偽園さやかはオカズになりたい   作:苗木推しのサヤカー

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[※警告]
今回、原作キャラの著しいキャラ崩壊があります。
深刻な解釈違いを起こす可能性があります。
苦手な方は、直ちにプラウザバックしてください。


偽園さやかは受け入れたい

舞園さやかです。

昨夜はよく眠れて、お肌がツヤツヤです。

 

前回はセレスさんのファインプレーでしたね!

まさかあんな辱めを仕掛けるとは思いませんでした。

赤面しながら涙目で謝罪する苗木君、可愛かったなぁ♡

 

さて、メインストーリーのほうですが、思わぬ変化がありました。

 

朝の放送でモノクマに体育館へと呼び出されたのです。

たしか原作では、夜時間に差しかかろうというタイミングだった筈なのですが…?

 

体育館に集合すると、モノクマが新しい動機が配布されました。

今回の動機のテーマは、“恥ずかしい思い出”や“知られたくない過去”。

その情報が書かれた封筒が全員に配られ、タイムリミットの24時間以内にクロが出ないと、全員分の恥ずかしい思い出を世間にバラすとモノクマは宣言しました。

ただし、何人かの封筒に書かれた情報は、殺人の動機としてはあまりにもくだらないもの。

モノクマが帰った後に、石丸君が全員の秘密を告白し合おうと言い出す始末でした。

 

苗木「そんなのだめだよ!」

 

そのとき、私にとっては予想外の声が響きました。

え、苗木君?真っ先に君が反対するの?

苗木君の秘密ってたしか『小学校5年までおねしょしていた』ですよね?

原作でも『人を殺してまで知られたくない過去なんてあるわけないよな』って言っていたのに…

 

苗木「話したくないなら、別に無理に話す必要なんて無いよ。

   本人にとっては、話すだけでもつらいことかもしれないし。」

 

そんな彼の言葉を皮切りに次々と反対意見が挙がり、その場は解散となりました。

苗木君、いったいどうしたんでしょう。

気にかけてあげたほうがいいかもしれませんね。

 

ところで、私こと舞園さやかの“ばらされたくない秘密”って何でしょう。

原作でも用意はされていたとは思いますが、結局分からないままなんですよね。

そんなことを考えながら開けた封筒の中に書いてあったのは…

 

 

 

 

 

『舞園さやかは苗木誠にパンツを見られている。』

 

 

 

 

…私の秘密、直近過ぎません?

 

 

 

 

<side:苗木誠>

 

2回目の動機が発表された日の夕食後、ボクは舞園さんを自分の部屋に招待していた。

 

舞園「苗木君。お誘いいただき、ありがとうございます。」

 

「いや、気にしなくていいよ。舞園さんとちょっと、ゆっくり話がしたいと思っただけだから。」

 

部屋の中には、食堂で用意してきたロイヤルミルクティーが用意してある。

セレスさんと交流する中で無理やり作らされた練習に付き合ってもらったおかげで、味には自信アリだ。

 

円テーブルを挟んでいすに座り、ロイヤルミルクティーを一口飲んだ。

 

舞園「わたしと話したいことって、やっぱりあの動機のことですよね。明日の朝にはタイムリミットですし。」

 

「…うん。そうだよ。」

 

うるさい心臓の音がばれないように、平静を装って舞園さんに尋ねた。

 

「…舞園さんはさ、ボクがどんな秘密を持っていたとしても、仲間だと思える自信って、ある?」

 

舞園さんは少し驚いた表情をした後、真剣な表情で答えた。

 

舞園「当たり前じゃないですか。何度だって言いますよ、苗木君。私は、あなたを信じてます。」

 

「…そっか。ありがとう、舞園さん」

 

そう返しながら再びロイヤルミルクティーを口にすると、舞園さんはうつらうつらと船を漕ぎ出した。

 

舞園「あれ、ごめんなさい、なんだか、眠くて…」

 

「いいよ、ここで寝ちゃっても。後はボクがやっておくから」

 

舞園「すみません、お願い、します・・・」

 

眠った舞園さんをベッドに横たえ、ボクは机の引き出しからロープを取り出した。

 

「…ごめんね、舞園さん。キミがボクを信じてくれて、本当にうれしい。

 だからこそ、キミにだけは絶対に知られたくないんだ。

 他の人がクロになったとしても、モノクマがいつまでも黙っていてくれる保証は無い。

 あいつの気まぐれでボクの秘密がばらされるかもしれない。

 だから、もしそうなったとしても、せめてキミに知られないようにするためには、

 こうするしかないんだ。」

 

そういって、ボクは彼女の首にロープをかけようとして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その手を、舞園さんに掴まれた。

 

舞園「そういう、ことだったんですね。」

 

「ま、舞園さん!?」

 

ロイヤルミルクティーに混ぜた睡眠薬で眠らせた筈の彼女が、ボクの目をじっと睨みつけていた。

ボクは頭が真っ白になって、パニックになりながらも彼女の首にロープをかけようとした。

 

「いてっ!」

 

しかし、舞園さんに強い力でロープを取り上げられて、その弾みで不幸にも変な方向に足首をひねり、動けなくなってしまった。

 

舞園「前にも言った通り、私こう見えても、結構筋肉あるんですよ。」

 

舞園さんは先程までのまどろみが嘘のように、しっかり立ったままボクを見下ろしていた。

 

舞園「苗木君の様子がおかしかったので、様子を見ていたんです。そうしたら倉庫からロープと何かの瓶を持ち出すところを目撃しました。

   後で調べてみましたが、まさか倉庫に睡眠薬が紛れていたなんて。」

 

どうやら舞園さんは、この部屋に来る前からボクの計画を見抜いていた。

先程のロイヤルミルクティーも、飲むふりをしていただけだったらしい。

 

そんなことを考えていると、舞園さんが床に落ちていた封筒を拾い上げた。

しまった、さっきの格闘で落としてしまったのか。

 

「あ…、待って、駄目だ!舞園さん!!」

 

それだけは、絶対にキミに見られてはいけない!

 

舞園「……ごめんなさい、苗木君」

 

そう言って舞園さんは封筒から紙を取り出した。

 

「やだ、待って、嫌だ!イヤだぁ!!」

 

ボクの叫びも虚しく、開かれた紙に書かれていたのは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『苗木クンは舞園さやかから盗んだパンツをオカズに16回射精した』

 

 

大好きな女の子を殺してでも、絶対に知られたくない秘密だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ…あ…」

 

声が出ない。何も考えられない。

舞園さんは紙を開いたまま俯いていて、どんな表情をしているか分からない。

ボクの心は絶望で真っ黒に染まり、そしてとうとう

 

「うあ゙ああああああああああ!!」

 

みっともなく泣いてしまった。

 

始まりは、体育館でコロシアイを強制されたあの日。

部屋から出るときに衝突した舞園さんのパンツに、ボクは完全に虜になってしまった。

悶々とした思いを抱えて過ごしていたある日、モノクマから動機ビデオが配られる。

それでパニックを起こした舞園さんを追いかけて、ボクは彼女と約束をした。

絶対にここから君を出して見せると。

そして落ち着いた彼女を部屋に送り届けるとき、誤って落とした自室の鍵を葉隠君に拾われたことで、自分の部屋が第一の殺人に利用されてしまったわけだが。

舞園さんを部屋に送り届けると、彼女に「今夜は一緒にいて欲しい」と頼まれ、彼女の部屋に泊めてもらうことになった。

舞園さんは精神的に疲れていたようで、ベッドに入るとすぐに眠ってしまった。自分も寝ようとしてふと部屋の中を見渡すと、部屋の隅にランドリーから引き上げたばかりであろう服のカゴが置いてあった。

そしてその中には、あの日僕を虜にしたピンク色のパンツ。ボクの心に悪魔が囁いた。

この機会を逃せば、二度と手に入らないかもしれない。ボクは抽選枠で選ばれただけの一般人で、彼女は超高校級のアイドル。もし生きて脱出できたとしても、ボクと彼女の繋がりはあっさりと消えてしまうかもしれない。

叶うことのないこの思いを、紛らわせる為のぬくもりが欲しい。

そんなあまりにも愚かな言い訳が、ボクという人間を汚らわしい怪物に変えてしまった。

 

「ごめんなさい…ごめんなさい…」

 

彼女が信じた苗木誠は、ボクの手で殺してしまっていた。

 

「ごめんなさい…!ごめんなさい…!」

 

己の罪から目を背けるために、彼女自身にも手をかけようとした。

 

「舞園さん、ごめんなさい…!」

 

それでも謝って許してもらおうとしている自分が、これ以上なく醜く思えた。

 

 

 

そんなボクの元に、舞園さんが近づいてくる。

ボクは怖くて、ギュッと目をつぶってしまった。

 

舞園「苗木君、私がさっき言ったこと、覚えていますか?」

 

そう言った彼女の声は、いつも以上に優しかった気がした。

 

舞園「私はハッキリ言いましたよ。苗木君がどんな秘密を持っていたとしても、私はあなたのことを信じるって。」

 

「で、でもボクは、キミを殺そうとして…」

 

舞園さんの両手が、今にも折れそうなほど細くてすらりと伸びた指が、ボクの頬を包んで持ち上げる。

見上げた先にある舞園さんの顔は、とても穏やかだった。

 

舞園「この学園に来て、コロシアイに巻き込まれて、不安で仕方なかった私を勇気付けられたのは、苗木君だけなんです。

   私はあのときからずっと、苗木君に支えられていたから生きてこられたんです。」

 

舞園さんの右手が、慈しむ様にボクの頭をなでる。

 

舞園「苗木君、私は今でも、あなたの助手です。苗木君だけの、“超高校級の助手”です。

   私が一番信じられるのは、苗木君だけです。

   苗木君があのとき、私に約束してくれたのと同じように、

 

 

 

 

   私だけは、何があっても、ずっと苗木君の味方でいます。」

 

ボクの瞳を見つめてそう言い切った彼女の顔が近づき、気付けばボクの唇には、柔らかくて温かい感触が伝わっていた。

彼女の顔が離れると同時に、両目から涙があふれて視界がぼやける。

 

「う…、ひっく、うあぁぁ…」

 

ボクは何も言うことができず、ただ感情があふれるままに泣いていた。そんなボクを、舞園さんは一晩中そっと抱きしめてくれていた。

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