イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
試合当日。雷門イレブンはインターハイ東京都予選準決勝の為、対戦校である帝国学園にやって来た。
その頃、ゴッドエデン島ではやはりこの少女がタブレット端末の画面に齧りついて、自作のペンライト持って応援体勢。
アイドルのライブじゃないんだぞ……。
花帆「伊月くん行けーーーっ! 今日もやっちゃえーー!!」
因みに花帆のスマホには、試合中の虎次郎のベストショットが大量にスクショされて保存されていた。
円堂「チーム全員で1つになってぶつかれば必ず勝てる。行ってこい!!」
雷門『はい!!』
審判『それでは、試合を始めます!!』
そしてスタートの為両チーム位置につく。
スターティングメンバー
帝国
GK 雅野
DF 五木 大瀧 龍崎 成田
ボランチ 飛鳥寺
MF 蒲田 佐々鬼 洞沢
FW 御門 逸見
雷門
FW 虎次郎 倉間
MF 浜野 天馬 速水
ボランチ 神童
DF 信助 霧野 天城 車田
GK 三国
審判『試合開始!!』
ピィイイイーーーッ!!!
―
そして、雷門ボールで試合開始のホイッスルが鳴り、キャプテンにボールを預けて虎次郎と倉間先輩は攻め上がる。
鬼道「(見せてもらうぞ円堂。お前の育てる雷門を)五木、大瀧、飛鳥寺! 伊月に三人で付け!! 徹底的に封じ込めろ!!」
五木&大瀧&飛鳥寺「「「了解!!!」」」
円堂「やはりそう来たか」
帝国はなんと虎次郎に3人のマークを付けてきた。
花帆「お! 帝国組織的だね。まあ、普通そうなるよね」
帝国の監督。鬼道の策に納得顔の花帆。だが、彼女はそれで虎次郎が止まるとは微塵も思ってなかった。
神童「(虎次郎には出せないか……なら!!)浜野!!」
ボールは右サイドの浜野先輩に渡り、相手MFの洞沢がディフェンスに来る。
浜野「抜くぜ![波乗りピエロ・改]!!」
浜野先輩はボールの上に玉乗り。そして水化したフィールドの上をザブザブと玉乗りしながら波乗り。洞沢を抜き去った。
――すると、
成田「そこだぁっ!!」ガッ!
浜野「うわっ!?」
しかし洞沢の背後にDFが隠れており、技の終了直後の一番無防備な瞬間を狙いボールをかっ拐っていった
成田「佐々鬼!!」
ボールは山なりに佐々鬼に飛ぶ。が、
天馬「やらせない!!」
佐々鬼「なにっ!?」
天馬は跳躍。佐々鬼へのパスを空中でカットし、ドリブルで持ち込む。
――しかし、
蒲田「やらせるかよ! 洞沢!!」
相手MFの蒲田と洞沢が天馬の周りを左回りに高速で走り回る。
天馬を中心に渦潮が発生し、中心にいた天馬は渦の中に引き摺り込まれボールを奪われた。
蒲田&洞沢「「[サルガッソー]!!」」
天馬「うわあっ!?」
そしてボールを奪った相手は逆サイドのFWの逸見にパスを出し、ボールを受け取った逸見は必殺シュート体勢に入る。
逸見「まずは1点だ!!」
逸見が指笛を吹く。すると虹の七色のペンギンがボールに突っ込んで来て、ボールにオーラとして纏わりボールが七色に輝く。
そのボールをシュートすると七色のペンギンに戻り、1匹1匹それぞれ違う角度でアーチを描きシュートとともに雷門ゴールに突っ込んで来る。
逸見「[皇帝ペンギン7]!!」
花帆「ヤバい! 防げ!!」
必死に画面の向こうから、雷門に向けて声援を送る花帆。自分の楽しみのためにも、雷門にここで負けられては困るのだ。
しかし、すぐに天城先輩がタダでは通さないとシュートの射線上に割り込みブロックに入る。
天城「やらせないド!![ビバ!万里の長城]!!」ガガアアッ!
天城先輩のシュートブロック技。威力を削りにかかる。
バチィイィイィイイインッ!!
天城「ぐっ、はぁっ!!」
そしてシュートは弾かれた。
逸見「ほう? 少しはできるみたいだな」
そしてこぼれ球は信助が押さえた
信助「今度はこっちの番だ!!」
―――試合が白熱する中、とある場所で、
― 稲妻総合病院 ―
優一「京介………行かなくて良いのか?」
剣城「アイツらなら、俺がいなくても大丈夫だよ」
優一「京介、だが……「俺、飲み物買ってくるよ」ああ」
ピッ、ガコンッ!
剣城「? っ! 黒木さん」
黒木「お前はなぜ試合に出ない? フィフスセクターのシードとしての役目、忘れた訳では有るまいな?」
剣城「心配しなくても、雷門はここで負けますよ。帝国は元々の能力が高い上に、厳しい練習によりシードでない者もそれに近い力を持ってます。それに帝国には、シードが4人もいる。いくら伊月が強くても、一人では手も足も出ないでしょう」
黒木「……だと、良いがな」
― 優一 side ―
とんでもない話を聞いてしまった。京介が、フィフスセクターのシード!? 一体なぜ……まさか?
黒木「これでもしも雷門が勝つようなことが有れば、お前の兄の足の治療費の話は無いと思え」
優一(!! やはり……!)
そして俺は病室に戻った
剣城「兄さん、戻ったよ。……兄さん?」
優一「……お前、シードなのか?」
剣城「っ!! な、何でそれを……」
優一「さっきお前が話してるのを聞いた」
剣城「………そう」
優一「勝敗を管理して、今までの心の奥から熱くなるあのサッカーを奪ってきた組織フィフスセクター。勝てば嬉しく、負ければ悔しいそんな当たり前のことで熱くなる、サッカーってそう言う物だろ!!」
剣城「……………」
優一「お前は、治療費なんかの為に、俺が……、俺たちが大好きだったサッカーを裏切ったんだ!! 二度と……来るな!!」
剣城「分かったよ……」
そして京介は、部屋を出ていった。
優一「すまない……京介。俺に悪いと思うなら、雷門を勝たせてくれ!!」
扉の向こうから誰かが走っていく音がした。
弾いたボールを信助が押さえて、天馬にパスを出す。
信助「天馬!」パス!
天馬「ナイス信助!」
ドリブルで攻め上がる天馬。龍崎が止めに入る。
龍崎「行かせるか!!」
天馬が左右にフェイントで揺さぶるが龍崎は全て着いていっている。そして一瞬の隙にボールを奪われる。
天馬「あっ!」
龍崎「佐々鬼!!」
山なりの軌道でパスが佐々鬼に通り攻め上がってくる。
霧野「行かせるか!」ズザァアアアッ!!
霧野先輩の、トラップの球際を狙ったスライディングタックル。ボールを奪い取る。
霧野「速水!」ドッ!!
ボールを奪った霧野先輩が速水先輩にパスを出す。
するとそこへ、DFの成田がディフェンスに走って来る。
それを速水先輩は自慢の駿足で抜き去る。
成田「くっ!」
速水「く、倉間くん!」パスッ!
そして速水先輩は倉間先輩にパスを出す。――すると、
龍崎「お前たちに見せてやる。来い! 我が化身、【龍騎士テディス】よ!!」
龍崎の背から黒いモヤが発生し、龍のような人のような姿を形作る。
モヤが晴れると、その中から現れたのは緑色の、翼の生えた竜を模した鎧を纏い、持ち手の反対側にもブレードのついた、双刃の剣を持った騎士の化身だった。
花帆「化身!? まさかあいつもシード!?」
花帆の持つサッカーの、個人戦術のレベル的な知識では、恐らく帝国にシードはこの龍崎を入れて4人。
花帆(かなり相手が悪い………!)
龍崎「[― ドラゴンストーム ―]!!!」
防御態勢に入ったテディスが剣を持ち手の部分を中心にグルグル回転させる。
するとその風圧で竜巻が巻き起こり倉間先輩を上空に吹き飛ばした。
倉間先輩は地面に落下し――、
グキッ!!
倉間「っ!」
なんとか着地したが足を捻ってた様に見えた。大丈夫か?
花帆(っ! 今着地が変じゃなかった?)
すぐに違和感に気づいた花帆。倉間のためではない。自分が虎次郎と戦って楽しみたいから心配している。
虎次郎「先輩!!」
倉間「俺のことはいい! 止めろ!」
ボールを奪った龍崎から、FWの御門への超ロングパスが通る。
御門「お前たちに絶望を思い知らせてやる!! 来い、我が化身! 【黒き翼レイヴン】!!」
御門の背からも黒いモヤが発生し、鳥の様な姿を形作る。
モヤが晴れ、その中から現れたのは漆黒の体毛を持つカラスのような化身だった。
花帆「っ! コイツシードなのは分かってたけど、まさか化身使い!?」
いよいよ冷や汗が流れる。花帆の楽しみは終わってしまうのか
御門「俺の化身シュート、果たして止められるかなぁっ!!」
御門とレイヴンが飛び上がり、雷のオーラが込められたボールを御門がゴールめがけて撃ち下ろす。
そしてレイヴンが右手の爪でボールを切り裂き、鋭い爪跡の様なシュートが雷門ゴールを襲う。
御門「[― レイジングクロウ ―]!!」ドゴォオォオォオオォォオオンッ!!
御門の化身シュートが雷門ゴールに凄まじい勢いで迫る。そこへ天城先輩がブロックに入る。
天城「通さないド![ビバ!万里の長城]!!」
ガガァアァアアアッ!!
天城先輩がのシュートブロック! ――だが、
ビキビキビシバキ!!
天城「ぐうぅぅううう!!」
天城先輩は必死に堪える。しかし天城先輩自身、堪えるのはもう限界だ。
御門「無駄だ!!」
レイヴンが左手の爪を一振りし、天城先輩の技を切り裂き、天城先輩は吹き飛ばされた。
バゴォオォオォオオオンッ!!
天城「うわぁあああっ!!」
三国「くそっ!絶対に止めてやる![バーニングキャッチ・改]!!!」
三国先輩が、右手により大きな炎を纏い回転跳躍。
以前よりもパワーを増した燃える右手でシュートに掴みかかり地面に押さえつける。
三国「ぐうぅぅぉおおおおあああ!!」
花帆「止めろーーーっ! 男なら根性見せろーーっ!!」
三国先輩は必死に堪えるが、明らかにパワー負けしている。
御門「無駄だと言っている!!」
レイヴン『ギャォォオオオ!』ブォンッ!
レイヴンが爪で三国先輩の技を切り裂き、シュートはゴールに突き刺さった。
三国「うわぁあぁあああっ!!!」
GOOOAL!!!
雷門 0 ー 1 帝国
花帆「………マジか」
いよいよ不味いかもしれない。呆然とする花帆。
ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
― 前半終了!! ―
ここで前半終了のホイッスルが鳴り、ベンチに戻る両チーム。
円堂「倉間、足を見せてみろ」
倉間「だ、大丈夫です。このくら……っ!!」
円堂さんが抵抗する倉間先輩のソックスを無理矢理り捲ると倉間先輩の足は真っ赤に腫れ上がっていた。
やっぱり捻ってたのか。
円堂「さっき地面に着地した時だな?」
倉間「……やっぱ、バレてたか」
円堂「仕方ない。FWは、「待ってくれ!!」?」
剣城が息を切らしてフィールドに駆け込んで来た。
剣城「俺を試合に出してくれ!!」
倉間「はぁ!? 何言ってんだ!!そんなこと出来るわけねぇだろ!!」
剣城「頼む!! ……円堂さん!!」
? 何か剣城の雰囲気が変わった気がする。監督たちもそれを感じ取っており、
円堂「ふむ………、前とは目が変わったな。よし、良いだろう。倉間と交代だ」
剣城「っ! はい!!」
神童「監督!?」
虎次郎「たぶん大丈夫です。「伊月?」今の剣城なら」
選手交代
倉間 out → in 剣城