フードロス問題を何時でも解決できる。妖精さん様々だぜ。
「んじゃ!魚君たちも美味しく召し上がったことだし!」
パンっ!と手を合わせる。それを見たヲ級も同じく手を合わせる。
「ごちそうさまでした!」
『ゴ馳走様デシタ…。美味カッタ。』
命への有難さに感謝。コレ人として大事
その後、妖精さんの分と吹雪ちゃんの分のお昼ご飯を手がける。吹雪ちゃんは意外と少食。とはいえ、日課の海上訓練を終え、その後の計算の勉強や自分の知りたい勉強をこなしてる為、お昼ご飯はガッツリ食わせる。それでも女の子。食べ過ぎたら体重を気にするため、消化の良いものを中心にガッツリと。〆のデザートは糖分たっぷりとカスタードシュークリームでいっかな。
で、問題は妖精さん。一人一人は対した量を食べないが人数が人数の為、全員がつまめるような物を小分けにしてザッと作る。
意外と料理ってのは『何となく』で作れちゃうのよ!
「てめぇぇらぁぁぁ!!メシの時間だぁぁ!!」
畑組、ガッツリと色とりどりのおにぎり。鮭に昆布。変わり種から王道までをチョイス。
「皆〜、ご飯持ってきたぞー」
《わーい!人間さんのご飯だー!》
《やった!やったぁぁぁ!》
《いつもありがとうございます!》
技術組、作業しながらも片手で食えるようにスティック状に作ったサンドイッチ。ペースト状の味付けから、ゴロッとてりたまなど、それぞれの好みに合わせて作る。
「ご自由にお食べくださいっと…。まぁ、これでいいだろう。」
補修組。何かとカロリーを消化する子達だが、揃いも揃って甘党。その為、金平糖やシュガーラスク、一口アンマンと、甘党もこれにはニッコリ。
そして最後。俺の部屋を二つ跨いだ先の部屋。
「吹雪〜?俺だよー。飯食べるか〜?」
コンコンとノック。ドタドタ!!バタン!!という音が聞こえる。しばらくしてからキィィっとドアの隙間から
「し、司令官…?//あ、ありがとうございます…♪」ニコ
チラッと顔を覗かせ、片手でお椀を受け取る。まぁまぁの量だが、流石艦娘。…しかし、何故か少し顔が火照っていた。
「…?大丈夫か?あんまりコン詰めすぎるなよ?程々にな?」
勉強で頭を使いすぎたのだろうか。もう少し甘めに作っとけばよかったな。
「ぁ…//い、いえっ!お、お気遣いなくっ!お昼ご飯、ありがとうございます♪…そうそう、夜ご飯はハンバーグで大丈夫ですか?」
「最高だ!…楽しみにしてる!」ニコ
「あっ…♪…はいっ♪楽しみにしててください…♪ではまた後ほど…!」パタン
終始顔しか出してくれなかったけど、まぁ元気そうで何よりだな。
「んん!!はぁ…さて。今日のやること終了しちまったし…。昼寝でもすっか」
一度背伸びをして、俺は自室へと向かう。ベットに横になり…スヤァ………。
「くっ……ここまで…か………」
コーン色のベレー帽が海の上に落ちる。フラフラの足で、その元にいき、ベレー帽を頭に深く被る。
ベレー帽に染み付いた海水が傷跡に沁みる。それでもこのベレー帽を被るのは、私が私で要られるためだ。
「…クソみたいな人生だったけど……遂にこの時が来たのか…。」
長いようで…とても短い2年間だった。
銀色の髪が揺れる。
足はとっくに限界を超えていた。鮮血が視界を赤く染め上げる。
あぁ…沈む……沈んで……しまう……
海水に全身が浸かる。寒い。暗い……
あぁここも…暗い…。
私の居場所は、どこも暗い。唯一明るいのは、出撃したこの時だけ
『あ…あぁ…せめて……』
段々と薄くなっていく視界。その視界の隅に見える小さな太陽の光に、自身の小さな手を伸ばす
『明るい…場所で………』
人間さん
無事、畑仕事を完全に妖精さんから奪われる。完全にやる事がなくなり、釣りで時間を潰し、たまに妖精さんが作った物を許可したりしてる。本人曰く、料理は人並みに出来る程度だが、妖精さんからは恐れられている。なんせ、普通の人なら数十個の料理を同時並行で作るなんて不可能に近いからだ。本人的には『皆には、美味しい料理をお腹いっぱい食べてほしいから』という単純な理由。
ヲ級
今日も美味しい料理が食べれて幸せ。情報収集という任を口実に主人公と何でもない時間を過ごすのが何よりの幸せに。2回目以降のコンタクトがスムーズに行き過ぎて内心ビクビクしてる。
畑組
人間さんが一番大変そうな物を率先して無くそうと立ち上がった妖精さんという名の農家集団。全ての工程を全自動化させる為に、今日も彼女らは試行錯誤していく。
最近、ガスを発生させる副産物で高速成長剤なる肥料の開発に成功。これを妖精さんが耕した土に混ぜ込むことで、通常の収穫を大幅に短縮させる事に成功。野菜やお米の安定供給が確立した。問題はそれを保存する機械。それとやはり全自動化。
技術組
ありとあらゆる物を作る事に特化した妖精さんという名の技術者集団。プログラミングから設計図まで全部一から組み立て形にする。その功績は多岐に渡り、主に電気などの安定供給、配線の効率化や鎮守府の防衛力に力を入れている。艦娘の陸型装備は彼女らが手がけた初めてのプロジェクトでもある。最近許可されたプロジェクトは津波を自動で検知し、無効化する機能。原理は不明だが、完成間近である。
補修組
鎮守府内のありとあらゆる物を修復するために、安全ヘルメットを掲げたある一人の妖精さんから始まった補修部隊。道路整備、劣化場所の修復から毎朝の各部屋の清掃などを専門とする。
背徳組
ただの飲んだくれ妖精さん達。翌日『吹雪さん』に詰められ反省。
吹雪
それなりの性知識と偏った知識が混在している。怒ったら怖いと妖精さん達のなかで話題。でも余程のこと(司令官関連)じゃない限りは怒らない。