ビナーは恐怖していた、先ほどまで瀕死だったはずの人間が、目の前に雷の翼を生やし、空に浮かんだ状態でただずんでいたからだ。
その姿は、あまりにも美しく、あまりにも恐ろしい姿だった。
「..........」
[グガッ!!!」
ビナーはアツィルトの光を放ち、【彼】を落とそうとする。
[!?]
光は確かに直撃したはずだった、はずだったのだ。光は何事もなかったように消え、そこにはなにもなかったように【彼】が佇んでいた。
「邪魔だな..........」グチャッ
[!?]
そんな疑問は驚愕で塗り潰されることになった。【彼】が、自分の左腕を引きちぎったのである。
「.......」ボコボコッ
しかし左腕はその瞬間に再生し、なにもなかったかのようにそこに生えていた。それだけではない、他の傷も全て治っているのである。
[ガァッ!!!!]
ビナーは恐怖で体が動かなくなる前に、ミサイルとアツィルトの光を打ち込む。
しかし、それは全く持って意味をなさなかった。
「............」
[グガッ!?]
ミサイルは全て砂となり、光は粒子となって消えてしまったのである。
「............頭が高いな」
[グギャオッ!?]
ビナーに雷が降り注ぐ。やがてビナーの意識は失われ、ただの鉄塊がそこには転がっていた。
────────────
「..........」
【彼】はビナーの傍に降り立つ。
「これがデカグラマトン...........期待外れだったな、オシリスは.............病院に着いたようだな、ホルスも向かっている」
「.............」バリッ
【彼】は浮かんでいた黒服のドローンに雷を放つ。ドローンは一瞬で砂となり、砂漠に落ちる。
「まだ他にも見ている奴がいるが..........まあいいだろう、レイトに危害を加えるつもりはないようだしな、さて、彼を運ぼうか」
【彼】はカヅキを背負い、どこかに飛んでいく。
────────────
2人が行方不明になってから、数日が経った。連絡は取れず、砂漠を探してもいない。ここ数日は2人を探していることで眠れていない。ユメ先輩もあれから目覚めていない。
「2人とも、どこ行っちゃったの......?」
私は、彼らを怒らせてしまったのだろうか?だから、アビドスから去ってしまったのか。
「あれって.....ッ!?」
私は遠くに見えた赤い何かに血の気が引いた。それに向かって走る、走る、走る。
「........ぁ.......」
赤い何かは、血だった。あたり一面に広がる。血の水溜り。そこに浮かんでいたのは、どちらのかもわからないほどボロボロになった、左腕だった。
「ぁ、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
私のせいだ、私が2人を殺した。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。私が。
私が、殺したんだ。
────────────
「はぁッ、はぁッ、はぁッ」
ユメ先輩が目覚めたと、病院から連絡が入った。
「ユメ先輩!」
「ホシノちゃん!」
「よかった......目を覚ましてくれて」
「ホシノちゃん!2人は!?レイト君とカヅキ君は!?」
「ッ!」
ユメ先輩は必死な表情で2人のことを聞いてくる。
「ふた、りは.........」
「!?そんな!」
ユメ先輩は私の表情を見て察したようだ。
「.....せいだ.......わたしの、私のせいだ!!!」
「!?」
「私が!私が砂漠になんていかなければ!あんな夢物語を語らねければ!なんで!?なんで2人が死なないといけないの!?なんで!!なんで私じゃないの!!!あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「ゆ、ユメ先輩!」
ユメ先輩が泣きながら暴れる。それをなんとか看護師さんたちと抑える。そのあとは、ユメ先輩になきながら謝られられてしまった。私が、私が悪いのに。
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─────────
─────
「イッテェ!?」
「はいはい静かにしろ。」
俺は今カヅキの怪我の治療をしている。全治2ヶ月と言ったところだろうか。仮にもミレニアムで指名手配されてる奴が病院を使うわけにはいかないため、自己流で治療だ。
あの日、意識を失ったあと、俺は何故か一通りカヅキの治療を終わらせ、こいつが寝てるベッドの横に座っていた
「いってぇ........なんでお前は無傷なんだよ.........」
「さあ?」
まあさしづめ、あいつが直してくれたのだろう。あいつが出てきたってことは黒服さんにデータを取られたってことだが.......まあいいだろう。契約がある限り危害は加えてこないだろうし。
「アビドスにはお前が完治してから行こうか、2人で行ったほうがいいだろうし」
「そうだなー」
「しばらくは寝てろ、怪我が悪化する」
────────────翌日
「なんだこいつ?オートマタ?」
路地裏で壊れたオートマタを見つけた。このタイプは傭兵とかだろう。
「修理してやるか.......」
俺はそいつを連れ帰り、修理してやることにした。
─────────────
ジジジ.......
「..........ここは....?」
「おっ、起きたか」
どうやら起きたようだ。直せたみたいでよかったよかった。
「お前は誰だ?」
「助けてやったのにその言い草かよ........俺は雷レイト、んで、こいつが風川カヅキ」
「やあ」
「あんたの名前は?」
「........B -1-RD」
「なんだそれ、名前じゃないだろ。」
「じゃあなんて名乗ればいい、メモリーに名前はない」
「そうだな.........バードとかどうだ?なんかお前の番号と同じ感じだし」
「安直すぎじゃないか?」
「うっさいやい」
「バード........いいな、気に入った」
「お、まじ?」
どうやら気に入ったらしい。正直安直かと自分でも思ったが.....まあいいか
「なあ、お前、いくあてはないのか?」
「.......ない、メモリーが抜け落ちてる」
いくあてはないらしい、それなら話が早い!
「なあ、ここに入らないか!?」
「えっ、お前勧誘するの?」
「ここ?」
「あぁ!ここは何でも屋雷光っていうんだ!ちょっとこいつがダウンしてな!入ってくれるとありがたい!」
「........いいぞ」
「まじ!?やったー!!」
どうやら入ってくれるらしい。助かったー!
「よし!じゃあ早速依頼についてきてくれ!今回の依頼は配達だ!」
「配達.......なにを運ぶんだ?」
「さあ、中身は知らんが多分薬とかその類だろ」
「なるほど」
────────────
さて、今俺は新たな仲間、バードを迎え依頼の配達をしているのだが.....
「キェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!そいつをよこせええ!!!」
「ヒャハハハハハハハハ!!!薬をよこせよ!よこせってんだよぉ!!!」
「だからこういう配達依頼は嫌なんだ!報酬高くて目がくらんだぜ!」
「早く配達しに行ったほうがいいんじゃないか?」
「ルートをあいつらが塞いでんだよ!」
配達しに行きたいのはやまやまだが、進みたいルートをあいつらが塞いでる。そのせいで、今超絶遠回りをしているのである。
「お前飛べたりしない!?」
「無理だな」
「クソッ」
ならば....!
「何でも屋雷光のお家芸!自爆だああああああああああああ!!!」
「「うわああああああ!!?」」
「まじか.....」
ドガアアアアアアアアアアアアン!!!!!
────────────
「なにやってんだお前ら」
「いやー面目ない」
「初依頼でまた故障することになるとは」
俺らは3人仲良くベッドで寝ている。なんとか依頼は達成したけど大怪我したな!HAHAHA!
「いや笑い事じゃねえよ」
「えぇ.....(困惑)」
「こいつはこういう奴だ、気にするな」
これじゃ依頼受けらんねえよ、どうすんねん。
────────────翌日
「治った!!」
「なんで機械の俺より治るのが早いんだ?」
「さあ.....?」
なんか治った!やったぜ!
「依頼はきてねえな..........賞金首狩ってくるわ!!」
「いってらー」
「気をつけて行ってこいよ」
よおーし!パパッと狩ってくるぞー!レッツ、賞金狩り!!
「とは言ってもブラックマーケットから出るわけじゃないけど....」ズルズル
「」
俺は今ブラマにいる賞金首を狩って袋に入れて引きずっている。今日はあんまりいないなー、他のところで暴れてんのかな
ダタタタガガガガガ!!!
「おっ、銃声」
銃声を聞いた俺は、袋を担ぎ建物屋根に飛ぶ。そのまま屋根をジャンプし、銃声の方に向かっていく。
────────────
「うわあぁぁぁぁ!こないでくださいぃぃぃぃ!」
「そういうわけにはいかねえよぉ!」
「あれ?トリニティ中等部の制服じゃないかあれ?」
銃声の方に向かうと、トリニティの生徒が不良に追いかけられていた、トリニティって今授業中じゃないっけ、.....なかなかアウトローな生徒だなぁ
「はい、そこらへんにしとけよ」
「グハァッ!!」
「げっ!?雷鳥!?」
「げってなんだよげって、てか雷鳥ってなんだよ」
「おめえの異名だ!なかなかかっこいいだろ!?」
「厨二全開だよこのやろう......まあ鳥ってところは気に入った。」
まあ鳥は好きだしな。将来は鳥みたいに空を飛んでみたいと思ってたりする。
「「ほんとか!?やったぜ!」」
「なんで意識復活してんだよ.....おら」ドガッ
「グハ!?」
「さて、てめえもだ」ボゴオ
「グォッ!?」
とりあえず厨二病2人をぶっ飛ばし袋に詰める。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます.....」
とりあえず倒れてたトリニティの生徒を助ける。なにを買いに来たんだろうか?
「なにを買いに来たんだ?薬?武器?酒?それとも違法デバイス?」
「そ、そんな物騒なものじゃないです!私はこれを買いに来たんです!」
そういいトリニティの生徒はぬいぐるみを取り出す。
「これです!モモフレンズのペロロ様です!」
そのぬいぐるみは目がキマっている鳥のぬいぐるみだった。なに、この、なに?
「なにこの鳥、薬物でも決めてるの?」
「ぺ、ペロロ様はそんなことしません!これはハンバーガー屋さんとのコラボぬいぐるみで限定販売で少ししか作られなかったんです!やっと手に入れられました!」
「へ、へぇー.......そうなんだ.....」
最近の子はこういうのが好きなのか?ちょっと自分はよくわかんねえや....
「ちょっときm「かわいいですよね?」アッハイ」
なにこの子、見た目に反して圧強すぎない?さすがブラックマーケットに来るだけのことはあるな....
「君、名前は?俺は雷レイト」
「阿慈谷ヒフミです!」
「なるほど、教えてくれてありがとな!もうこんなとこ来るんじゃないぞ、大体今授業中じゃないのか?」
「うっ....そうです、今授業時間中です.....」
まじかよ、ほんとに授業抜けてきたのか?アウトローすぎだろ......
「まあいいか、気をつけて帰れよ!」
「はい!助けてくれてありがとうございました!」
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「もう来るなって言わなかったけ?」
「うぅ....ペロロ様の激レアグッズがあるって聞きまして.......」
「それで捕まりそうになってたらダメだろ」
「はい.....すみません......」
レイトは二重人格みたいな感じです、生まれてきた時になんか憑依してきたみたいな感じ、あとあの雷の翼は月光蝶みたいな性能してます。
本当はあの状態だと一瞬で全ての時空のキヴォトスを消滅させるくらいのことはできましたが雷帝の手によってキヴォトス一つ消せるぐらいに弱体化されてます。