イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜   作:松兄

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新入部員!

 

 

 月山国光戦に勝利し二回戦進出を決めた俺たち雷門。二回戦の相手が北海道代表の白恋中に決まり、次の日の月曜放課後、授業が終わりサッカー棟に向かう俺と天馬に一人の男子生徒が声を掛けてきた。

 

?「あっ、あの! 伊月君と松風君だよね? サッカー部の……」

 

天馬「そうだけど君は?」

 

 

 

?「実は……僕もサッカーやりたいなって……それで、その……部室に連れていってくれないかな………?」

 

天馬「本当に!? もちろん大歓迎だよ! 君、名前は?」

 

?「あっ…、えっと……「(ひかる)」」

 

天馬「そっか、よろしくね輝! じゃあ行こう!!」

 

虎次朗「行こうぜ」

 

 そして俺たちがサッカー棟に入ると、監督たちや先輩方たちは既に来ていた。

 

三国「遅いぞ天馬、虎次朗」

 

天馬「スミマセン皆さん。それであの……この子がサッカー部入りたいらしいんですけど」

 

 天馬の背後からおずおずと輝が出てきて皆に「こんにちは」と挨拶をする。

 

円堂「ほう? 名前は?」

 

輝「えっ、えっと……(ひかる)です」

 

円堂「輝か。名字は?」

 

輝「っ! そ、それは………」

 

鬼道「? 何だ? 言えない理由でもあるのか?」

 

 

輝「か………「影山輝(かげやまひかる)」です……」

 

カシャーン

 

 

 音無先生が記録ノートを落とした。

 

 監督たちは、「影山」と言う名字を聞いて愕然としている。

 

 

 影山……? 何か有名な人なのか?

 

円堂「か………影山!? 影山って、あの影山か?」

 

輝「は……、はい……。「影山零治」は……僕の叔父です……」

 

鬼道「っ! ……そうか。だが何故隠そうとした?」

 

輝「それは……、叔父は、かつてのイナズマジャパンや雷門イレブンの皆さんに、多大な迷惑を掛けたと聞いています。そんな人の甥っ子だなんて知られたら、間違いなく追い出されると………」

 

円堂&鬼道「「……………」」

 

輝:「やっぱり、駄目ですよね………。 ………お邪魔しました」

 

天馬「あっ…………」

 

 輝が悲しそうにとぼとぼ出口に歩いていく。しかし、

 

円堂「待て! 影山輝!!」

 

輝 ビクッ「は、はい。何ですか?」

 

円堂「お前、サッカー好きか?」

 

 輝は「えっ?」と一瞬戸惑ったが、直ぐに口を開いた。

 

輝「はい! 大好きです!!」

 

 すると円堂さんと鬼道さん、音無先生は顔を見合せてクスリと笑い、

 

円堂「だったら、何も迷う事は無い」

 

鬼道「確かに、あの人がやったことは許される事じゃない。だが、間違いなくサッカーを愛していた。俺たちと同じ位にな」

 

音無「円堂さんとお兄ちゃんの言う通りです。貴方は影山零治じゃない。「影山 輝」何ですからそんなことを気にする必要はないですよ」

 

円堂「そうだぞ、俺たちを甘く見るな。影山のやったことは確かに許されないが、だからといって甥っ子のお前まで同罪だなんてそんな馬鹿な話はない。お前はお前だ。そんなこと分かってるさ」

 

輝「あっ…………」ポロポロ

 

 見ると、輝は涙を流していた。まぁ身内にどんな人が居ても、円堂さんの言う通り自分は自分だしな。

 

 この人ならそんな理由で反対しないとは思ったよ。

 

円堂「影山 輝、今日からお前も雷門サッカー部の一員だ。練習厳しいから覚悟しておけよ」

 

 

 

輝 っ! ゴシゴシ「はいっ!! 精一杯やらせていただきます!! 皆さん宜しくお願いします!!」

 

天馬「よろしく輝!!」

 

輝「うん! よろしく天馬君!!」

 

鬼道「円堂、アイツを立派な選手に育ててやらないとな。」

 

円堂「ああ。俺がこんなこと言う日が来るとは思わなかったが、影山の為にもな。オルフェウス戦を闘った俺たちなら分かる。やり方は間違えてたけど、あいつもサッカーが好きな人間だったんだって」

 

音無「そうですね」

 

信介「輝はサッカー歴どのくらいなの?」

 

輝「実はボールを蹴り始めてまだ3週間でして………」

 

速水「たったの3週間!?」

 

狩屋「なぁんだ、初心者じゃん」

 

霧野「誰だって初めは初心者だろ?」

 

輝「はい……。あっ、でも、格好良くゴールを決めたいです!」

 

虎次朗「それならポジションはFWだな」

 

神童「よし! じゃあ練習始めるぞ!!」

 

 そしてドリブルの練習を始めたが、輝はあらぬ方向にボールを蹴ってしまったりボールタッチの力加減をミスして慌てたりと間違うことない初心者だった。

 

剣城「あれじゃあ戦力にはなりそうもないな」

 

 と言われ、そして極めつけは「ドリブルするときはボールを見るんです」と狩屋に騙され前が見えずにゴールポストに激突したり……。

 お前ら輝になにか恨みでもあんのか?

 

 だが、霧野先輩が正しいやり方を教えると直ぐに出来るようになった。………飲み込み速いな。

 

三国「よし! 輝、撃ってみろ!!」

 

輝「は、はい! シュートは……こうやって、こう!!」

 

ドガァアアァァアッ!!

 

三国「何っ!?」

 

バシィイイイイッ!! ギャルルルルルルルルルル!!

 

 シュウウゥゥ……………

 

 三国先輩は両手でしっかりとキャッチしたが、しばらく回転が完全に収まらず、止まったときにはキーパーグローブからブスブスと焦げ臭い匂いがしていた。

 

三国「……………」

 

狩屋「う、嘘だろ………?」

 

天馬「す、凄い!!」

 

円堂「輝! もう一度撃ってみろ!!」

 

 輝にボールをパスする天馬。しかし輝はトラップミスしてボールはあらぬ方向に。

 

狩屋「なぁんだ、やっぱりマグレじゃん」

 

虎次朗「狩屋、あとでお仕置きな?」

 

狩屋「わ、悪かったって」

 

?「…………………」

 

輝「い、行きます! えいっ!!」

 

ドゴォオオォォオオッ!!

 

 しかしシュートはとんでもない方向に。っておい!? 人が居るぞ!!

 

天馬「危ない!!」

 

?「フッ………」トッ

 

 しかしその人はとてもきれいなトラップでシュートの威力をいなして止めた。

 

円堂「……吹雪? 吹雪じゃないか!!」

 

吹雪「久しぶりだね。皆」

 

 

― つづく ―

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