青春ラブコメらしいが僕は薄情です。   作:ふぇり

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「夢ならばどれほど良かったでしょう。」


出会いたくなかった幼馴染No.1

高校生活と言うのは一言で表すと『青春』だろう。男子校、女子校では味わえない青春。

 

文化祭?体育祭?修学旅行?学生ならばそこら辺がビックイベントだろう。

 

男子が好きになって告白し、はたまた女子が好きになって告白するパターンもある。

 

それで成功すれば恋人同士になり勝ち組になれるという話らしいが僕には関係ありません!!

 

何が青春じゃ!何が恋人じゃ!!高校1年で未だに女子の連絡先持ってねぇよ!!話しかけてすらもいないし話しかけられたこともねぇわ!!

 

 

 

....っと素が出てしまった。僕は青葉高校に通う普通の高校2年生、沼上蒼だ。

 

春休みが終わり高校生という青春を1年何も起こさず終わらせた学生です。

 

特に言って顔も普通だし、身長は174cmで高いか小さい.....くはねぇか、微妙な感じか。

 

ということを去年ボソッと言ったらクラスメイトの男子に睨まれた記憶しかないから言わないでおこう今年は。

 

憂鬱な気分で通学路を歩く。今日も何も無い一日が始まろうとしていた。

 

そう、していたこの時までは。

 

 

 

「あおくんみーっけ!」

 

「.....どちら様ですか?」

 

「えぇ!!ひどーい!!私の事忘れちゃったちゃったんだぁ。幼馴染なのに?こんな可愛い女の子と登校出来るなんてそうそう無いんだよ?」

 

「別に一緒に登校しなくていいわ、はよ行け。」

 

「うわ....相変わらず薄情。」

 

「お前に会いたくなかったんだよ」

 

「普通にあおくんって人の心ってあるのかな?」

 

「気にすんな馬鹿。」

 

 

 

曲がり角を曲がった瞬間、目の前に1番会いたくなかった友人...まぁ幼馴染がいた。

 

白銀の髪をした、いかにも可愛いらしい少女、天宮華恋。

 

入学した時から校内で注目されていて学年関係なくモテモテである。

 

そんなやつと歩いて登校している、つまり注目の的なのだ。

 

 

 

「ねねー、私部活辞めたんだよねー」

 

「......ふーーん。.....は?」

 

「だから、部活やめたーー」

 

「......なんでっ!??」

 

「うーーん、飽きたからかな??」

 

「飽きたから???お前、楽しそうにやってたじゃねぇかよ」

 

「へーー....見てたんだ」

 

「ぐっ....たまたまだから許せ」

 

「声掛けてくれたら良かったのに」

 

「掛けるわけねぇだろ、注目浴びたくねぇんだわ」

 

「今更?」

 

「.........もう離れてくれ邪魔だ」

 

 

 

いつの間にか校門の前に着いており、時は既に遅かった。

 

周りの学生たちは目を丸くしたり、ヒソヒソと会話している。嫌すぎるこの状況が。

 

できるだけ早く歩こうとして離れようとするが天宮という奴はわざわざ着いてくる、非常に鬱陶しい。

 

 

 

「そう言えばあそこにクラス表貼られてるね!一緒に見に行こう?」

 

「ちょ...!!おまっ、、離せ!!」

 

「嫌なら無理やり剥がせばいいのに。やっぱ私に引っ付かれたいんだ」

 

「お前の能天気な脳内を是非とも見たいものだなっ...!!」

 

 

 

ガシッ...っとそのまま腕を捕まれ僕はクラス表へと天宮に引きずられて行った。

 

『すみませんー通りますー』という天宮の声を聞きながら人集りへと吸い込まれる。

 

 

 

「うーんとねぇ....あ、あったよ!2-Bだよ!!私!えっと....あおくんはねぇ、、?」

 

「....なぜ何も言わない?」

 

「ねぇ、あおくんは私と同じクラス嫌だ?」

 

「どっちでも良いわ!...いやでもお前と同じクラスは非常にめんどくさい事が」

 

「素直すぎないかな?」

 

「いででででで!!なぜ腕を強く掴む!?」

 

「あおくんが酷いから」

 

「......」

 

「まぁ、でも良かったね」

 

「?....同じクラスではない?」

 

「同じクラスだよほら2-B。」

 

 

 

これ以上ないほど蒼は目を凝らして自分の名前を探す。......天宮華恋、マジだこいつの名前はあった。

 

まだ自分で見ていないので信じたくないという気持ちがあった。

 

「.............沼上蒼。」

 

「ほら!言ったでしょー??私からは逃げられないんだよ!ってことで1年間宜しくね。あーおくん!!」

 

 

 

騒がしい1年が決定してしまった。

 

天宮の顔はニコッととても嬉しそうに笑っており誰もが恋に落ちそうな顔。

 

逆に沼上蒼は酷く困惑しており、顔をひきつらせていた。

 

 

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