イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜   作:松兄

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栄都学園戦①

 

 

 いよいよ今日は栄都学園との練習試合の日。

 

 雷門側のベンチには、この間の黒の騎士団にいた剣城が来ていた。

 虎次郎が「何の用だ?」と聞いたら、「監視だ」と答えた。

 

久遠「メンバーは何時ものフォーメーションだ。だが松風と西園、それぞれMFとDFに入れ」

 

天馬「っ! はい!」

 

信助「やったね天馬!」

 

天馬「うん!」

 

 喜ぶ天馬と信助。虎次郎は「いいな〜」という顔をしていたが、監督からお前のデビューはホーリーロードだと言われた。

 

虎次郎(隠し玉ってことか………)

 

倉間「いいのか? 1年生に言わなくて………」

 

車田「ああ。知らないっていうのは不味いんじゃないか?」

 

神童「どうせすぐに気づきますよ………」

 

 

STARTING MEMBER!!

栄都学園

GK       影浦

 

DF 書崎  本多  三重内 阿久田川

 

MF 読矢  雪地  一筆  服呂

 

FW    近代知  冴渡

 

雷門

 

FW    南沢    倉間

         神童

MF  浜野       速水

         天馬

DF 信助         車田

       天城  霧野  

 

GK       三国

 

 

審判『それでは、試合開始します!!』

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 

 主審のホイッスルが響き、雷門中vs栄都学園の火蓋が切って落とされた。

 

天馬「よし、行くぞ!!」

 

 天馬がドリブル。それに伴い全線へと駆け上がる先輩たち。

 

 序盤から果敢に仕掛ける姿勢の雷門イレブン。だが、栄都学園の統率されたディフェンス陣は網の目のように張り巡らされた組織的なプレッシングでパスコースを塞ぐ。

 

天馬「っ!」

 

三重内「よこせ!」ドカッ!

 

天馬「うわっ!?」

 

 激しい身体接触(フィジカルコンタクト)。ガツッという鈍い音とともに、天馬から容赦なくボールが刈り取られる。

 

 

三重内「カウンターだ! 行け!」

 

 栄都の鋭い怒号がピッチを走る。一瞬の隙を突いた高速クローズアップから、ボールはロングフィードで栄都のフォワードへ。

 

 前線でパスを受けた彼らは、雷門ディフェンスのマークをあざ笑うかのようにパスを回す。

 

速水「っ!」

 

冴渡「退いてもらいましょうか[フューチャーアイ]!!」

 

 栄都の必殺技。未来を見通すかのような高精度な読みで速水先輩を突破する。

 

天馬(? 速水先輩があんなディフェンスで?)

 

速水「…………………」

 

冴渡「近代知!」パス。

 

 そして栄都はパス。ペナルティエリア手前で完全なフリーを作った。

 

近代知「[パーフェクトコース]!!」バシュ!

 

 放たれたのは、力任せではない。極限まで計算された、美しい軌道のコントロールシュート。

 鋭いカーブを描いたボールは、ゴール右上隅の完璧なコースへと飛ぶ。

 

三国「っ! [バーニングキャッチ]!!」ガチぃいいいっ!!

 

 今度は三国先輩の必殺技。シュートを抑えにかかる。

 

天馬「よし! 止めた……!」

 

三国「……………っ!」ヒョイ

 

バシュウウウン!!

 

 シュートは、力なくゴールネットに吸い込まれた。

 

 

GOOOOOAL!!!

雷門 0 ー 1 栄都

 

 

天馬「なっ!」

 

虎次郎(っ!!)

 

 試合開始早々、先制の咆哮をあげたのはまさかの栄都だった。

 

天馬「まだまだ、ここからだ!」

 

 重苦しい空気を振り払うように、天馬が声を張り上げる。しかし、先輩たちは冷めた顔で天馬を見ていた。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 センターサークルからの試合再開。雷門はすかさず反撃に出るが、勢いに乗る栄都の猛攻は止まらない。

 

読矢「冴渡」!!

 

 相手のパスが飛ぶ。その時、

 

信助「させるかあっ!!」バシィイイイッ!!

 

栄都『!!!』

 

天馬「ナイス信助!」

 

 雷門が再びピンチを迎えたその時、信助がその並外れた跳躍力を生かして空中のボールをインターセプト。

 確保する。

 

天馬「こっちだ!」

 

信助「うん!」パス

 

 息の合った二人は、小気味いいパスワークで栄都のファーストディフェンスを鮮やかに抜き去る。

 

神童「余計なことを……」

 

冴渡「やれやれ、どうやら空気の読めない人が2人ほど居るみたいですね」

 

神童「っ!」

 

 

 

 

虎次郎「そのまま持ち込め天馬! 信助!」

 

 

 

 これならいける――そう確信したのも束の間、栄都学園の対応は冷徹だった。

 

本多「調子に乗るな!」

 

ドゴォオォオォオオォオ!!

 

天馬「うあっ!」

 

信助「天馬!」

 

 行く手に立ち塞がったのは、先ほどよりもさらに重厚な栄都のブロック。

 

 天馬がドリブルで仕掛け、信助がサポートへ走るものの、完全にコースを読まれていた。

 強固な壁に行く手を完全に阻まれ、二人の連携を断ち切るようにして、再びボールは無情にも奪い去られてしまう。

 

 

本多「冴渡!」パス!

 

 本多からのロングフィード。ボールは大きな弧を描き前線へとカウンター。

 

車田「っ!」

 

冴渡「[フューチャーアイ]!」

 

 しかし、またしても抜き去られる車田先輩。ペナルティエリア内だ!

 

冴渡「[パーフェクトコース]!!」バシュ!

 

 冴渡の必殺シュート。三国先輩も必殺技の構えだ。

 

三国「っ、[バーニングキャッチ!!]」

 

 右手に炎を纏って回転跳躍。そして、回転の勢いを利用するのかと思いきや、勢いに逆らいボールに掴みかかる三国先輩の必殺技。

 

虎次郎(あれ、勢いを利用すればもっと力乗ると思うんだけどな……)

 

三国「……………」ヒョイ

 

バシュウッ!

 

 そしてやはり、シュートはゴールネットに吸い込まれた。

 

GOOOOOAL!!!

雷門 0 ー 2 栄都

 

天馬「な、なんで………」

 

 ここに来て、天馬も完全に違和感に気づいたようだ。

 

 

 そしてここで、

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了! ―

 

 前半終了の笛が鳴った。

 

 

― つづく ―

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