アトミックウィッチ♪ -水属性魔法の修行をしていたら、どこで間違えたのか核融合を覚えました-   作:星龜

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アトミックウィッチ♪ -水属性魔法の修行をしていたら、どこで間違えたのか核融合を覚えました-


 

のどかな街に、人々の悲鳴が響きわたる…。

 

騒動の原因は、銀色の鎧を着たミノタウロスが街に侵入してきたからだ。

 

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さっそく、自警団の兵士達がミノタウロスに立ち向かうが…

 

「ムダだぁ☆

人間ごときが、このオレ様に勝てるとでも思っているのかぁ〜☆」

 

身長が3メートルはあろうかというミノタウロスの巨躯の前には、自警団の兵士達はなすすべが無かった⋯。

 

 

「死ねぇ☆」

と、斧を振り下ろすミノタウロス。

 

「ひぃっ!!」

と、一人の兵士が、ミノタウロスが振り下ろした斧を盾で受け止めようとしたが…

 

いちゅばッ!!

 

受け止められるはずもなく、盾ごと真っ二つに…

 

いや…

 

盾ごと圧し潰された…。

 

ミノタウロスの斧の刃は、切ることもできないくらいに潰れており、もはや、斧というよりも、斧の形をした鈍器だった。

 

「ハァッ☆」

と、斧の横に振るうミノタウロス。

 

ミノタウロスの攻撃が、兵士の左側頭部に当たった。

 

兵士の頭はちぎれ飛んだ…というよりも、砕け散った…と言った方がいいかもしれない…。

 

ミノタウロスの圧倒的な強さの前に、自警団の兵士達は次々と逃走していく…。

 

しかし…

 

「ん?

なんだぁ、お前は?」

 

ミノタウロスの前に、一人の老人が立ちはだかった。

 

「ここから先へは通さん!!」

と、老人は右手に持つ杖を掲げる。

 

どうやら、老人は魔道士のようだ。

 

老魔道士は呪文を詠唱し始める。

 

そして…

 

ハァーッ!!

と雄叫びをあげて振り下ろした老魔道士の杖の先端から火球が放たれた。

 

ミノタウロスに向かって飛んで行く火球。

 

だが、ミノタウロスはせせら笑うだけで、防御も回避もしようとしなかった。

 

当然、火球はミノタウロスに直撃した。

 

しかし!!

 

ミノタウロスは、まったくの無傷

だったのだ…!!

 

「そ…そんなバカな…!?」

と、驚愕する老魔道士。

 

「フッフッフッ☆

魔法が効かなくて驚いたか?

どうして魔法が効かなかったのか知りたいだろう?

それはな、このオレ様が着ている

対魔法鎧(アンチマジックアーマー)

のおかげよ☆」

と、対魔法鎧(アンチマジックアーマー)を自慢するミノタウロス。

 

「あああ…

うわぁ〜っ!!

だ…誰か…

誰か助けてくれぇ〜っ!!

と、逃げ出す老魔道士。

 

逃がすかぁッ☆」

と、逃げる老魔道士の背後から斧を振り下ろすミノタウロス。

 

いちゅばッ!!

と、ミノタウロスが振り下ろした斧で、体を粉砕されてしまう老魔道士…。

 

はぁ〜はっはっはぁ〜ッ

弱いッ

弱すぎるぞ人間どもぉ〜ッ☆」

と狂喜するミノタウロスが街を破壊していく…。

 

 

ミノタウロスに立ち向かう勇者はいないのか―!?

 

 

「ん?」

 

街を破壊してまわるミノタウロスの前に

2人の少女

が立ちはだかった。

 

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「何だぁ〜、お前達は?」

と、2人の少女を睨みつけるミノタウロス。

 

「えっと…私は

瑞穂(ミズホ)

といいます…。」

と答える、ポニーテールの少女・瑞穂(ミズホ)

 

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「私は

雷華(ライカ)

と名乗る、剣を持った金髪の少女・雷華(ライカ)

 

【挿絵表示】

 

お前らの名前なんかに興味は無いわぁッ!!

と怒鳴るミノタウロス。

 

「何よ!!

アンタが『お前達は何だ?』って訊いてきたから、こっちは名乗ったんじゃない!!」

とキレる雷華(ライカ)

 

「オレは、そんなこと訊いておらんわぁッ!!

オレは

何だぁ〜、お前達は?

と言ったんだッ!!

つまりッ!!

お前らの名前を訊いたのではないッ!!

お前らは何者なのか

と訊いたのだぁッ!!」

と指摘するミノタウロス。

 

「ミノタウロスの分際で、いちいち細かいわね…★」

と、あきれる雷華(ライカ)

 

たわけぇッ!!

会話をするというのは、そういうことなのだぁッ!!

と言い放つミノタウロス。

 

「わかりました…。

私達は魔道士です。」

と言う瑞穂(ミズホ)

 

「目的は、アンタを倒しに来たの☆」

と言う雷華(ライカ)

 

「は?

おい、そっちの剣を持った人間のメス…

お前、今、何て言った?」

と訊くミノタウロス。

 

「アンタの言い方、かなりムカつくけど…

まぁ、いいわ…。

その方が倒しがいあるし…。」

と言う雷華(ライカ)

 

それだぁ〜ッ!!

その

オレを倒しに来た

っていうのが聞き捨てならんッ★

あらためて訊くが…

それ…本気で言っているのかぁ?」

と訊くミノタウロスに

 

「本気だよ。」

と答える雷華(ライカ)

 

「フッフッフッ…★」

と、腕を組んで目を閉じて笑うミノタウロス。

 

「おい、人間のメス。

オレはなぁ、世の中で嫌いなものが2つある。

1つは

【きらいや】の牛丼…。

もう1つは

つまらないことを言うヤツ

だッ!!」

と言うミノタウロス。

 

「えっ?

ちょっと待って…。

あなた、ミノタウロスでしょ?

牛丼食べるの!?

と驚く瑞穂(ミズホ)

 

「あ?

食うぞ

それがどうした?

と訊くミノタウロス。

 

「いや、おかしいでしょ!?

ミノタウロスが牛丼食うなんて…

共食いぢゃん!?

と言う雷華(ライカ)

 

何で共食いだぁッ!!

オレはミノタウロスだッ!!

頭は牛だが牛ぢゃねぇよッ!!

と激昂するミノタウロス。

 

「どうやら、アンタを倒す理由が増えたわね…。」

と、剣をかまえる雷華(ライカ)

 

「フッフッフッ★

そんな細い剣で何をするつもりだ?」

と、余裕な態度の訊くミノタウロス。

 

こうするのよっ!!

と、剣を振り上げる雷華(ライカ)

 

振り上げた剣の刀身に雷光がはしる。

 

そして―

 

雷撃波(サンダーシュート)!!」

と叫んで剣を振り下ろす雷華(ライカ)

 

すると、振り下ろされた剣の刀身から雷光が放たれた。

 

しかし…

 

ハァ〜ハッハッハァッ

オレに魔法など無駄無駄無駄ァッ☆」

と笑うミノタウロス。

 

「ど…

どうして…!?

と驚愕する雷華(ライカ)

 

ハァ〜ハッハッハァッ

無知とは罪ぃッ

オレの鎧は魔法を無力化する対魔法鎧(アンチマジックアーマー)ッ!!

魔法など効かぬのだぁッ☆」

と笑うミノタウロス。

 

「ミノタウロスが対魔法鎧(アンチマジックアーマー)を…?

何で…?」

と、首をかしげる瑞穂(ミズホ)

 

カッコいいだろぉッ

この対魔法鎧(アンチマジックアーマー)はなぁ

とある御方から戴いた物

なのだぁッ☆」

口を滑らせる

ミノタウロス。

 

とある御方

って…

雷華(ライカ)?」

と、雷華(ライカ)に振る瑞穂(ミズホ)

 

「うん…

間違いない

ね…。」

と、うなずく雷華(ライカ)

 

「それよりも…

対魔法鎧(アンチマジックアーマー)

どうしよう…?」

と悩む瑞穂(ミズホ)

 

「いけるんじゃない?

瑞穂(ミズホ)と私の魔法って

敵に直撃させるものじゃない

し…。」

と言う雷華(ライカ)

 

「じゃ…雷華(ライカ)を信じるよ…!!」

と、両手を上げ、呪文を詠唱し始める瑞穂(ミズホ)

 

雷華(ライカ)も呪文の詠唱を始める。

 

瑞穂(ミズホ)は大気中の酸素と水素を結合させて水の玉を作り、雷華(ライカ)は剣の刀身に雷光を纏わせる。

 

瑞穂(ミズホ)は水の玉を上空に飛ばす。

 

雷華(ライカ)は、瑞穂(ミズホ)が飛ばした水の玉に剣を向けて、刀身の雷光を水の玉めがけて放つ。

 

ミノタウロスは、瑞穂(ミズホ)雷華(ライカ)の行動を、ただ黙って見ていた。

 

何らかの魔法を使うのだと察知していたが、自分は対魔法鎧(アンチマジックアーマー)を着ているため、ダメージはうけないという絶対的な自信があった。

 

雷華(ライカ)の剣から放たれた雷光が水の玉に当たると、水の玉は電気分解されて酸素と水素に分離する。

 

ここからだ

 

雷華(ライカ)の魔力で放たれた雷光により、瑞穂(ミズホ)の魔力で生成された水の玉は電気分解されて酸素と水素に分離したが

 

魔力を含んだ水素同士が結合して重水素となり、さらに重水素同士が結合することで核融合反応が起きた

のだ!!

 

瑞穂(ミズホ)の魔力で生成された水の玉は核融合を起こしてプラズマ球に変化した!!

 

「な…何だ、ありゃぁ?」

と、上空に輝くプラズマ球を見上げるミノタウロス。

 

「「いっけぇ!!

核爆発(プラズマバースト)!!」」

と、瑞穂(ミズホ)雷華(ライカ)が同時に叫んで、プラズマ球をミノタウロスに向けて降下させる。

 

ハァ〜ハッハッハァッ

ブワァカめッ

忘れたのかッ!?

オレの鎧は魔法を無力化する対魔法鎧(アンチマジックアーマー)ッ!!

魔法など効かぬのだぁッ☆」

と豪語するミノタウロス。

 

雷華(ライカ)は、剣を地面に突き刺し、土の壁を出現させる。

 

 

そして…

 

地上から、だいたい高度5メートルあたりで…

 

プラズマ球は爆発した…

 

…が…

 

その爆発力は半端ではなかった!!

 

少なくとも半径100メートル以内のあらゆる物が焼き尽くされた…!!

 

雷華(ライカ)が土の壁を出現させたのは、この爆発から身を守るためだったのだ…。

 

 

爆発が収まると同時に、雷華(ライカ)が出現させた土の壁も崩壊した…。

 

「あっちゃあ…★」

と、焼け野原になった周囲を見て呆然となる瑞穂(ミズホ)雷華(ライカ)…。

 

少なくとも、街の3分の2は消滅した…。

 

それは

あきらかにミノタウロス以上の被害

だ…。

 

 

ミノタウロスの姿は無い。

 

だが、真っ黒に焼け焦げた対魔法鎧(アンチマジックアーマー)が落ちていた。

 

どうやら、ミノタウロスの体は燃え尽きてしまい、対魔法鎧(アンチマジックアーマー)だけが残ったようだ…。

 

 

ミノタウロスが着ていた対魔法鎧(アンチマジックアーマー)を調べる瑞穂(ミズホ)雷華(ライカ)

 

「うわ…★

見たくないものを見ちゃった★」

と、顔をそむける瑞穂(ミズホ)

 

鎧の中に、燃え残ったミノタウロスの骨片があったのだ…。

 

ミノタウロスの骨片を投げ捨てる雷華(ライカ)

 

そして、対魔法鎧(アンチマジックアーマー)を調べると…

 

「やっぱりね…。」

 

対魔法鎧(アンチマジックアーマー)の右胸の部分に

(キュウ)』のエンブレム

が描かれていたのだ。

 

【挿絵表示】

 

「アイツ

(キュウ)

のモンスターだったんだね…。」

と言う瑞穂(ミズホ)

 

「だから、対魔法鎧(アンチマジックアーマー)なんてのを着ていたのよ。」

と言う雷華(ライカ)

 

「それよりも、どうしよう?」

と、街を壊滅させてしまったことを悩む瑞穂(ミズホ)

 

「知れたこと…

逃げるわよ★」

と、走りだす雷華(ライカ)

 

「待ってよ!!

おいてかないでぇ〜!!」

と、雷華(ライカ)を追いかける瑞穂(ミズホ)―。

 

 

 

 

これは、かつて、魔法学校で水属性魔法の修行をしていたら、あろうことか

核融合を覚えてしまい、魔法学校を退学処分

となった瑞穂(ミズホ)と…

 

瑞穂(ミズホ)の核融合を手伝ったとして、同じく魔法学校を退学処分

された雷華(ライカ)が…

 

謎の組織

(キュウ)

と戦うことになってしまった物語です…★

 

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