イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜   作:松兄

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新たな仲間

 

 

 雷門サッカー部が全国大会を控えたある日………。

 

― ? side ―

 

?「ここが雷門かぁ…」

 

虎次朗「天馬急げ! 朝練遅刻するぞ!!」

 

天馬「もーーー! 何で目覚まし鳴らないんだよーーー!!」

 

虎次朗「遅刻したらお前のせいだからな!!」

 

天馬「嫌だああああ!!」

 

 騒がしい奴らだな。一年生か?

 

― ? side out ―

 

 

 

― 天馬 side ―

 

 俺と虎次朗は案の定朝練に遅刻し、罰としてグラウンド10周を言い渡され走るハメになった。

 グラウンド10周が終わった時、虎次朗はまだまだ余力があったが俺はゼェゼェと息を荒くしていた。

 

神童「これに懲りたら気をつける様に」

 

虎次朗&天馬「「はい……。すみませんでした」」

 

虎次朗「天馬のせいだぞ」

 

 俺と虎次朗は二人揃ってキャプテンに頭を下げるが、もとはといえば俺の寝坊が原因なので虎次朗に脇腹を小突かれる。

 

天馬「うう……はい」

 

 そしてそのあとの朝練も終了し、授業を受ける為に教室へ

 

クラスメイト「おい聞いたか松風、伊月! このクラスに転校生が来るって話」

 

天馬「へぇ? どんな人なの?」

 

クラスメイト「大人しそうな男子だったぞ?」

 

天馬「そっか……」

 

 そんな話をしていると、先生が教室に入って来た。

 

先生「お前ら席に着け~」

 

 先生の言う通りに俺たちは席に着く。

 

 すると先生のあとから、青髪を肩辺りまで伸ばし少しいたずらっ子そうな男子が入ってきた。

 

先生「じゃあ自己紹介を」

 

?「はい。"狩屋マサキ"です。よろしくお願いします」

 

 そう言って狩屋くんはペコリと頭を下げた。

 

先生「じゃあ席は......、松風の隣が空いてるな。そこに座れ」

 

狩屋「はい」

 

 先生に答えて狩屋くんは俺の隣に座る。

 

 俺が「宜しく」と挨拶すると、狩屋くんも「よろしくね」と返してくれた。

 

先生「それじゃあ朝のホームルームを始めるぞ」

 

 その日1日、狩屋の机には人だかりが出来ていた。そして放課後、俺は狩屋に部活はするのかと聞いてみた。

 

狩屋「ああ、サッカー部に入ろうと思ってるよ」

 

天馬「そうなんだ。このクラスだと俺と虎次朗と信助サッカー部なんだよ。葵はマネージャー」

 

狩屋「そうなんだ。案内頼める? まだ校内覚えてなくてさ」

 

天馬「オッケー」

 

 そして部室棟エリアで他の皆と合流して一年生全員と狩屋でサッカー棟に向かった。

 

天馬「ここだよ」

 

狩屋「うわ、デカ……。えっ、これサッカー部だけの部室なの?」

 

虎次朗「ハハッ。その気持ちはよくわかるな。俺たちも初めて見たときは同じ感想を持ったからな」

 

 そして中に入ると既に三国先輩や車田先輩たちが来ており、俺たちは先輩たちに挨拶する。

 

 すると霧野先輩が狩屋に気付き、

 

霧野「天馬、ソイツ誰だ?」

 

天馬「今日一年生のクラスに転校してきた狩屋です。聞いたらサッカー部入部希望ということでしたので連れてきました」

 

倉間「入部希望……」

 

天城「ポジションはどこなんだド?」

 

狩屋「DFっすね」

 

霧野「でも、そうなると今日は入部テストからか?」

 

 "入部テスト"。その言葉に身構える狩屋。

 

 そんな話をしていると、円堂さんと鬼道さんがやって来た。

 

円堂「皆揃ってるか?」

 

天馬「円堂監督、いえ、キャプテンがまだです」

 

円堂「そうか。ん? その子は誰だ?」

 

 俺が監督に狩屋のことを説明すると円堂さんが狩屋に質問した。

 

円堂「狩屋、サッカーは好きか?」

 

狩屋「えっ…、はい! サッカー好きです!」

 

 それを聞くと円堂さんはニカッと笑い、

 

円堂「よし! 入部を認める。サッカーをやりたいやつが入るのが、サッカー部だからな」

 

三国「ふふ。円堂監督らしいな」

 

天馬「そうですね」

 

 そしてキャプテンが来たので監督から狩屋にユニフォームとジャージが渡される。

 

 狩屋も俺たちも更衣室でユニフォームに着替えてグラウンドに出る。

 

 そして練習開始。―――なのだが、霧野先輩が天城先輩を足遅いとか言ってたと狩屋が言い出し、実戦形式の練習でも狩屋は本番さながらのスライディングタックル。

 

 ――ケガしそうになったメンバーもいた。(ケガはしなかったが)

 

霧野「アイツ、まさか………」

 

虎次朗「……………剣城」

 

剣城「ん? どうした?」

 

 俺はこっそり剣城に声をかけた。

 

虎次朗「お前、シードとしてフィフスセクターの施設にいた時にアイツを見たことないか?」

 

剣城「アイツがシードじゃないかと疑ってるのか?」

 

霧野「ああ。明らかにチームの雰囲気を悪くするようなことをしている。可能性はあると思う」

 

剣城「別に隠してはいないですけど、少なくとも俺は見たことないです」

 

霧野「そうか………」

 

虎次朗「一応俺が見ときます」

 

霧野「頼む」

 

 

 そして暫く練習を続け、休憩中、

 

車田「か〜っ! いい汗かいたな!」

 

天城「まったくだド!」

 

倉間「真剣にやるって気持ちいいっすね…」

 

車田「ああ。南沢も戻ってくれば良かったのに……」

 

天城「だド。転校なんて……」

 

虎次朗「え? 南沢先輩、転校したんですか?」

 

三国「ああ。俺たちにも言わずに急にな」

 

 そうなのか………。

 

 

 ―――すると、

 

元2軍先輩「「あ、あの!!」」

 

 元々のサッカー部の先輩が2人、サッカー棟に入ってきた。

 

天馬「あ………」

 

三国「一乃! 青山!」

 

車田「何しに来た!」

 

 逃げだした過去がある二人に、車田先輩が突き放すような声色で言う。

 

 ―――すると、

 

一乃「虫のいい話なのは分かってるけど、サッカー部から離れて、やっぱり、またどうしてもやりたくなったんだ!! 俺たちは、サッカーからもう逃げない!」

 

青山「俺たちを、もう一度入れてください!」

 

 頭を下げる2人。すると、先輩たちが声を上げる前に、キャプテンが声をかけた。

 

神童「2人とも、待ってたぞ!」

 

一乃「神童……」

 

車田「神童!? コイツら入れる気か!?」

 

神童「はい!」

 

車田「はい、って……」

 

倉間「フィフスセクターが怖くて逃げ出した奴らだぞ!」

 

神童「でも、戻ってきてくれた……」

 

 神童先輩はそう言うが、納得のいかなそうな先輩たち。

 

神童「フィフスセクターは強大です。だからこそ、一人でも多くの仲間が必要なんです。戻ってきてくれたなら、拒む理由はないと思います」

 

浜野「それはそうだけど……」

 

一乃「円堂監督、お願いします!!」

 

青山「お願いします!!」

 

円堂「………本気なんだな?」

 

一乃&青山「「はい!!」」

 

円堂「よし! 神童の言うとおり、仲間は多い方がいい。入部を認める!」

 

一乃&青山「「っ! はい! おねがいします!!」」

 

車田「やれやれ………」

 

倉間「言っとくが、俺たちはまだ許してないからな」

 

一乃「わかってる。これからの俺たちの働きで償わせてもらう」

 

青山「ああ!」

 

倉間「へぇ? セカンドが言うじゃないか」ニヤリ

 

 こう見えて、倉間先輩とは入学当初から仲間だった同級生。

 

虎次朗(ホントは喜んでんだろうな……)

 

 

― つづく ―

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