イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
そして久遠監督の解任が発表された日の放課後になる。
その日から神童キャプテンは学校に来ておらず一年生、特に天馬と信介は部内で孤立気味になってしまった。
そして―――、新監督が来る日、
― グラウンド ―
浜野「ちゅーか、これからどうなるんだろな」
三国「少なくとも久遠監督はこんな状況でも、ある程度の俺たちの自由を認めてくれていた......」
霧野「でも、それももう出来なくなるんですよね」
車田「アイツらのせいで……!」
?「そんなことは無いぞ!」
すると一人の男性が現れる。太陽光で影になります姿がよく見えない。
その人がグラウンドに降りてくると影が無くなっていき姿が見える。
虎次郎「!!?」
虎次郎(まさかあの人は!!)
音無「っ! お久しぶりです!!」
音無先生は喜んだ様子で挨拶する。
?「おう、音無。これで全員か?」
霧野「いえ、キャプテンが休みです」
?「そうか」
そしてその人は自己紹介をした。
?「今日から、雷門サッカー部の監督になった、「
雷門『!?』
先輩たちも1年生も衝撃が走る。サッカー界のレジェンド、伝説のイナズマジャパンキャプテン、
円堂守。その名前はサッカープレイヤーで知らないものは居なかった。
天馬「ええっ!? 円堂守って、あの、伝説のGKの!?」
倉間「ウソだろ……!?」
天城「マジだド!?」
皆がざわついていると円堂さんが手を叩き、
円堂「よし! じゃあ、練習始めるぞ!!」
霧野「え? 練習?」
速水「なんで……」
円堂「もちろん、勝つためだ!」
天城「勝つためダド?」
車田「まさかフィフスセクターに反旗を!?」
南沢「一抜けた」
倉間「南沢さん?」
南沢「フィフスセクターに歯向かう様なバカな真似、俺はしねぇよ」
そして先輩たちは行ってしまい、結局残ったのは一年だけだった。
円堂「残ったのは一年だけか」
天馬「夢みたいです!! 円堂さんにサッカー教えてもらえるなんて!!」
虎次郎「俺もだ!」
信助「ボクも!」
円堂「よし、じゃあ、河川敷行くぞ!」
そして河川敷グラウンドに移動し始まった3人の練習。円堂さんはどう蹴ればボールにパワーが乗るか、ドリブル、ディフェンス、パスのコツ等を教えてくれた。
日本のサッカーを牽引してきた人が教えてくれると言うことで、天馬たちは張り切って練習していた。
―――すると、
?『…………………………』
虎次郎「ん?」
虎次郎が視線を感じて振り返ると、先輩たちが見に来ていた。
天馬「先輩!!」
車田「勘違いするな。フィフスセクターに逆らうと決めた訳じゃない。だが、円堂さんに教えてもらえる機会なんて、今逃したら恐らく一生無いからな………」
まぁ確かに今を逃したら一生無と思うけど、本当はサッカーやりたいだけだろうな。
先輩方『…………………………』
じと目で睨んでくる先輩方。あれ? あの人たち心読めるの?
円堂「よし、お前らゴール目掛けてシュート撃ってみろ!」
天馬「あっ、じゃあ俺最初良いですか?」
倉間「でしゃばるな一年。先ずは俺からだ」
円堂「よし来い!!」
そして倉間先輩のシュート。なかなかの威力でゴールに突き刺さる。
円堂「つぎ!」
そして次々とシュートを撃っていく先輩たち。
そして俺の番だ。
虎次郎「行きます!!」グワーーッ!!
思い切り右足を振りかぶる虎次郎。そして、ドンッ!! と言う空気が破裂するようなインパクト音と共に、とんでもない威力のシュートがゴールに向かう。
――そして、
バシャアァアアアッ!! ドゴォオオッッ!!
円堂「!!???」
虎次郎「し、しまっ……やり過ぎた」
ボールはあろう事かゴールネットをぶち抜き、ゴール裏のコンクリートに直撃。コンクリートまでヒビを入れてめり込んだ。
円堂「な、なんだこの威力!? お前一体どんな練習してたんだ!!」
虎次郎「それは………」
気は進まなかったが、俺は雷門に来る前のことを話した。
ほぼシングルマザーの家庭で、家計を助けるために毎朝近所の商店街を手伝い、朝早くから新聞配達の仕事をドリブルしながら行なっていたこと。
その結果、とんでもなく強靭な足腰と無尽蔵のスタミナを獲得したこと。
三国(コイツ、そんな苦労人だったのか………)
円堂「なるほどな………」
納得した様子の円堂さん。すると、
円堂「お~い! そこのお前も蹴って見ろ!!」
虎次郎「?」
この場にいないのは霧野先輩と神童キャプテンだけど........。俺たちが振り返ると、そこには剣城がいた。
剣城「何ぃ?」
三国「円堂さん!? アイツは!!」
剣城「良いだろう」
剣城は降りてくるとそこにあったボールを構えシュート体勢に。
剣城がボールを足の右足の甲に乗せ、それを瞬間的に引いてボールが浮いた間に引いた足でトーキックを叩き込む。
――すると、ボールに赤黒い死のオーラが纏わりついていく。
剣城「[デスソード]!!!」ズギャァアアアアン!!!
剣城の声と共に、黒い死の剣が円堂さんを襲う。
――だが、
円堂「…………」フイッ
本当に軽く身を翻しただけの、最小限の動きで躱した円堂さん。
呆気にとられるみんな。
円堂「凄いな、文句なしだ!!」
剣城「チッ」
そして、剣城は去っていった。
円堂「よし! 今日の練習はここまでだ」
速水「え、終わりですか?」
浜野「特別なこと何もしてなくね?」
円堂「でも、お前らはここに来たじゃないか。本当に勝ちたいと思ってなければ来ないはずだぞ」
先輩たち『…………………』
その様子を、土手の上から見ていたキャプテンと霧野先輩は、
霧野「あの人、本当にフィフスセクターから手配された監督なのか?」
神童「…………………」
― つづく ―