イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
俺たちは白恋中戦までの間、吹雪さんにも見てもらいながら新しい必殺タクティクス〈ダブルウィング〉の練習をしていた。
剣城「行くぞ天馬!」
天馬「うん!」
天馬と剣城が高速でパス交換しながら、何人か引き連れた状態で両サイドから攻め上がる。
それぞれスピードに乗り、空気を切り裂くオーラを纏い、ボールが視認できなくなる。
―――が、
霧野「天馬だ!」
ドガァアァアアッ!!
天馬「うわあっ!?」
しかし、霧野先輩にどちらがボールを持っているか見抜かれてしまい、止められる。
天馬「また失敗か………」
霧野「パスのスピードが遅いんだ。コレじゃあおそらく白恋にもバレる」
天馬「はい………」
俯く天馬。
円堂「次、伊月と剣城!」
虎次朗「はい!」
そして、位置につく虎次朗と剣城。
水鳥「ゴーー!」
マネージャーの合図で同時に飛び出す虎次朗と剣城。高速でパスを回しながら突き進み、オーラを纏ってボールが見えなくなる。
霧野「っ! 剣城だ!」
霧野先輩は、剣城を止めに行く。
虎次朗「残念こっちだ!」ドギュンッ!!
霧野「なにっ!?」
虎次朗「成功か!?」
鬼道「取り敢えずはな」
虎次朗「よし!」
成功を喜ぶ俺たち。それを見ていたのは、
輝「……あれで成功なのかな?」
―――すると、
葵「先輩方ーーーー!!」
神童「どうした空野?」
葵「先輩方に、イタリアから国際郵便で手紙が届いたんですけど」
霧野「イタリア? ……っ、神童もしかして!!」
神童「ああ! 手紙は?」
葵「これです」
神童「差出人は……やっぱり錦だ!!」
虎次朗「錦? 誰です?」
三国「雷門サッカー部の仲間で、神童たちと同じ2年生だ。去年からイタリアにサッカー留学に行ってるんだ」
天馬「留学!? 凄い!」
神童「手紙読むぞ?」
『― 拝啓 ―
みんな、久しぶりぜよ。急に手紙を送るが、そこはすまん。実は、ワシは今度イタリアから日本に戻ることになったぜよ。
もしかしたらホーリーロードの試合に間に合うかもしれんから、一応その報告ぜよ。
また、みんなと一緒にサッカーできるのを楽しみにしてるぜよ
― 錦 龍馬 ― 』
………皆暫く沈黙する
天馬「なんと言うか……個性的な人ですね」
速水「そう言えば、錦くんシュート力ありましたし、足も速かったですよね」
車田「アイツが居れば、今やってるタクティクスも、もっと簡単に完成してたかもな……」
神童「居ない奴の事を言っても仕方無い。ほら、今日はもう帰るぞ」
そして下校し、虎次朗と天馬は木枯らし荘に戻った。
― 次の日、白恋戦当日 ―
今日はいよいよ白恋戦。雷門サッカー部の移動用バス、「イナズマキャラバン」でスタジア厶へ、そこからホーリーライナーに乗る。
一方その1時間前、
~ 東京大江戸国際空港 ~
?「着いた。久方ぶりの、日本ぜよ! アイツらはもう向かってる頃か。ワシも向かうぜよ!」
~ 雷門 side ~
そして30分バスに揺られ、スタジアムに到着した俺たち。
そこからさらにホーリーライナーに乗り、今回の<ロシアンルーレットスタジアム>に向かう。
間違いなく<サイクロンスタジアム>ではないと思うが一体今回はどんな仕掛けが………
そして雷門と白恋を乗せたホーリーライナーは、「雪の道駅」に到着した。
虎次朗「雪………」
円堂「よし、スタジアムに……「お前んら〜! そこ退くぜよ〜っ!!」っ! 何だ!?」
見ると、ブレーキが効かずに雪道を自転車で下ってくる、黒い長髪を後ろで侍のように束ねた男子が向かってきていた。
神童「錦!?」
天馬「この人が!?」
ドッシーーーーン!!
錦「ま、間に合ったぜよ……」
円堂「こ、これが…錦龍馬……」
そして一年間イタリアで修行してきた錦先輩が、雷門サッカー部に戻って来た。
― つづく ―