旧版・とあるチートを持って!   作:黒百合

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15禁くらいのエロ描写があります。
改めてみると恥ずかしいね!見ててこっちが恥ずかしくなるよね!!


アイシテルを愛しました

「はぁ。おいし。」

「そうだなぁ。」

「うむ。」

 

リビングでのんびりとお茶を飲む三人。

ここ最近、ガジェットとの戦いがもとい掃討依頼が増えている。

響の場合ははやてから直接頼まれたり、仕事の仲介業者である仕事斡旋所から来る依頼も増えて割りと忙しい日々を送っている。

ジェイルスカリエッティが本格的に動き出したと言うことでもある。

その忙しさから稼ぎ時だと考えた響がリインフォースもミッドに呼んで、三人で一緒に仕事をしているのだ。

今や闇の書とのリンクは切っている為、そこまでチートでもないが超一流魔導師と同等の力を持つリインフォース。

ちなみに戦闘時の魔力はアイシテルとリンクしているため、アイシテルに貯蓄されている魔力を力の源としている。

ゆえに三人の中では一番強かったりして。

 

「久々のゆったりとした休み。最近あの玩具が多くて困る。確かにお金が入るのは嬉しいけど、なかなかどうしてやりづらい。」

「AMFを張ってるからね。

普通に倒すよりはやりづらいよ。」

「AMF?

何?何かの専門用語?」

「Asian Monetary Fund.

日本語訳するならばアジア通貨基金。

アジアの通貨価値安定と経済危機が起こったときの支援のためにアジア各国が拠出する基金のことだ。1997年のアジア通貨危機の際に世銀総会(IMF)で日本政府が非公式に提案したものだが、そういう意味じゃないからな。響。

この場におけるAMFとはアンチマジックフィールド。正式にはアンチマギリンクフィールド(Anti Magi-link Field)

魔力とは元々魔素が集まって出来たもの。その魔力の結合を解除する力場を発生させて防御するというランクAAAの高位魔法のことで、魔力の扱いや量が少ない人間はおいそれとこの防御を抜くことは出来ないどころかこの技能を持つ存在相手では、ただの空を飛べる一般人と変わりない。ゆえに脅威と判断され、魔力量の多い騎士たちや私たちに優先して回される仕事だ。』

「悪いが俺にそんな経済だがマネーだかの用語知識は無いし、そんな勘違いもしとらんわっ!!」

「しようがないものね。響。一般教養程度にしか物を知らないし。」

「アイシテルは一言余計だっ!俺だってそれ以上に知ってることの一つや二つ、ありまくるっ!!」

「へぇ・・・たとえば?」

「え?

あ、えと・・・キスの上手な仕方、とか?」

「またそのネタ?ていうかようやく?」

「うるさいなっ!!

これでいつだってこっちは準備完了だぞっ!!」

「ふぅん。で?じゃあ今すぐ出来るの?」

「おうっ!あたりまえ―――はぁっ!?」

「あたりまえ・・・ねぇ。」

 

アイシテルは座っていた大勢から四つんばいの状態で、ついと響にすりよる。

 

「な、なんだよ?」

「いいから、黙ってそこにいなさい。」

 

響は若干以上にあとずさりをしつつも蛇ににらまれたように動けない。

つつーと指先を響の太ももに当て、頭を響の耳元に寄せる。

そして耳元で小さな声でもう一度言った。

 

「できる?」

 

普段よりも声音が落ち着いている。

艶(つや)艶(つや)と艶(あで)やかで艶(なま)やかで艶(なまめ)かしくも艶然(えんぜん)で凄艶(せいえん)だ。

 

「つ、つかぬことをお伺いしますが・・・できるとは?」

「・・・なんだと思う?いや違うかな。何ができたら良い?」

 

太ももにあたる指は「の」の字を掻きつつも徐々に徐々に響の足を這い登っていく。

左手は響の左頬を掴み、その手自体に感情があるように、愛しそうに上下する。

生暖かい息は常に耳にかかり、その息はうなじを撫でる。

ゆっくりと着実に、じわりと響との物理的な距離を詰めていく。そして精神的な距離も。

 

「えと・・・あの・・・」

「ここでヘタレるも良し。がっつくのも良し。あれから10年。そろそろ至っても問題は無い・・・と思うけどな?」

「いや・・・お、えと・・・あいしてる?」

「き・す。試してみる?」

「・・・えと・・・」

 

ごくり。

生唾を飲む音がイヤに耳に響いた気がした。

ゆっくり、ゆっくりと。指は上へ上へと至ろうとしている。

アイシテルの顔は良い具合に火照っている。

 

「こほん!!」

「っ!?」

 

三人目。

リインが咳払いで響の意識を戻した。

それを一瞥するアイシテル。

 

「・・・で、どうするの?」

「いやいや待て待てっ!!

アイシテルッ!?

リインの咳払いを一瞥して終わりだとっ!?」

「響の言うとおりだアイシテル。

そういうことは私も混ぜてもらわねば。」

「いや、そういうことを言ってるんじゃないけどっ!?」

「ん?

ああ、そういうことか。そういえばアイシテルとは数年前に始めの時だけは二人きりでという約束をしていたな。うっかりしてた。」

「いや、そういうことでもないっ!」

「で、結局する勇気は無いのね、響は。」

「いや、もっとシチュエーションとか・・・電気をつけながらとかはちょっとハズカシ・・・」

「乙女かっ!!」

「せめてこんな真昼間からと言うのは・・・へ、ヘタレじゃないっ!!ヘタレではないのだっ!!

ただ・・・その切欠がというか、新たな一歩はなんか足踏みするというか・・・始めてをあげるとなると多少の抵抗があるというか・・・もちろんアイシテルは愛してるぞ?

それは間違いない。惚れているし大好きだ。ただ。ただな・・・そのせっかくの初めてを・・・俺の童貞をやるというのだからもう少しこっちの気持ちと言うか心構えと言うか・・・いきなりがっつかれても・・・むしろこっちが引いてしまうと言うか・・・」

「だから乙女かっ!?」

「うぐ・・・そこまで言うなら男らしく・・・あ、明日だっ!!明日の夜にやろうっ!!」

「小学生かっ!!

それ小学生くらいの子供が・・・場合によっては中高生達もが言う母親に宿題、もしくは部屋のかたづけなんかを言われた時に言う常套句っ!!

それを聞いてホントにやる子供はなかなかいないよっ!?」

「それじゃどうしろっていうんだっ!?」

「どうもする必要は無いよ。私がむしろ襲ってあげるから。」

「ひぃぃぃぃっ!鬼畜っ!?」

「人聞きの悪い。恋人でしょ。」

「男心にもうちょっと理解を示して欲しい!その辺女性の方が敏感じゃないの?」

「女性じゃない。恋人でしょ。」

「女性じゃない恋人っ!?

それ何っ!?

男の恋人ってことかっ!?」

「別に良いじゃない。男相手なら挿すほうも挿されるほうも経験できるでしょ?お得じゃない。」

「いやだっ!!

そんなお得さ、誰得だよっ!?」

「そういうのが好きな人の得。」

「・・・おおう・・・普通に普通の当たり前のことをそんな真顔で言われても・・・」

「私にはあと二段階の変身がある。これがどういうことか分かるかな?」

「この話の流れでっ!?

このタイミングでそんなこと言うと変身によって生えてくる仕様だと思うのだけどそれはどうだろうっ!?」

「真面目な話、私が男でしたと言っても好きで居てくれる?」

「・・・ううん・・・多分好き・・・で居られる・・・と思う。いや、いれたらいいな・・・うん。いや・・・大丈夫・・・その・・・萎えるかもだけど・・・はっ!?

いや、まてまてっ!!やめてっ!?そんなもしも話やめてっ!?重ねて言うけど誰得だよ?」

「お得。」

「誰の部分に“お”が入ったって事は“お”という方がいるのかっ!?

なんという名前っ!!戦慄したっ!!ていうかこの話の流れはもうどうでもいいわっ!!・・・ほんとに付いてたりなんかしませんよね?」

「確かめてみる?」

 

と言って、アイシテルはスカートの横を持ち上げてゆっくりと上げていく。

 

「あ、ちなみに下着は着てないから安心して。

ちゃんと確認できるよ?」

「露出狂だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

「失敬な。外ではちゃんと履いてます。」

「あたりまえだろっ!?

ていうか、なぜずり上げる速度を速めるっ!?まてっ!!見たいけどもっと良い雰囲気の時にそのときに見―――」

 

スカートを上げようとするアイシテルのスカートを響はぐわしと掴み、下に引く。

もちろん見ないためであったのだが。

焦っていて余計な力が入ったのだろう。

下げすぎてスカート全体が落ちた。

あわてて立ち上がった上でちょっと前ノリ気味につっこんだのでそのまま響はアイシテルの股間に顔を突っ込んだ。

肌着が無い状態の股間に。

そのまま、2人はつんのめって、すってんころり。

どこのラブコメ主人公のどたばただろうか。

 

「・・・えっち。」

 

アイシテルは股間に当たるもぞっとした感触に驚いたようだが、ただただソッポを向き、少し頬を赤くしつつもボソッとつぶやいた。

そのままさらに一言。

 

「舐める?」

「・・・。」

 

響は響でテンパっている。

顔を真っ赤にして、ただただあたふた。

ここからことに至るべきなのか、そうでないべきなのか。股間に顔をうずめつつ。

どこか不思議な匂いとネチョッとした液体で顔を濡らしながらとにかくテンパッて響の脳裏によぎった言葉はなぜか「据え膳食わねば男の恥」。

いや、なぜというよりもこれほどばっちり合うシチュエーションは中々無いと思うのだが、少なくともシチュエーションを大事にするようなことを言っていた乙女思考の男の言葉とは思えない。

股間から顔を上げたあと、可愛らしくも縮こまっているアイシテルを見て、響が起こした行動はとりあえず目の前に繰り広げられている双丘を揉んで見ようということだった。

 

「・・・ん・・・む・・・ひん・・・」

 

一回揉むごとに苦しそうな擽(くすぐ)ったそうな声を上げるアイシテル。

頬はどんどんと赤みを増して行く。

徐々に徐々に自身のボルテージが上がっていくのを自覚する響。

ふと気づくとアイシテルのスカートの中から出たのであろう液体が大きな染みを絨毯に作っていた。

 

汗ばむアイシテル。

息が荒く、胸が大きく上下していた。

 

「・・・アイシテ―――」

「もう・・・することは分かるでしょう?」

 

というか今更だけれどまだキスしてないよね?

なんだったの?

あのキスのこだわり。

無くても良いよね?

なんてことがアイシテルの頭によぎりつつも長い長い夜はこうして始まったのである。

いや、昼であるが。

 

 

 

致しちゃったのか、致してないのかはあえて語るまい。

状況を見れば分かることであるし、そもそも18禁展開など誰も求めておらぬのだから。多分。

 

 

 

 

 

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