イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
この試合は、原作では天城先輩にスポットが当たる話でしたからね。
こちらでもできる限りは寄せたい所。
準々決勝に向けて
花帆たちが雷門サッカー部に加入し、いよいよ話は全国大会に戻る。
次の相手は、《幻影学園》に決まった。
天城「幻影学園!?」
虎次朗「どうしました?」
天城「あ、いや……」
車田「何かあるなら話しておいたほうが良いんじゃないか?」
朱里「そうね」
天城「あ、ああ……」
そして天城先輩は、自分の小学校の時の友達で、今の幻影学園のキャプテン、真帆路について話してくれた。
かつては正義感の強い少年で、虐められていた天城先輩を助けてくれた親友。
なのに、とある日を境に全く話してもくれず、疎遠になってしまったと。
恵梨香「なにか気が付かないうちに気に障ることをしてしまったとかは……」
天城「それも考えたド。でも、思い当たることが無いんダド……」
美月「う〜ん……」
神童「みんな、その話は後にしよう。今はミーティングだ」
ここで神童キャプテンが話を戻す。
円堂監督は、ここで幻影学園の強さの原因。防御不可能の最強の必殺技と言われる真帆路のシュート技、[マボロシショット]の映像を見せた。
花帆「な、何これ!?」ガタッ!
花帆が勢いよく立ち上がる。その顔は驚愕に包まれていた。
恵梨香「これ、化身でも止められないんじゃない……?」
やはりこのシュート、花帆たちから見てもヤバいのか。まあ、映像で見ただけでもヤバさはわかる。
鬼道「このシュートはまさに幻。一度放たれれば、どんなディフェンスを仕掛けても、まるで幻影であり、初めから存在しないかのようにすり抜ける。だが、とめる方法はある」
美咲「え?」
驚く美咲さん。その方法とは、
円堂「壁山の[ザ・ウォール]のような、広範囲を覆い尽くす、
優里「?」
鬼道「天城の[万里の長城]では、範囲は良くても、ディフェンスの厚さが足りないんだ。これではすり抜けられてしまう」
霧野「広く、分厚い壁か……」
円堂「天城には試合までの間、新しい必殺技を習得するための練習をしてもらう。気を引き締めろよ?」
天城「っ、はい!」
鬼道「では、練習を始める!!」
そして練習を始める雷門。花帆たちも天馬たちも、蟠りもなく、一緒にただ夢中でボールを追いかけていた。
ボールは虎次朗に繋がった。
虎次朗「行くぞ!」
桜「っ、来いッッ!!」
グワーーーッ!! 虎次朗が右足を振り上げ、引き絞り、渾身の力で振り下ろす。
虎次朗「[爆・ネオタイガーショット]だあああああっ!!」
ドゴォオォオォオオオオッッッ!!!
虎次朗の必殺シュート。[ネオ・タイガーショット]。だが最終一歩手前まで進化しており、威力は絶大だ。
桜「止めるッッ!! [キルブリッジ・G3]!!」
桜が橋のようなアーチ状のオーラを掛け、シュートを巻き込んで威力を殺す。だが―――、
バギィッッ!!
桜「きゃあっ!?」
しかし桜は吹き飛ばされて宙を舞い、ボールはゴールネットを貫いた。
桜「くっ、うう……まだまだ!!」
立ち上がる桜。女の子なのにすごいガッツだ!
虎次朗「おし! まだ撃ち込むぞ!!」
朱里「程々にしなさいよ? 殺したら許さないわよ?」
虎次朗「殺さねぇよ?!」
美咲「神童くん!」パス
神童「美咲!」パス!
浜野「わっ!? やるな〜」
神童キャプテンと美咲さんの、まるで長年一緒にやって来たかのような息のあったワン・ツーで抜き去られる浜野先輩。
錦「なんの! 小春、止めるぜよ!」
小春「は、はい!!」
錦先輩が小春を引き連れて止めに入る。
神童「っ! 錦、勝負だ!」
神童キャプテンと錦先輩の鍔迫り合い。錦先輩は徹底して神童キャプテンのドリブルを封じる。
神童(っ、ドリブルは無理だ……)
神童「そこっ!」パス!
神童キャプテンはパス。
小春「ここだーーっ!!」バシッ!!
神童「なにっ!?」
しかし、これは錦先輩のパスという選択肢に絞らせるための罠。
パスさえ出させれば、小春の危機察知能力ならカットしてくれると信じていたのだ。
錦「いい動きぜよ小春!」
小春「は、はい!!」
三国「よし、撃って来い!」
優里「行くわよ!」
優里さんが必殺シュートの体勢に入ると、優里さんの周囲に吹雪が渦巻きボールを凍らせる。
勇利さんは右足を思い切り振り抜いた。
優里「[フロストフラッシュ・V2]!!!」
ドオオォォォンッッ!!
氷によって水色に染まったボールがカーブを描き、ゴールに向かっていく。
三国「止めるッッ!!」
三国先輩は両手に赤黒いオーラの手を顕現させ、両手でシュートをキャッチにかかる。
三国「[真・無頼ハンド]!!」
ドシィイイイイッ!!
少し引きずられたものの、三国先輩の手の中で、シュートは停止した。
三国「良いシュートだ!!」
優里「三国くんこそ、ナイスキャッチ!」
天城「……………」
その様子を見ていた天城は、みんなに気づかれぬよう、練習場を出ていった。
輝(天城先輩………?)
― つづく ―
天城の必殺技、果たして完成するか?