イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
剣城が雷門の仲間になり、皆で決勝戦に向けて練習中。次の相手は海王学園に決まった。
俺達が練習していると、倉間先輩と天城先輩がタブレットで動画を見ていた。
―――なんだ?
気になって声をかけることにした虎次郎。
虎次郎「先輩? 練習中になんの動画見てるんです?」
倉間「ん? ああ、昔の海外サッカーだよ。俺のプレーに何か活かせそうなの無いかと思ってな……」
天城「だド」
ほう、海外サッカーか……
虎次郎「良いのありました?」
倉間「ああ。もう引退した選手だけど、昔のドイツのカペロマンって人のシュートがな、俺のシュートと同じ名前なんだけど…分かるか?」
虎次郎「ああ、カペロマン選手の[サイドワインダー]ですか。たしかサイドラインから撃つと威力が跳ね上がるシュートでしたよね。サイドラインから撃ちさえすればたとえ自陣からでもゴール狙える威力になるっていう」
倉間「ああ。俺の[サイドワインダー]にこの性質を混ぜられないかと思ってな」
中々いい目の付け所の気がするな……
虎次郎「天城先輩は?」
天城「俺はイングランドのロブソンっていう選手の動画を見たド。第2のキーパーと言われる鉄壁のシュートブロック、これを習得してみたいと思うド」
虎次郎「あ〜相性いいかもしれませんね」
この二人にはいいプレーの参考だと思う。
虎次郎「昔の選手ですけど、三国先輩を若林さんとかミューラーさんみたいに魔改造してみたい」
倉間「やめろ?! 三国さん壊れるぞ!!」
冗談なのに……1割くらいは。
そして先輩たちは早速練習に入る。虎次郎はと言うと……
天馬「? 虎次郎、その黒いボール何?」
虎次郎「ああ、小学校の頃のサッカーチームの監督から送ってもらったんだ。通常のサッカーボールの3倍の重さがあるんだ」
天馬「3倍!?」
虎次郎「これでここから更にシュート力を鍛える」
天馬「ここから更に!?」
だが、やはり通常の3倍も重さがあると言われると中々力強くは飛ばない。
虎次郎「決勝までにこれをちゃんとシュートできるようにならないとな」
そしてそのまま練習を続けていると、監督のスマホに電話が。
円堂「? はい、久遠監督!!」
みんなが練習の手を止めて円堂監督を見る。監督は少し話していると、
円堂「練習中断! これからみんなで行くところができた」
車田「行くところですか?」
円堂「ああ、帝国学園に行くぞ。そこで鬼道が待ってる」
雷門『!!!』
そして古株さんの運転するキャラバンに乗って帝国学園に向かう俺達。
門の前に来ると、鬼道さんと佐久間さんが待っていた。
鬼道「来たか円堂。こっちだ」
鬼道さんに連れられて帝国の廊下を進む俺達。すると、なんと壁に隠しパネルがあり、それを操作する佐久間さん。するとなんと隠し扉。
その扉の先のエレベーターに乗り、地下へ通りていく。
その道中色々と聞かせてもらった。
帝国は雷門と同じく、フィフスセクターに反旗を翻すレジスタンスであること。
そして今はとある人と物に、革命を狙っていること。
鬼道「着いたぞ。ここだ」
鬼道さんが扉を開けると、
円堂「響木監督!」
音無「雷門理事長! 火来校長も!」
かつての雷門の重鎮たち。彼らと対面した俺達に、久遠監督が話してくれた。
ホーリーロードの試合の勝敗で勝点を聖帝選挙で投票するシステムを利用し、響木さんを聖帝に据えてフィフスセクターを内側から破壊する。
それこそが、俺達の革命のゴールだと。
総一郎「だが、それには次の海王が一つの山場となる」
火来「ああ。海王は選手全員がシードらしいのだ」
速水「ぜ、全員シード!?」
息を呑むみんな。―――だが、
虎次郎「面白いじゃねぇか。誰が立ち塞がろうとぶっ飛ばしてやるさ」
天馬「うん! なんとかなるよ!」
そんな俺達に、速水先輩を除いたみんなが笑う。
久遠「お前たちは、何が何でも勝ち続けなければならないしかし、その先にはたしかに自由なサッカーがある。任せたぞ」
神童「もちろんです!」
三国「むしろ心強いです! 戦っていたのが、俺達だけじゃなかったんですからね!」
車田「あの頃のサッカーを、絶対に取り返します!」
雷門のみんなが頷く。
響木「頼んだぞ。お前たち!」
そしてその日から、みんなの練習のギアは目に見えて上がった。
絶対に勝つ! その意志が、今までとは比較にならないほどに上がっている。
三国「こい!」
剣城「ふっ!」ドッ!!
三国「ッッ!」
ドシィイイイッ!!
三国さんが、剣城のシュートを受け止めた。
三国「良いシュートだ剣城!」
虎次郎「はぁあぁあああっ!!!」
ドゴォオォオオオッ!
虎次郎「俺の新必殺シュート、絶対にモノにしてやる!!」
その頃、ゴッドエデンには本格的にフィフスセクターに歯向かうチームの話がされていた。
花帆にとっては雷門(虎次郎)はお気に入り。教官から話がされているとき、興奮しないよう感情を抑えるのにかなり苦労するハメになった。
牙山「いいな? もしもこのまま雷門が勝ち続けるようなことがあれば、お前たちを使って潰すことを上が考えている。用意はしておけよ?」
究極シードたち『はい!』
白竜(剣城………)
シュウ(ただの雑魚じゃないか……)
この二人とは対象的に、
キーパー「花帆、チームミーティングしとく?」
この子は花帆のチーム、【アルテミス】のキーパーである
キーパーとしてはこのゴットエデンのレベルでも中々で、蛇野くんには勝てないが、芦屋くんには勝っていると思っている。
花帆「ん〜みんなには一応言っとくね?」
【アルテミス】のみんながなにごとかと身構える。アタシがこんな風に改めて言うような事なかなか無いからね。
花帆「アタシは雷門と本気で戦いたいの。絶対に余計なことしないでよ? したらどうなるか……わかるね?」
ゾクッ!!
花帆が一瞬放った殺気に背筋が凍りついたメンバーたち。「あたしたちはシードなのに良いのか?」と聞いてくるが、「いいから時が来るまで何もするな!」と、言い放つ。
でも、ヒントはやろうかな。
花帆「雷門の11番。アタシは彼と本気で戦いたいの。彼との戦いでは、アタシはフィフスセクターの言うことでも悪いけど無視するわ」
?「不味くないそれ?」
花帆「みんなも映像見ればいいわ。自分の実力に自信があって、サッカーが好きなら理解できるはずよ。ホントならアタシは決勝を、雷門の応援に行きたいくらいなんだからww」
桜「応援って……」
花帆「理解できないなら取り敢えず試合を1度見てみなさい」
そう言い残し、花帆は部屋に戻っていった。