天災兎の弟子、百獣を作る   作:3000年寝てた

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2話

昨晩は簪と部屋のルールなど決めると何故か簪はロボットの凄さを熱弁された。引きはしなかったが女の子でもロボットが好きってのはいるんだなとこちらも嬉しく思ってついつい今後作る予定のパワーアニマルを話してしまった

 

翌朝、朝食を取りに食堂に行くと一夏と篠ノ之箒に会う

 

「おはよう」

 

「おはよう。どうだ?一緒に食べないか?」

 

そう言われたのだが、後ろを見ると不機嫌そうな篠ノ之箒、そして自分の後ろは嫌だというオーラを出している簪、これは...

 

「いや、今日は同室の子と話があってな。今作ってるISの事も話したいからさ」

 

そう言うと一夏は「そっか、また今度一緒に食べようぜ」と怒りもせず幼馴染みと食べることにしたようだ

 

「良かったの?」

 

「簪を置いていくのも忍びないし、それに向こうに行けば馬に蹴られかねん」

 

「...確かに」

 

そう言って朝の定食を頼むと空いてる席に座っていただきますと。うん、美味い....そういえば師匠、ご飯食べてるかなぁと深く考え込む。クロエは目玉焼きを焦がしてたし...料理教えてから来たら良かったか?

 

「考え事?」

 

「ん?ああ、いや、武装どうするかなって」

 

「初期装備はないんだったよね?」

 

「シャークの尻尾が剣になるくらい...」

 

「別の子作って武装にしてみたら?」

 

別の...子?

 

「その手があったか!サンキュー!簪!」

 

「う、うん...」

 

「わ〜、かんちゃんが顔赤くしてる〜」

 

「ッ!本音!」

 

本音と呼ばれた子、確か同じクラスだったはず。知り合いなのか

とりあえずは考えてた二匹を

 

食べ終え教室に向かう

 

「それじゃあまた整備室で、簪」

 

「うん。またね....またね...か」

 

去って行く中、後ろでなにか聞こえたが今の自分の頭の中はどんな動物を作るかで悩んでいる。なお昔作ってる時、師匠に兎を作らない理由を聞かれたが師匠を思い浮かべるからと適当な理由付けしたが何故か頬を染めていた

 

「授業を始める前にクラス代表を決めようと思う。自薦他薦問わない。誰かいないか?」

 

クラス代表、生徒会やクラス事でのなにかがあれば仕事が回ってくる役職だ。そんなものにはなりたくないがこの状況、どう頑張っても俺と一夏は指名されるだろう

なんせ客寄せパンダ状態なのだから

 

「織斑くんがいいと思います!」

 

「たけるんがいいと思いま〜す」

 

待て、たけるんとは俺の事か?名前に似つかぬ可愛さになってるのだが

そう考えてると一夏が立ち上がり

 

「俺か!?俺はそんなのやるつもりは」

 

「黙れ、自薦他薦問わないと言っただろう。他薦された以上責任を持て」

 

「でも「お待ちください!」?」

 

「何故、男が代表なのですか!?この私、セシリア・オルコットがいると言うのに!こんな極東の島国に来てまで学びに来たというのにあまつさえわたくしを差し置いて珍しいからという理由で男を推薦するなど」

 

「ハッ、イギリスだって対して自慢するものもないだろ。メシマズ何年覇者だよ」

 

「なんですって!?決闘ですわ!」

 

「ああいいぜ?四の五の言うより手っ取り早い。で?ハンデはどれくらいつければいい?」

 

「あら?もう命乞いですか?」

 

「いや、俺がどれくらいハンデ付けるかだ」

 

話を聞くにこれは不毛な争いで止めない先生も先生だ。山田先生は止めたくても弱気なのか口を挟めずにいる。教師で大丈夫か?

 

「織斑くん、男が強かったなんて昔の話だよ?」

 

「それにセシリアは代表候補生だし、ね?」

 

笑い声が響いて一夏は羞恥心が出たのか下がろうとしたため助け舟を出す

 

「男が強かったってのは確かに昔の話かもしれないけど、俺と一夏はISを動かせるという他の男にない、全世界の女性と同じ条件だぞ?それに一夏は織斑千冬の弟だ。一夏、勝ちにいけないとは言わないよな?」

 

「当たり前だ!千冬姉の名を守ってみせる!痛ッ!」

 

「織斑先生だ。話は纏まったな?1週間後に2人は戦ってもらう。それと織斑。お前の専用機だが...獅子、受け取ってるな?」

 

「はい。各種諸々は放課後に済ませるので」

 

「ならばよし、授業を始めるぞ」

 

こうして放課後になると

 

「俺も自分の専用機作るのに忙しいからさっさと済ませるぞ」

 

「なんか悪いな。俺のせいで」

 

「これが俺の仕事だし趣味だ。気にするな。ほれ、乗れ」

 

「えっと...」

 

一夏が困惑している。篠ノ之箒は見るに堪えないと乗り方を教えてくれてやっと乗った

 

「ん、よし。篠ノ之、これを」

 

「これは?」

 

「師匠が専用機完成するまではこれで我慢してくれだとさ」

 

何やら複雑な気持ちのようで【打鉄・斬】を見て少しして感謝の言葉を述べたのを確認し俺は軽く、「ん」と返し

 

「後はアリーナで戦闘経験を積んで勝て....あぁ、言い忘れてたがセシリア・オルコットの武装は基本遠距離だ。死にものぐるいで特訓しろよ?」

 

そう言って篠ノ之に渡したブラスターピットを直ぐに展開後ろから一夏の悲鳴が聞こえるが聞こえないフリ聞こえないフリ

 

「待たせたか?」

 

「ううん。昨日の続きしよ?」

 

簪のその声に変な妄想をしかけたが思考を戻し、設計図を広げて話をしてるとある視線に気づく、隠れていて、それでいてこちらに...いや向けてるのは簪にか?

その上こちらに向けている視線だ

 

「どうかしたの?」

 

「いや、なんでもない。今日考えてたんだが象と麒麟を作ろうかと」

 

「エレファントとジラフ?」

 

「コンセプトとしては剣と盾になる象、槍のように伸びる麒麟かな」

 

スラスラと書いていくと簪が目を輝かせてるのを見て殺気がゆるんだが簪を見てるのか?

 

「合体シークエンスは!?」

 

「お、おう...まぁISは競技用になってるけど、呼び出した時に攻撃して隙が出来たら百獣武装で合体するって感じだ。今は全部が合体できないからな。後は百獣コアの増設もしないと」

 

「百獣コア?」

 

「ISのコアとは違う、言ってしまえばコイツらにも心はあって意思はあるんだよ。その心の部分にあたるものを作るんだが1ヶ月ぐらいかかるかな。一応師匠も手をつけたけど、殆どは俺が作ったものだよ。タイガーとバイソンはあるから専用機に関しては大丈夫なんだけどな」

 

時間が過ぎ、先に簪を帰らせると

 

「簪は帰らせましたよ。そろそろ出てきたらどうです?」

 

そう言うと出てきたのは生徒会長。簪の姉か

 

「お姉さんの視線に気づいたなんて、さすが篠ノ之博士の弟子ね?」

 

「いや、簪に向けての視線がありましたよね?」

 

そう問いかけると沈黙、そして破った

 

「それにコイツらも反応してますし」

 

そう言って俺の周りに出てくるガオライオン、イーグル、シャーク

 

「可愛い子たちね?その子達で簪ちゃんを誑かしたのね」

 

「いや...単に趣味が合っただけで別に誑かしては...」

 

「嘘おっしゃい!私なんて何年口を聞いてないか」

 

あ、分かった。この姉はシスコンなのか。仕方ない

 

「はぁ...この後予定とかありますか?」

 

「ないわ、貴方に去勢拳をお見舞いするまではね!」

 

この人、凄い人なのか残念な人なのか

 

「着いてきてください。お前たちは護衛頼む」

 

そう言ってパワーアニマル達をある程度小さい人形程度の大きさに変えると自室へと向かった。更識姉は着いてきてはいるが距離を置いている

 

「ちょっと、ここは」

 

「いいから入りますよ」

 

「まだ心の準備が」

 

言い合いをしていると

 

「武?どうしたの?」

 

扉を開けてきた簪。俺を見たあと、更識姉を見て不機嫌そうな顔をしたが再度俺を見ると

 

「この子達が...!」

 

ガオライオンが抱きかかえられる。嫌がってるのが目に見えて分かるが、後ろを見ると涙目になって

 

「私よりそんなライオンがいいなんて...くっ!これで勝ったと思わない事ね!覚えてなさい!」

 

そう言って去っていく更識楯無

 

「...お姉ちゃん何しに来たの?」

 

「...あまり言ってやるな」

 

今度謝りに行くかぁ。なお、部屋ではパワーアニマルと戯れる簪が

これは癒されるな

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