イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜   作:松兄

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全ての始まり(プロローグ)

 

 

 あれは、俺が中学生になった年。俺は故郷である埼玉を離れて、東京の稲妻町という街にある木枯らし荘というアパートで暮らすことになった。

 

 そこで、今も親友の松風天馬と出会い、共に雷門中学に入学し、色々あったな。

 

 

 

 サッカー管理組織、フィフスセクターとの戦いや、

 

 

 未来からの侵略者や人類の命運をかけた戦い、

 

 

 宇宙を超えて、本物の宇宙人と、銀河と星の命運をかけて戦う惑星間サッカー大会。

 

 

 

 

 俺は今年23歳になり今はスペインリーグに挑戦中で家族と共にスペインにいる。

 もうすぐ1児の父になる自分には懐かしい思い出だが、俺にはそれらのどの思い出よりも印象的な思い出があった。

 それが、俺たち雷門サッカー部が全国大会3回戦の木戸川戦のあと、フィフスセクターに誘拐された先の島で出会った1人のシードの少女。

 

 今の、俺の妻との出会いだからだ。

 

 

 俺が昔の写真を見て懐かしんでいると、お腹を大きくした妻がそばに座る。

 

?「何見てるの? ……ああ、コレかぁ懐かしいね」

 

?「ああ……あの頃は俺たち敵だったもんなぁ」

 

?「言わないでよ……。アタシの黒歴史なんだから……。でも、感謝してる。アタシを……アタシの仲間たちを救ってくれて」

 

 笑い合う俺たち。さて、物語を語るために、時計の針を10年前。

 俺の雷門入学頃に戻そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜 10年前・とある場所 〜

 

 

 ここはとある絶海の孤島。ここには、サッカー管理組織、フィフスセクターの極秘訓練施設があり、そこではフィフスセクターに忠誠を誓う選手、シードの中でも特に強い選手が集められ、『究極』のシードを産み出す練習がなされていた。

 

教官『さあ! 化身を出せ! 出せないなら処分する!!』

 

 そんな狂った言葉と罵声とともに、6体ほどのロボットが私たちを殺そうと襲いかかってくる。

 実際、もう何人殺され(選手生命を奪われ)たか分からない。

 

 いや、選手生命どころか、本物の死すらも冗談ではない極限の環境。

 

 この環境で『平然と』生き抜かなければ、究極とは言えないらしい。

 

 だが―――、

 

?「くっ!」

 

?(化身って、心の強さが形になったものなんでしょ!? こんな心を弱らせるような真似して出せるわけないじゃん!!)

 

 そんな事を思ったが言えない。言ったら確実に殺されるからだ。

 

 すると、ロボットの群れが今度は男子たちを襲う。

 

男子「うわぁああっ! 来たぞー!!」

 

男子「ぎゃあああっ!!??」

 

 次々と周りの訓練生が痛めつけられ、サッカー選手としての選手生命を次々と奪われていく。

 

?「む、無理よ……私たちは、ここで終わるんだわ……」

 

 アタシの隣で弱気になる女の子。

 

 この島で、訓練生の食事を作るための食材を作っていた"農業農園"に一緒にいた子だ。

 

 私は物心ついた時に両親から金でフィフスセクターに売られ、この島で過ごしていたのだが、人手はあるからと農園配属になっていたんだ。

 

 でも、ある日突然人手不足とか言いやがって、農園にいたアタシたち11人全員連れて行かれたんだ。

 

 あ、因みに農園に居たのは全員女の子だった

 

 あのときは農園の管理者の(つぐみ)さん焦ってたなぁ……。

 

 うん。あの人はすごくいい人だった。なんでこんな組織に居るんだろうっていうくらい。

 

 必ずあの人のところにまた顔を出したい。それには島を自由に動き回れるようになる必要がある。

 つまり、最上位のシードになるしかない。

 

?「しっかりして! 必ずまたあの人と会うって、約束したでしょう!?」

 

?「う、うん……!」

 

 必死になって立ち上がる私たち。次々と人数が減る中―――、

 

キィイイイインッ!!

 

 突如、感覚が鋭敏になる。

 

?「!?」

 

?(何これ…………)

 

 私の目には、全員の心臓部分に光る何かが突然見えた。そしてそれは、アタシの胸にも……。

 

 

――コレは悪い物じゃない

 

 

 それはすぐに分かった。一つ一つは小さいけど、もしこれを束ねられたら大きな(チカラ)になりそう―――。

 

 

 アタシは昔から、人のそういう感情というか、場を持たせることには自信がある。

 それと同じ要領で、みんなの波長を私に集める。

 

 すると、

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

 私を中心に、部屋が揺れ始めた。背中から化身のオーラが立ちのぼる。

 

?『!!!』

 

教官『化身か! そのまま出せ!!』

 

 

 みんながその光景に唖然とする中、教官のやつが上のコントロールルームから興奮したように叫ぶ。

 

?(うるさいわね……アンタたちの言うとおりにするのは癪だけど!! 生き残るためなら出してやるわよ!!)

 

 アタシはそれを、全力で解放した。

 

?「来なさい!【神官ジャッジ】!!」

 

 アタシの背から、錫杖を持った神官の化身が現れる。化身は錫杖を振り、ロボットたちを薙ぎ払う。

 

 ロボットたちはぶっ壊れて止まった。

 

?「はぁ、はぁ………」

 

 それを見ていた教官はニヤリと笑い、

 

教官『よし、今日の訓練は完了だ』

 

 と、アナウンスを入れて扉が開く。

 

?「っとに、勘弁しろってのよ……」ドサッ!

 

?「ちょっ! 花帆! 花帆!!」

 

 コレがアタシ、"相澤花帆(あいざわかほ)"13歳のときだ。

 

 

 

 

 

 〜 その頃・雷門中 〜

 

 雷門中は、黒の騎士団と呼ばれるチームに襲われ、サッカー部は乗っ取られそうになった。

 だが、俺と天馬が途中交代で出場。潰されそうになりながらも、天馬からのパスを俺が渾身のシュートを叩き込み、キーパーの鉄雄田は正面でキャッチしようとしたが、シュートのパワーにふきとばされてキーパーごとゴールにたたき込まれた。

 

 そして、キャプテンの神童さんも化身を出現させるに至った。

 

 あの時は相手驚いてたな……。

 

 そしてその試合は相手がコチラを見逃すカタチで退却し、一応は雷門サッカー部は守られた。

 

 そして、その試合を見ていたもう1人の(のち)の親友。西園信助とも出会い、俺と天馬、信助の3人はよく一緒にいるようになった。

 

 ん? 俺の名前? ああ、悪い。言ってなかったな。

 

 俺の名前は伊月虎次郎(いづきこじろう)。空間認識能力と、シュートパワーが武器のストライカーだ!

 

 いよいよ、俺の雷門サッカー部での日々が始まる!!

 

 

― いつまで続くかは分かりませんがお願いします ―




相澤花帆(あいざわかほ)
1年生(13歳)女。
タイプ:MF(背番号9)
化身【神官ジャッジ】

お金で両親からフィフスセクターに売られ、比較的小さい頃からゴッドエデンで暮らしていた少女。
ゴッドエデンに来た頃は農園《フィフスファー厶》と呼ばれるで、他のシードたちの食事に関わる作物栽培を手伝っていたが、教官たちが、『彼女たちのなかにももしかしたら化身使い才能がある者がいるかもしれない』との迷惑な事に気づいたために、ゴッドエデンスタジアムで地獄の訓練中。

後のフィフスセクターチーム、【アルテミス】で主人公と戦うことになる
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