イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
一年生の「影山輝」が新たに入部してきて練習をしていた俺たち。
輝が三国さんに初心者とは思えない強烈なシュートを撃ったのを見た監督が「もう一度撃ってみろ」と言い、シュートを再度放つ輝。
しかし―――、シュートはゴールバーを越えてグラウンド外に立っていた人に激突しそうになる。
でもその人は、美しく柔らかいトラップでシュートの威力を殺した。
その人は…………
円堂「……吹雪? 吹雪じゃないか!!」
吹雪「久しぶり。キャプテン、鬼道くん、音無さん」
天馬「ええっ!? 吹雪って、初代イナズマジャパンのストライカー、「吹雪士郎」さんですか!?」
吹雪「うん。皆宜しく」
皆キラキラした目で吹雪さんを見ている。
あの世界一のイナズマジャパンのメンバーで、ディフェンス、オフェンス、シュート、スピードどれを取っても超一流。
オマケにあの爽やかなルックスに性格も良いときてる。
さぞモテたんだろうな~
吹雪「キミが伊月くんだね。雷門の試合、見させてもらったよ」
虎次朗「っ! 覚えてくれたんですか?」
吹雪「あんなとんでもない威力のシュート撃ってれば噂にもなるさ」
俺と吹雪さんが話してると、背筋にゾクッと悪寒が走った。
恐る恐る振り返ると、皆「羨ましい……」、「吹雪さんに覚えてもらえるなんて……」と嫉妬の籠った目で俺を見ていた。
そう言う目はやめろ……。
鬼道「心配していたんだぞ吹雪。白恋中サッカー部のコーチを解任されたと聞いていたからな……」
それを聞いた皆は『えっ!?』と吹雪さんを見る。すると吹雪さんは悔しそうな顔で口を開いた。
吹雪「白恋は……フィフスセクターの手に堕ちた」
それを聞いた皆は驚愕の顔をしている。
それはそうだ。二回戦の相手が白恋に決まり、白恋のコーチの名前に吹雪さんの名前を見たとき、久し振りになんの策略も無い真剣勝負のサッカーが出来るかもしれないと喜んでいた矢先だったのだ。
吹雪「お願いだ、雷門の皆。白恋を、フィフスセクターの手から解放してほしい」
吹雪さんほどの人が、俺たちに頭を下げて頼む。そんなこと言われるまでもない!!
神童「もちろんです! 必ず勝って、白恋を解放して見せます!!」
吹雪「皆、ありがとう! ………でも」
円堂「まだ、何かあるのか?」
吹雪「今の雷門では、白恋に勝つことは難しいと思う。あの〈絶対障壁〉を破らない限り………」
円堂「〈絶対障壁〉?」
そして俺たちはミーティングルームに移動し吹雪さんの説明を聞くことになった。
吹雪「〈絶対障壁〉は、まず中央に、自陣ゴール側を頂点とした三角形に選手を6人配置して固めて、相手がどこから攻めてきても、六人がフォーメーションを維持したまま移動して常に相手の正面からブロックする防御型必殺タクティクスだ。君たちの〈アルティメットサンダー〉も、恐らく通用しない。けど、対処法が無い訳じゃない」
鬼道「ああ。中央に選手を配置する分、両サイドが手薄になる。その隙に、両サイドから同時に攻める事が出来れば。……だが」
吹雪「うん。〈絶対障壁〉を振り切る駿足と、確実に決める決定力を持った選手が、
倉間「剣城と天馬がいるだろ。この2人は足も早いし、何より化身が使えるじゃないか。それに、虎次朗も化身こそ無いが化身なんか無くても点を取れるパワーがある」
天馬「分かりました! 俺やります!! 新しい必殺タクティクス、必ず成功させます!!」
虎次朗「俺も練習しとけばいいですかね?」
円堂「そうだな。よし! 早速練習だ!!」
雷門『はい!!』
そして俺たちが練習するなかで、
吹雪「変わらないね……雷門は」
円堂「俺たちもああやって夢中でボールを追いかけてたよな」
吹雪「うん……」
円堂「まぁ元気だせ。みんななら大丈夫さ」
吹雪「………うん」
輝「あの!」
鬼道「どうした?」
輝「僕も雷門の戦力になりたいんです。だから……僕を鍛えてくれませんか?」
円堂「ほう?」
吹雪「キャプテン、この子は?」
円堂「影山 輝。影山の甥っ子だ」
吹雪「影山の?」
輝「僕だって、サッカー部に入ったからには試合に出たいし……けど、今の僕では皆の足手纏いになることも分かってます。だからお願いします。僕を強くしてください!! 皆の力になれる様に!」
その頃、試合観覧を希望したゴッドエデンのファーストシード達が泊まるホテルでは、ゴッドエデンから来た牙山や火北などの教官に花帆はめっちゃ怒られていた。
牙山「フィフスセクターな歯向かうチームを応援するとは何事だ!!」
花帆「だって負けたらそのまま潰されてもう戦えないじゃん!」
火北「キサマ!」
林野「ちょっと2人ともいいかしら」
牙山「なんだ林野、キサマがついていながら……」
林野「相澤の事なんだけど、2人が考えてるのとは少し違うみたいなのよね」
火北「なに?」
3人はコソコソと話す。
花帆はべつに革命を応援してるわけではない。自分が雷門と戦いたいから、その前に負けたら潰されて二度と戦えなくなるから応援してるだけ。
戦えさえすればそれでいいこと。
牙山「なるほど。それはたしかに我々の思ったいたのとは少し違うな……」
火北「雷門が3回戦まで勝つようなことがあれば拉致する計画、あれを本格的に考えますか?」
林野「ええ。雷門には負けてほしいけど、それも視野に入れるべきね。このままじゃあ他のシードの意識にも関わるわ」
牙山&火北「「異議なし」」
そして花帆に、このまま雷門が勝ち進み、3回戦を勝つようなことがあればそのときに雷門をゴッドエデンに拉致するからそこで戦えと言った。
花帆はすごく喜んていた。