イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜   作:松兄

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栄都学園戦②

 

 

 栄都学園との試合はハーフタイム。――たが、

 

天馬「先輩! どういうことですか!? なんで全力で戦わないんですか!!」

 

神童「気づいたか。この試合、雷門は3ー0で負ける。そういう指示が出てるんだ」

 

天馬&虎次郎&信助「「「!!???」」」

 

 とんでもない事を言いだす神童先輩。『指示』? 誰から?

 

水鳥「それって、八百長しろってことかよ!!」

 

音無「そうです!」

 

 声を上げる音無先生。だが、その表情は悔しそうだ。

 

音無「入学式の日に来た、あの黒の騎士団は、フィフスセクターと呼ばれる、今の中学サッカー界を支配している連中です」

 

霧野「そして、フィフスセクターは試合ごとに、各学校に勝利数を均等に管理するために勝敗指示を出す。今回みたいにどちらが何対何で勝て!と言うようにな」

 

車田「そして、その指示に従わなければ、最悪学校ごとつぶされる。雷門サッカー部の歴史は途絶え、雷門は廃校になるんだ」

 

 それが、今の中学サッカーなのか……。

 

 でも、俺の小さい頃憧れた円堂さんたちなら、そんな境遇には毅然と立ち向かう。

 そう思えてならない。

 

天馬「じゃあ、先輩たちはこのまま負ける気なんですか!?」

 

神童「そうだ!」

 

天馬「そんな……こんなサッカーして、苦しくないんですか!?」

 

神童苦しいに決まってるだろ!!

 

天馬「っ!」

 

神童「俺たちは、お前たちよりも長くこの環境で、歯を食いしばって耐えてきたんだ。苦しいし、悔しいさ……!」

 

天馬「キャプテン……」

 

音無「あ、そろそろ試合再開みたいですよ」

 

 

 そして、フィールドに散らばっていく雷門イレブン。天馬と信助は、すごく落ち込んでいた。

 

虎次郎「……………」

 

 

 そして、栄都学園のキックから後半開始だ!

 

ピィイイイーーーッ!!!

― 後半開始!! ―

 

 ボールは一筆に渡り、ドリブルを仕掛けてくる。

 

一筆「俺が3点目を取ってやる……!」

 

神童「っ!」ザッ!

 

 

MATCH UP!!

神童 vs 一筆

 

 

 キャプテンがマッチアップだが、単純なフェイントで抜かれてしまう。

 

 明らかにわざとだ。

 

冴渡「こちらです! 寄越しなさい!」

 

 すると、相手のキャプテンである冴渡がパスを要求する。だが、一筆はそのままシュート体勢に入った。

 

冴渡「待ちなさい! あなたの今回の評価点にはありませんよ!?」

 

一筆「[パーフェクトコース]!!」バシュウッ!

 

 相手の必殺シュート。ボールは的確にゴールの隅を突き、

 

三国(コレで最後だ!)

 

三国「[バーニングキャッチ]!!」

 

 三国先輩の必殺技。たが、やはりわざと入れて3ー0。

 

音無「後はこのまま試合を終えればオッケーですね」

 

虎次郎(ん? 相手がなんか騒がしいぞ?)

 

 見ると、ゴールを決めた栄都学園が言い争っていた。

 

冴渡「今日は貴方が決める日じゃなかったでしょう!?」

 

一筆「いつもいつも決めるのはFWばかりじゃないか! オレが決めたっていいだろ!」

 

近代知「コイツ!」

 

浜野「なんだアイツら。決めて怒ってるよ………」

 

神童(こんな奴らに……っ!)

 

 

 そして、雷門ボールから試合再開。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 そして、そこからはお互いに奪ったり奪われたりを、繰り返して膠着状態に見せかける。

 

 時間が過ぎていく中、天馬が痺れを切らした。

 

天馬「っ!」バシィイイイッ!!

 

天城「松風!?」

 

倉間「アイツ!」

 

天馬「嫌だ……。わざと負けるなんて、そんなの本当のサッカーじゃない!! 俺の憧れた雷門は、そんなの絶対に認めない!」

 

車田「お前に何が分かるんだ!」

 

天馬「キャプテン」パス!

 

神童(っ!)

 

 天馬はキャプテンにパス。だが、動けずにこぼれ球になる。天馬はすぐに拾いに行く。

 

天馬「キャプテン!」パス

 

神童(っ!)

 

天馬「キャプテン!!」パス!!

 

神童(っ………!)

 

天馬「お願いですキャプテン……サッカーを、諦めないでください…!!」

 

神童(っッッ!!)

 

霧野「やめろ松風! そんなの、神童が一番分かってる!!」

 

神童「俺だって………」

 

霧野「神童?」

 

神童「俺だって、本当は……! だが、俺はキャプテンだ! サッカー部を守らなくちゃならないんだ!

 

 すると、神童先輩はボールを浮かせると

 

神童くっそおぉおおおぉおおおおっッッ!!

 

ドゴォオォオォオオォオッ!!

 

 渾身の力で、ボールをシュートした。

 

倉間「なっ!? 神童!!」

 

影浦「っ!?」

 

バシュウウウウンッ!!

 

 シュートはゴールネットに突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!!

雷門 1 ー 3 栄都

 

 ここで、

 

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!!!―

 

 

虎次郎「よし! やった!」

 

剣城「バカが、フィフスセクターに逆らうとどうなるか、分からないとはな」

 

 

 

影浦「0ー3じゃなかったのかよ……」

 

 相手キーパーも呆然としている。だが、誰よりも慌てているのは先輩たちだ。

 

三国「神童! なんでシュートなんか撃ったんだ!!」

 

神童「アイツのボールが、俺を責め立てるんです……『サッカーから逃げるな。向き合え』って……」

 

南沢「それでシュートを撃ったっていうのか……」

 

神童「とんでもない事を……っ!」

 

 翌日、雷門は久遠監督の解任が発表された。

 

 

 

 その次の日――、

 

?「花帆、噂で聞いたんだけど、フィフスセクターの指示に逆らった学校があるらしいよ?」

 

花帆「え? ただの噂じゃないの? そんな事する学校あるとは思えないけど……」

 

?「それが本当らしいのよね。本当に逆らう気なのか、今度のホーリーロード1回戦で上は見極めるって言ってたわ」

 

花帆「ふ〜ん……」

 

 

花帆(そんなおバカさんたちって、どんな人たちなんだろ……)

 

 

― つづく ―

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