軽快な音楽とともに始まるのは、カナリィのゲーム配信。最低でも数千人以上のカナリィファン…カナ友が彼女の配信を待ち望んでいる。
「お前らー!カナリィのかなりいい感じの時間だぞー!!」
| ・うおおお ・カナリィきたーーー ・待ってました ・¥5000 今日も頑張れ |
「おー、スパチャありがとね⭐︎さぁ今回遊んでいくのは……」
それから配信も進み、カナリィの雑談がメインになってきた頃。
「うーん喉渇いたなぁ……ユズちゃーん、サイコソーダ持ってきてー」
| ・ユズちゃんキターー ・ユズちゃんって誰? ・カナリィエアプおるわ ・ユズちゃんファンも一定数いるよな |
「あ、ユズちゃんのこと知らない?仕方ないにゃ〜、じゃあ教えたげる!ユズちゃんはぼくの幼馴染でね、愛しの相棒なのだ!もちろん人間だよ?ぼくとユズちゃんはお互いがチビだった頃、シビルドンがシビシラスだった頃からの付き合いで……」
| ・ユズちゃん語り始まりました ・こうなったカナリィは長いぞ ・カナリィとユズちゃんマジで相思相愛だからな ・ユズちゃん顔出ししないの? |
ユズちゃんとは。カナリィがかなりの頻度で話題に出す彼女の幼馴染にしてカナリィとはお互いが最大の理解者(カナリィ談)という、カナリィにとって唯一無二の存在なのだ。配信にはたびたびカナリィのサポート…というか小間使いとして名前だけ登場する。そのためカナ友にとってもユズちゃんはかなり有名な存在であり、なんとカナリィとユズちゃん(容姿は完全なる妄想)のファンアートなども存在する。
「あ、ユズちゃんソーダありがと……え、夜食作ってくれたの!?うわ、しかもぼくの好きな焼きそばじゃん!ほんと最高!!」
| ・ユズちゃん女子力高いんだよな ・カナリィを支えるにはこれくらい必要なのか…… ・カナリィとユズちゃんのズブズブ百合……最高すぎる ・誰か同人誌描いて |
「ずるずる……うん、まじユズちゃんの焼きそばサイコー。んでコメント……ユズちゃんが顔出ししないのかって?ユズちゃんはマジの一般人だかんね。迷惑かけるわけにはいかないし……ほんとは一緒にゲーム実況とかしたいけど」
| ・残念 ・ユズちゃんの雰囲気だけ教えて あとは自分で補う ・通報した ・ユズちゃん一般人っつったろ |
「うへへ、ユズちゃんったら大人気!雰囲気?そーだなあ……ポケモンでいうならルカリオ系?」
| ・ルカリオ系!? ・意外なのきた ・イケメン女子で料理上手……最強か? ・ルカリオの♀……最高じゃないか |
「あはは、でもほんとユズちゃんは最強だし最高だよ。いつもぼくのそばにいてくれるし優しいし……うん、本当にユズちゃん大好き」
この時のカナリィはあまりにも乙女の顔をしており、早々にファンアートが描かれることとなった。
「う〜い配信終わりー。ユズもありがとねー」
「別にいいけどさ、お前俺のことちゃん付けで呼ぶのやめろよ」
「仕方ないじゃん?ぼくの近くに男がいるってバレたらそりゃもう大炎上するからね」
「それはそうだけどさぁ……」
しかも何が嫌って、配信で俺のこと呼ぶ時やたら甘い声なんだよな……普段とのギャップがありすぎてちょっとこう……ドギマギするというか。
「ねえユズ〜、ちょっと汗かいたんだけど〜」
「おわ、カナリィお前!!あんまくっついてくるなよ、汗が……」
カナリィのやつ、やたらと距離が近い。俺のことを本当に幼馴染としか見てないんだな……いやいや、それを言うなら俺だってそうだ。これはただ…あいつが将来困るだろうからってことで。いやほんとにそういう目で見てるわけでは()
「んじゃお風呂行ってくるね〜〜」
「はいはい……」
……全く。カナリィのやつ、どれだけ俺を煽れば気が済むんだ。とっとと勝って、あの憎たらしい顔を歪ませてやるんだ。
※この男は自分がカナリィの配信上で幼馴染女子として人気な上、百合ファンアートまで作られていることを知りません。
ユズちゃんかわいいね。
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