イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
雷門の練習中、浮かない顔だった天城先輩。練習終了後、天城先輩は1人で帰っていった。
輝(天城先輩?)
輝が、天城先輩の様子が気になり、こっそり天城先輩を追いかけようとしていた。
小春(影山くん?)
天城「……………」
天城先輩は普通に歩いて下校している……ように見えるが、天城先輩の家とは少し方向が違う。
輝(どこに行くんだ?)
小春「輝くん、なにやってるの?」
輝「うわっ……!」
急に声を掛けられて驚く輝。だが、気付いて口を押さえて、小春の手を引いてすぐに隠れる。
輝(…………)
見ると、天城先輩には気づかれていないようだ。
輝「よ、良かった。気づかれてない」
小春「?」
輝「こ、小春さんはなんでこっちに? 家、反対方向だよね?」
小春「いや、気になって……ゴメン」
輝「そ、そっか。謝らないでいいよ?」
少し気まずくなる2人。
輝「天城先輩を追いかけてるんだ。なんか様子がおかしいからさ」
小春「……私も行っていい?」
輝「え、うん。いいけど、気づかれないようにね」
小春「分かった!」
そして2人で隠れながら天城先輩を尾行する。すると、天城先輩はとある公園に入った。
輝(公園?)
小春「公園だね」
2人が後を追い、公園に入る、と
天城「っ! 真帆路……」
真帆路「………お前か」
それがかつての友の再会だった。
輝(幻影学園の真帆路?)
小春(なんで……?)
聞き耳を立てる2人。だが、何やら言い争っている様子。
天城「なんでダド! なんで急にあの時……!」
真帆路「……邪魔だったんだよ。一人じゃ何もできないお前が」
天城「お前は、そんな奴じゃなかったド!!」
真帆路「ふん。お前に俺がどう見えていたかは知らんが、雷門の革命はここでおしまいだ。現実を受け入れられない弱虫に、俺たちが負けるものか」
天城「ッッ!!」
そして、真帆路は行ってしまった。
天城「なんでダド………」
小春「…………」
小春(なんかすごい気まずい場面見ちゃった………)
―――すると、
輝「………天城先輩!」
天城「っ、影山……」
小春「あ、アタシもいます」
天城「小春も……。こんなんじゃあ、情けない先輩ダド」
輝「真帆路さんって、どんな人だったんですか?」
天城「……真帆路は、すごい正義感の強い奴だったど。イジメみたいな、曲がったことが大嫌いな奴だった。中学生になったら、一緒に雷門に入ろうって、約束したのに……」
項垂れる天城先輩。すると、
輝「うっぎいぃいいいいっ!!!」
突然叫び出す輝。
小春「輝くん?」
天城「影山?」
輝「そういう時は嫌なこと全部込めて叫びましょう! 意外とスッキリするんですよ! それに、天城先輩を弱虫とか言ったアイツに、今の天城先輩の全部、ぶつけてやりましょうよ!!」
小春「っ!!」
天城「俺の……全部……! ッッ!! ダドぉおおおっ!!」
天城「うっぎぃいいいいっ!!」
小春「あ、わぁああああっ!!」
道行く人から何事かと見られたが、終わった頃には3人は笑っていた。
天城「ありがとう影山! 俺、頑張るド!」
輝「はい!」
そして、天城先輩は走っていった。
小春(………輝くん、良い人だなぁ)
小春の中で、輝の評価が爆上がりした瞬間だった。
そして翌日、試合に向けてのミーティングで、監督から言われたのは、
円堂「小春、次の試合では、天城の必殺技完成が鍵になることは伝えたが、お前を真帆路へのマンマークに付ける。真帆路へのパスをカットしろ」
小春「うえっ! 私ですか!?」
驚く小春。だが、昔からの仲間たちは賛成していた。
花帆「うん。小春の危機察知能力があれば、絶対にやれる!」
美咲「寧ろ、小春以上の適任はいないと思う」
小春「でも……」
弱気な小春。けど、彼女だってフィフスセクターの究極のシードの一角を担っていた子だ。実力は日本でもトップクラスの上澄みなのは間違いない。
朱里「だーもう、ウジウジすんな!! アタシたちはアンタならやれるって言ってんの! これ以上言い訳する気!?」
小春「は、はいいぃいいいっ!」
恵梨香「朱里、相変わらず口悪いわね。けど、小春ならいつも通りやれば必ずやれる。頑張ってよ?」
小春「わ、分かった……」
鬼道「よし、では練習を始めるぞ!」
そして、練習を重ねた雷門。
幻影学園戦の日を迎えた―――。
― つづく ―
いよいよ次回準々決勝ですね。
果たしてどうなるのか?