イナイレGO1〜フィフスセクターぶちのめします!〜 作:松兄
千宮路の話がみんなに共有された日の翌日。みんなは決勝戦前の最後の練習をしていた。
―――そして、
円堂「よし、今日の練習は終了だ。明日は午前練習の後午後からは休み。前日は完全オフだ。疲れを決勝に残さない様にな。解散!!」
そして、みんなは用具を片付ける。すると花帆が虎次朗に声を掛けた。
花帆「虎次朗くん!」
虎次朗「ん、どうした?」
花帆「明日練習終わったら一緒に出掛けない? 久し振りに……」
虎次朗は「ん〜…」と、考えると、
虎次朗「行くか!」
花帆「本当!? じゃあ明日練習終わったら一旦家で着替えて支度したら駅前の銅像前でね!」
虎次朗「ん。了解」
花帆(初めて動画で見た時から、私の凍っていた心を掴んで、温かく溶かしてくれた男の子……。明日、虎次朗くんに告白する……!)
――翌日、決勝戦前の最後の練習を終えた虎次朗たち。
虎次朗と花帆は約束のため一旦家に帰りシャワーを浴びて汗を洗い流して昼食をとった後、身支度をして駅前の銅像前に向かった。
― 虎次朗が先に到着して30分後 ―
虎次朗「やっぱり女の子は支度が大変なんだろうな……」
虎次朗(というか、いえ同じなんだから一緒に行けば良かったんじゃねぇの?)
― ぼやきながら20分 ―
花帆「ゴメ~ン! 待った?」
花帆が到着し「たいして待ってない」と返す。
花帆「花帆、前俺が買ってやった服着てくれたんだな。似合ってる」
花帆「えへへ//// 虎次朗くんが私のために買ってくれた宝物の服だもん」
虎次朗「そ、そうか……//」
照れる虎次朗。そして、
虎次朗「じゃあ行こうぜ。どこ行くんだ?」
花帆「最近隣町に出来た遊園地に行ってみたいんだ!」
虎次朗「あ〜そっか。花帆たちは行ったことないか。了解、行こうぜ。しっかりとエスコートしてやるよ」
花帆「あ、ありがとう///」
そして電車に乗り、そこから歩いて10分。遊園地に到着。2人でどれから乗るか決める。
花帆「コーヒーカップ乗ってみたい!」
虎次朗「良いぜ。行くか」
そしてコーヒーカップのアトラクションに乗った虎次朗たち。しかし、これが間違いだった。
花帆「アハハハハハハハハハハハハ!!!!」ギュオン ギュオン ギュオン ギュン ギュン!!
虎次朗「ぎぃやぁあああああああああっ!?!?!?」
満面の笑みでカップをベイブレード並みに爆転させる花帆。虎次朗には、花帆の笑い顔が悪魔の笑みに見えていた。
ヤベェ……吐きそう!!
そしてアトラクションが終了し、「楽しかった~!」とご満悦の花帆。しかし虎次朗は、
虎次朗「や、ヤベェ……吐きそう」オエッ
花帆「あれ? 虎次朗くんどうしたの?」
虎次朗は「マジかコイツ……」と言う目で花帆を見ていたが全く気付かない。
花帆「次はどれ乗る?」
虎次朗「ち、ちょっと休ませて……」
花帆「え~っ!?」
いや、あれは当たり前だから·······
そして20分程休み、次は虎次朗の提案でゴーカートに乗る事に。花帆が「レースしよう!」なんて言い出したが係員の人に止められた。当たり前だろ。
そしてコーヒーカップの酔いも落ち着いた所で次はジェットコースターに乗った。
虎次朗&花帆「「うぉおおおおおおっ(きゃぁあああああっ♪)!!」」
そしてジェットコースターも終了し、花帆は「楽しかった!」とゴキゲンだ。
花帆「ねぇ? もう一回コーヒ……「絶対ダメ!!」そこまで!?」
虎次朗の怒声が綺麗に響く。当たり前だ……あんなのまたやられたら今度こそ吐く!!
今度は花帆がバイキングに乗ろうと言い出す。
虎次朗(花帆、意外に絶叫系好きなんだな。コーヒーカップは無理やり絶叫系に変えられたけど………)
さすがにバイキングは虎次朗も耐えられた。(ジェットコースターが大丈夫なら余裕)。
そして辺りも夕焼けに包まれてきたので電車で稲妻町に帰り、河川敷。
花帆「ん〜! 楽しかったぁ!」
虎次朗「俺も久しぶりに楽しかったよ」
花帆「虎次朗くん……。よかった!」
すると、花帆は立ち止まる。
虎次朗「花帆?」
冷たい夕方の風が吹き抜ける中、花帆は少し緊張した面持ちで、
花帆「虎次朗くん、ちょっといい?」
その頬は、寒さのせいだけではない赤みに染まっていた。
虎次朗「どうしたんだ、花帆? 決勝戦を前に、緊張でもしたか?」
虎次朗がいつもの笑みを浮かべて問いかけると、花帆は小さく首を振った。
ぎゅっと自分の上着の裾を握りしめ、意を決したように言葉を紡ぎ出す。
花帆「ううん、試合のことは心配してない。虎次朗くんが、私たちがいるんだもん。絶対にフィフスセクターをぶちのめして、本当のサッカーを取り戻せるって信じてる。……そうじゃなくて、私個人の、大切な話」
虎次朗「大切な話?」
花帆「うん。……ゴッドエデンで、暗闇の中にいた私たちアルテミスを救い出してくれたあの時から、私の世界は変わったの。虎次朗くんが強引に私の手を引いて、雷門のみんなと引き合わせてくれた。そのすべてが、私にとってかけがえのない宝物になったんだよ」
一歩、花帆が虎次朗との距離を詰める。見上げるその瞳には、並々ならぬ決意が宿っていた。
花帆「管理サッカーのシードとしてじゃなく、一人の女の子として……私は、虎次朗くんの背中をずっと見てきた。凍っていた私の心を優しく溶かしてくれたのは、他の誰でもない、あなたなの。……だから、明日の決勝戦を前に、どうしてもこれだけは伝えておきたかった」
ふう、と深く息を吐き、花帆は虎次朗の目を見つめて、はっきりと、告げた。
花帆「私、虎次朗くんのことが好き。……仲間としてだけじゃなくて、一人の男の子として、大好きなの。これから先、どんな未来が待っていても、私はあなたの隣で、未来を一緒に歩んでいきたい」
静まり返った河川敷の土手に、花帆のまっすぐな告白が響く。
それは、かつて管理に縛られていた少女が、自分の意志で掴み取った、心からの最上級の愛情表現だった。
虎次朗「花帆………ったく、俺の台詞奪るなよ……」
花帆「え?」
虎次朗「でも。――驚いたよ。まさか決勝戦の前に、お前からそんな最高の言葉をもらえるなんて思ってもみなかった」
虎次朗はフッと笑うと、少しだけ真面目な、だけど最高に熱い眼差しを花帆に向けた。
虎次朗「俺もだよ、花帆。俺も、お前のことが好きだ。 アルテミスのエースとしてだけじゃねぇ。俺の隣で一緒に笑って、一緒に上を目指してくれる一人の女の子として、俺もお前が好きだ」
ポン、と花帆の頭に手を置き、少し乱暴に、だけど優しくその髪を撫でる。
虎次朗「ゴッドエデンでお前たちに出会った時、俺はお前たちの実力だけじゃなく、その奥にある、他のシードには決してなかった、一人のサッカー選手としてのサッカーへの誠実さに惹かれた。今の雷門がここまで来られたのは、お前が俺を信じて、全力でついてきてくれたからだ。俺の背中を追いかけたって言ったけどな……俺の方こそ、お前の存在に何度も救われて、前を向く強さをもらってたんだよ」
虎次朗は花帆を抱き寄せ、力強く告げた。
虎次朗「未来を一緒に、か。ハハッ、お前になら俺の未来を全部預けたって惜しくねぇよ。決勝戦、フィフスセクターの連中を徹底的にぶちのめして、俺たちの本当のサッカーを証明しよう。そして――勝って、胸を張って、今度は俺からお前を迎えに行く。だから明日も、俺の隣で最高のサッカーを見せてくれ」
花帆「っ、うん!」
いよいよ、決勝戦が始まる!
― つづく ―
さあ、これで決勝戦は負けるわけにはいかなくなりました!
決勝戦、果たしてどうなるか?
【アルテミス】の少女たちにて、画像あります。女の子たちの中で誰が気になりますか?
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相澤花帆
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加山美咲
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古谷飛鳥
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平沢小春
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葉山朱里
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剣崎優里
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司馬麗奈
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八神恵梨香
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葛城美月
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木島歩美
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城戸桜