イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜   作:松兄

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交わる運命

 

 

虎次朗「うぅ………」

 

 虎次朗が意識を取り戻すと、雷門全員何処かの森の中に横たわっていた。

 虎次朗が起き上がると同じく意識を取り戻した天馬と信介が起き上がる。

 

虎次朗「二人とも大丈夫か?」

 

天馬「うん。皆も無事みたいだね………」

 

信介「でも、誰が僕たちを助けてくれたんだろう………」

 

 そして俺たちは少しその場を離れ、辺りを探索した。するとあるものを発見した。

 

虎次朗「これ……、お地蔵様か?」

 

信介「でも頭に球みたいなの乗せてるよ?」

 

天馬「じゃあサッカーの神様なんじゃないかな?」

 

虎次朗「ハハッ、天馬らしいな。戻ろうぜ?」

 

 俺たちが皆の所に戻ると、既に皆目を覚ましていた。

 

神童「お前たち何処へ行ってたんだ? 心配したんだぞ」

 

三国「無事で良かったけど、気を付けろよ?」

 

 俺たちは皆にスミマセンと頭を下げる。

 

 そして本題を切り出したのは速水先輩

 

 

速水「でも、誰が助けてくれたんでしょう?」

 

?「お、起きたか」

 

 

 

 !? 俺たちが声のした方を振り向くと、円堂監督と鬼道コーチ。と、もう4人人男性が立っていた。

 

虎次朗「あ、あなたたちはまさか!!」

 

雷門『『『ええっ!?』』』

 

円堂「風丸と不動、壁山、吹雪だ。コイツらが俺たちを助けてくれたらしい」

 

天馬「監督!!」

 

吹雪「久しぶりだねみんな」

 

壁山「雷門の後輩! かわいいっす!」

 

 

車田「おい、風丸さんとか壁山さんってプロだぞ?」ヒソヒソ

 

信助「サインとかオッケーですかね!?」ヒソヒソ

 

神童「辞めておけ……」

 

 

 すると、

 

信助「ぼく、西園信助って言いいます! DFです!」

 

天馬「俺、松風天馬です!」

 

壁山「よろしくっす。信助くん、天馬くん」

 

輝「か、影山輝です! よろしくお願いします!」

 

風丸「か、影山………?」

 

 皆さんの頭にとある顔が浮かぶ。

 

輝「はい。影山零治は、ぼくの伯父です。伯父が皆さんに多大な迷惑をかけたことは聞いています。でも、サッカーを確かに愛していた人だとも……」

 

吹雪「うん」

 

輝「ぼくも、サッカーをやってみたいと思ったんです!」

 

不動「そうか。頑張れよ? 影山」

 

輝「っ、はい!!」

 

 

 そして、俺たちは話し始めた。

 

風丸「俺たちは、久遠監督と響木さんに言われて、この島を調査してたんだ」

 

吹雪「この島には、シードの中でも特に優秀な子たちが集められていて、異常なまでのレベルの特訓を無理やりさせられているみたいなんだ」

 

霧野「無理やり!?」

 

神童「そんなの、バレたら大問題じゃないですか!」

 

壁山「そうっす。だから俺たちは、その子どもたちを解放するのに動いているんす」

 

不動「そしたら、とある子たちから情報もらってな。円堂たちが奴らに運ばれていく所だったから隙を見てそいつらブッ飛ばして円堂たちを助け出した後、円堂たちが起きてからあのチームに負けたお前らを助け出したって訳だ」

 

円堂「とある子たち?」

 

?「あ、起きた………?」

 

 っ! 警戒する俺たち。木の陰から現れたのは………。

 

天馬「お、女の子………?」

 

狩屋「わかりませんよ? 霧野センパイの例がありますし」

 

霧野「どういう意味だ!」

 

花帆「ご挨拶だね。アタシたち(・・)は女だよ」

 

剣城「………相澤」

 

花帆「久しぶりだね。剣城くん」

 

浜野「っ! 剣城がしってるってことは…!」

 

剣城「ああ。この女もシードだ」

 

 

 一気に警戒態勢になる雷門。だが、風丸さんと不動さんに落ち着かせられる。

 

風丸「まてまて! 落ち着け!」

 

不動「俺たちとこの子のチーム、《アルテミス》は、この子たちと雷門が本気で試合するまではアイツらに秘密で協力体制にあるんだ」

 

虎次朗「え?」

 

神童「協力? 君はシードじゃないのか?」

 

花帆「シードだよ? けど、心の底から染まってたら助けないってww」

 

 

 笑う相澤さん。……なんかカワイイ。

 

虎次朗「そっか……助けてくれてありがとう」

 

花帆「………!!」

 

 すると、相澤さんは虎次朗に目を向けると顔を輝かせ……、

 

花帆「伊月く〜ん!!」ハグゥ!!

 

 抱き着いてきた。

 

虎次朗「ええっ!?」

 

天馬「ええっ!? 虎次朗知り合いなの!?」

 

虎次朗「しらないって! 離れて!!」

 

花帆「やだよ! この時をどれだけ待ち望んだか!!」

 

虎次朗「落ち着いてくれ〜!!」

 

 

 

 

 

 

 そして相澤さん。(名前を花帆ちゃんというらしい)を落ち着けると、全部話してくれた。

 

 

 花帆さんは幼い頃に両親から金で売られてシードになったらしく、そのためにフィフスセクターに対する、"忠誠心"は限りなく0に近いこと。

 

 天河原戦で雷門の反逆、そして虎次朗を見てからというもの、雷門が推しになった事。

 

 虎次朗と全力で戦いたいと思ってしまい、いつか雷門が自分の所までたどり着くまで負けずに強くなることを願っていたこと。

 

 何ならシードでありながら雷門を応援していたこと。

 

 ―――全部。

 

 

 俺たち雷門は呆気にとられていた。

 

花帆「やっとこの時がきたんだから!」

 

霧野「取り敢えず敵意は無さそうだな」

 

 

虎次朗「取り敢えず花帆さん…「花帆でいいよ!」花帆は、俺たちと試合したいんだよな?」

 

花帆「うん! けど、今の雷門じゃあ白竜くんたちとの試合と似た結果になるよ? アタシたちも同じくらい強いから!」

 

浜野「マジ!? 女の子なのに……」

 

神童「じゃあどうするんだ?」

 

花帆「ふっふ。そこは抜かりないよ! 何のために監督を助ける手伝いしたと思ってるの? まずはアタシたちと練習試合やろうよ! その試合を監督たちに見てもらって課題を見つけて特訓。その後で本気で試合しよう!」

 

 この子……!

 

 

 

虎次朗「ああ。分かった!!」

 

剣城「やれやれ……」

 

神童「そうと決まれば……「ドガァアアアアッ」!?」

 

円堂「神童!!」バッ

 

 何処からか飛んできたボールを円堂監督がキャッチする。

 

 ボールの飛んできた方向を見ると、先程の「アンリミテッドシャイニング」の白いユニフォームとは真逆の深い闇のような黒いユニフォームを着た奴らが立っていた。

 

 

?「ここは僕たち「エンシャントダーク」の森だ! 君たちは出ていってくれ!!」

 

花帆「あっ、シュウくん! やっほー!」

 

シュウ「花帆……、なんで君がいるんだよ……」

 

天馬「ねぇ!! 俺たちにこの森を使わせて貰えないかな? 特訓したいんだ!」

 

ピクッ

 

?「君たちが? ………良いよ。ただし僕たちと試合して――、「あ、その試合は私たちにやらせて?」……我儘なお姫様だね。わかったよ。一応僕の名前はシュウ」

 

天馬「よし! じゃあフィールドに連れていってよ」

 

シュウ(このサッカーに対する輝く眼差し……気に入らないな)

 

 そしてフィールドに着き、各々準備する花帆の仲間も合流してきた。

 

 

アルテミス

フォーメーション

 

GK        桜

 

DF  美月   恵梨香   歩美

 

DMF   小春    美咲

 

OMF 飛鳥   花帆   麗奈

 

FW     朱里  優里

 

雷門

 

FW    剣城   虎次朗

 

OMF  錦   天馬   速水

 

DMF      神童

 

DF 天城  霧野  狩屋  車田

 

GK       三国

 

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 

 試合開始のホイッスルが鳴り、雷門ボールでキックオフ。

 

 全員で攻めるが、このチームは「アンリミテッドシャイニング」のパワーとスピードとは違い、攻守共にバランスの取れたチームだった。

 

錦「くっ! 攻めきれん!」

 

 

 ボールを奪われた錦先輩。

 

花帆「小春ちゃん! 伊月くんにボールを渡して」

 

 っ!? 俺に……? どういうつもりだ?

 

花帆「どれだけ伊月くんが強いのか私はよく知ってる。身をもって体感したいの。撃って?」

 

虎次朗「っ、良いんだな?」

 

 虎次朗は右足を振り上げる。

 

虎次朗「[絶・ネオ・タイガーショット]だぁあああっ!!」

 

ズドォオオオォォオオオンッッ!!

 

 

 ペナルティエリアの手前から、シュートは空気が爆裂するようなインパクト音を鳴らし、空気を切り裂く轟音と共にキーパーめがけて一直線。

 

 キーパーは必殺技を放つ

 

神童「あの子も必殺技で!?」

 

桜「[キルブリッジ]!!!」

 

 キーパーの前にオーラで構成されたアーチ橋が出現。

 

 シュートはそれにぶつかるとアーチを滑りながらキーパーの手元に行きキャッチ。……した瞬間、

 

 

バギィイイイイッ!!

 

 

桜「きゃあっ!?」

 

 

 

 [ネオ・タイガーショット]はキーパーの腕を弾き飛ばしてゴールネットに突き刺さった。

 

GOOOOOAL!!!

雷門 1 ー 0 アルテミス

 

 

虎次朗「っ、しゃあっ!!」

 

花帆「さすが伊月くん!!」

 

虎次朗「あ、あの…何喜んでんの?」

 

 理由のわからない虎次朗。

 

 すると………

 

狩屋「もしかして……」

 

 狩屋は相手のストライカーに声をかける。

 

狩屋「なあ、ちょっと」

 

朱里「なによ?」

 

狩屋「いや、もしかしてなんだけどさ? 君たちのキャプテンって虎次朗のこと……」

 

朱里「気づいた?」

 

霧野「マジか……」

 

 

 

シュウ「へぇ……やっぱりあの子やるなぁ」

 

 

 そして、アルテミスボールから試合再開。

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!!!

 

 

 ボールは一度花帆に戻され、そこから飛鳥さんに渡る。

 

錦「今度こそ!」

 

飛鳥「甘いよっ!」ドギュンッ!!

 

錦「っ!」

 

 飛鳥さんは単純なスピードドリブルで錦先輩を抜き去る。物凄いスピードだ。

 

飛鳥「朱里!」パス

 

 ボールはストライカーの朱里さんに渡る。

 

朱里「決めるわっ!」

 

 朱里さんはボールを力強く踏みつけて打ち上げ、回転をかける。

 そこに逆の足でボールの下部に鋭い蹴りを加えてボールにさらに回転をかける。すると空気摩擦でボールは燃え上がる。

 

朱里「[レッドジャベリン]!!」

 

ドゴォオオオオオッ!!

 

 トドメのシュートで、鋭い爆炎の槍が雷門ゴールに襲いかかる。狩屋はシュートブロックに。

 

狩屋「[ハンターズネット・V4]!!」

 

ギャルルルルルッ!!

 

 狩屋の張った網がシュートを絡め取る。威力は減衰したが、ぶち破られた。

 

狩屋「っ! 三国さん!」

 

三国「止める! [フェンス・オブ・ガイア・G4]!!」

 

バチィイインッ!!

 

 シュートが発生した岩の壁に激突。―――だが、

 

バゴォオオッ!!

 

三国「うわあっ!?」

 

 シュートは三国先輩の必殺技をぶち抜いてゴールに突き刺さった。

 

朱里「ふん、この程度?」

 

三国「くっそ………」

 

 

 

シュウ「…………」

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 雷門ボールから試合再開。

 

 ボールは天馬に渡る。

 

天馬「行くぞ!」

 

美咲「行かせないわ!」

 

 対峙する2人。すると、

 

美咲「[バニシングカット]!!」

 

 美咲さんは瞬間移動を繰り返して天馬を翻弄。一瞬の内にボールを奪い去る。

 

美咲「花帆!」

 

花帆「っし! ナイス!」

 

神童「とめるぞ!」

 

 雷門のディフェンスが一斉に立ち塞がる。すると、花帆は右足を振り上げてシュート体勢だ。

 

剣城「こんな遠くから!?」

 

花帆「決める!! [イーグルショット]!!」ドゴォオオオオオッ!!!

 

 

 バババババ!! 花帆さんの地を這うような低空シュートがゴールを襲う。

 

 すると、

 

天馬(……?)

 

子ヤギ「メェ〜」

 

 何と子ヤギがフィールドに乱入。このままではぶつかる!

 

花帆「ヤバっ!!」

 

 焦る花帆。

 

天馬「っ! [そよ風ステップ]!!」

 

 すると駆けつけた天馬が必殺技。子ヤギを抱えて回転突破(ルーレット)でボールを躱し、子ヤギを救う。

 

三国「っ!」

 

ドゴォオオオオオッ!!

 

 シュートは三国さんを吹き飛ばし、ゴールネットに突き刺さった。

 

GOOOOOAL!!!

雷門 1 ー 2 アルテミス

 

三国「っ! 天馬! そのちっこいの無事か!?」

 

天馬「はい! なんとか……!」

 

花帆「あ、危なかった……ありがとう。天馬くん」

 

天馬「ううん? 優しいんだね」

 

 

 

シュウ「……………」

 

 

霧野「群れから逸れたのかな?」

 

 すると、子ヤギはかけて行った。

 

車田「もう迷い込むなよ!」

 

虎次朗「悪い。じゃあ再開するか?」

 

 

 

シュウ「その必要はないよ」

 

虎次朗「っ!?」

 

花帆「シュウくん?」

 

シュウ「うん。 まぁ合格ってことにしてあげるよ」

 

天馬「合格?」

 

シュウ「森を使っていいよ」

 

カイ「おいシュウ!? ……ったく」

 

シュウ「ただし荒らす様なことはしないでね? 動物たちが困るから」

 

虎次朗「わかった」

 

 そして試験試合? だったのかは終了し、森を使わせて貰える事になった。

 

 

― つづく ―




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